平成15年流山市議会第3回定例会

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ページ番号1009813  更新日 平成29年9月15日

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市政に関する一般報告

 本日ここに、平成15年第3回定例会を招集いたしましたところ、議員各位には、全員の御出席を頂き、議案22件、報告1件につきまして、御審議を頂きますことに御礼申し上げます。
 提案理由の説明に先立ちまして、市政に関する諸般の報告を申し上げます。
 人口の動静及び財政状況につきましては、お配りした資料により、報告に代えさせていただきます。

 初めに、マーケティング室の設置について申し上げます。

 平成17年秋の「つくばエクスプレス」の開通を目前に控え、沿線自治体は、大規模開発により生み出される宅地等の供給と、住居や活動拠点を求める需要との、いわば新たな市場原理の中に置かれています。
 こうした中で、本市がこの市場の先頭に立つためには、本市の持つ潜在的な可能性・魅力ある自然環境や居住環境、歴史背景などの地域特性を活かした情報を、様々な方面に積極的に発信しなければなりません。
 また、新しいまちの魅力をさらに高めるためには、企業、学術機関及び医療機関等の存在は、不可欠と考えており、積極的にそれらの誘致を進めていく必要があります。
 このような、本市の今後の活動は、まさしく市場戦略、市場活動、市場調査、広報活動等を意味するマーケティングに包含されるものであり、本市は、喫緊の課題として、マーケティングに取り組まなければならないと考えております。
 そこで、平成15年10月1日付けで企画政策課内にマーケティング室を設置いたします。今のところ、室長には一般職員としてマーケティングに造詣が深い者を新たに採用する予定であり、今後、本市のまちづくりを大きく前進させる中心セクションとしたいと考えております。

 次に、事務事業の見直しについて申し上げます。

 事務事業の見直しにつきましては、第2回定例会の施政方針の中で申し上げましたとおり、全ての本年度事業を対象として実施いたしました。
 概要を申し上げますと、何らかの削減額を生み出せる事業は37事業であり、総削減事業費は、8月22日現在、4億3,797万5千円と推計しております。
 主な事業は、地域融和施設整備事業による1億9,950万4千円や、消防ポンプ自動車の仕様見直しによる700万円などであります。
 今後は、この改革見込み額を、執行管理の中で、確実な成果に結び付け、平成15年度に実施できる事業があれば、その財源とし、実施が難しい状況であれば、平成16年度へ向けての財源として活用していきたいと考えております。
 なお、内容につきましては、市のホームページや情報公開コーナーで公開しております。

 次に、流山市教育委員の公募について申し上げます。

 地方分権の進展に伴いまして、教育委員会の裁量権が拡大しておりますが、一方では、社会情勢の変化に伴いまして、教育行政にもさまざまな要請が寄せられております。
 こうした教育を取り巻く情勢を背景とし、今後の教育行政には、既成の観念にとらわれることなく、より柔軟かつ大胆な施策の展開が求められております。
 そこで、本市の教育委員1名が、本年9月30日をもって任期が満了することから、こうした時代の要請にこたえるべく、さまざまな分野で活躍し、豊かな識見と柔軟な発想を持つ方に教育委員としてご活躍いただこうと、初の公募による教育委員の募集を行ったところでございます。
 公募につきましては、すでに、9月1日に募集を締め切ったところですが、74名の方から応募があったところでございます。
 今後は、選考作業に入っていきますが、選考に当たりましては、応募動機や経験と実績等が記載された申込書により一次選考を行いまして、二次選考では、課題論文による書類審査、三次選考として選考委員会を組織し面接審査を行った上で、最終的に1名を選考してまいります。
 これらの一連の選考を11月下旬までに行い、12月議会において人事案件としてご提案させていただきたいと存じますので、よろしくお願い申し上げます。

 次に、総合防災訓練について申し上げます。

 本年度の総合防災訓練は、26回を数え、去る8月24日の日曜日に南流山小学校を会場として実施いたしました。
 当日は、残暑厳しい折にもかかわらず、会場周辺の自主防災組織などの自治会の皆様をはじめ約360人の参加をいただき、避難誘導、初期消火等の実践的な訓練を効果的に実施いたしました。
 災害という不測の事態に備えるため、今後とも、このような市民に密着した訓練を通じて防災に対する市民と行政の共通認識を培うとともに、市民のための防災体制の強化に努めていく所存です。

 次に、流山市民まつりについて申し上げます。

 市民まつりにつきましては、今年で25回目を迎え、本年度も市民まつり実行委員会の主催により、市民相互の連帯意識の高揚と郷土愛の育成を図ることを目的に、福祉まつり及び健康まつりの合同開催により、11月3日、総合運動公園において実施されます。
 「市民まつり」は、通常の青空市や姉妹都市・友好都市物産展フェア、農業共進会などのイベントに加え、新たに、子どもを対象にした昔ながらの遊びを体験するコーナーの設置や陸上競技場での市民参加による軽スポーツ大会の実施、ゲートボール場付近でのガレージセール、体育館内では、巨大なこまや盤を使用し、ギネスに挑戦するオセロ大会などの開催が予定されております。
 また、市民まつりと同時に開催されます「福祉まつり」では、福祉団体の皆さんが、手作り品の販売、バザー、作品展示、団体の活動内容PRなどを行い、多くの市民との交流を通じ、福祉に対する理解、意識の高揚を図って参ります。
 さらに、「健康まつり」では、流山市医師会・歯科医師会・薬剤師会と健康づくり推進員の協力により、「健康、今日の笑顔は明日への活力」をテーマに、医療相談、薬の相談、禁煙啓発コーナー、健康測定体験コーナー、健康相談、健康づくりPRコーナー等を設け、市民の健康への意識の啓発に努めて参ります。

 次に、流山市国民健康保険運営協議会委員の公募について申し上げます。

 流山市国民健康保険運営協議会委員につきましては、初めて公募制を取り入れ、被保険者代表の委員について応募いただいた方の中から4名を任命いたしました。
 これまでより幅広い市民の意見が反映できるものと期待をしております。

 次に、敬老会について申し上げます。

 本市の敬老会につきましては、これまで地区社会福祉協議会の皆様方のご協力をいただきながら、全市一斉に開催してまいりました。
 しかしながら、高齢化社会の進展とともに増え続ける一方の社会保障費に対し、一段と厳しい財政状況の中で、これまで行ってまいりました各種の施策についても、これからは優先順位を付けていかなければならないのが現実でございます。
 このような中で、敬老会事業につきましては、本年度は、予算措置もされておりませんでしたので、これを機に一斉開催を見合わせることとしたものでございます。
 今後につきましては、より実効性のある高齢者福祉の向上に、何が効果的かを視野に入れながら、地区社会福祉協議会をはじめ地域の皆様方と話し合い、新たな方向性を見い出してまいりたいと考えております。

 次に、学童保育所施設の設置について申し上げます。

 本市では、1小学校区、1学童保育所を目標に施設整備を進めておりますが、本年9月に東小学校区の児童を対象とした学童保育所を同小学校内に設置しました。これは、東小学校の余裕教室を改修して新たに開設したもので、これによって、15の小学校区に対して学童保育所は13の施設設置となりました。

 次に、保育園の開設予定について申し上げます。

 加4丁目地先の私立保育園創設につきましては、去る5月に事業者である「社会福祉法人たすけあいクラブ」が補助事業の内示を受けましたことから、6月29日に施設整備計画に係る地元説明会を開催し、住民のご理解をいただいたところでございます。
 また、開設にあたっては、近隣住民と6回にわたる懇談会を開催し、円満解決へ向けて努力してきたところでございます。市といたしましても、事業者と一体となって、来年4月の開設に向けて、鋭意諸手続きを進めてまいります。

 次に、新一般廃棄物処理施設整備事業について申し上げます。

 8月末現在のごみ焼却施設建設工事の進捗状況につきましては、建築及びプラント機器工事を合わせまして約84%の進捗率となっており、順調に進んでおります。
 また、今月初めには予定どおり受電を開始いたしました。これにより、10月から無負荷運転に入り、11月の乾燥焚き、そして12月からは負荷運転に入り、各種の性能試験等を経て平成16年2月末には竣工し、平成16年4月より本稼働できるものと考えております。

 次に、地域融和施設整備事業について申し上げます。

 地域融和施設建設計画につきましては、ご案内のとおり、今日の厳しい財政状況を考慮し、計画の見直しを行うこととしましたが、その設計を業者委託するための委託料と、この見直し作業により建設工事が遅れることから、当初平成14年度、15年度の2か年で設定しておりました継続事業を、平成16年度までの3ヵ年継続事業に設定変更する必要が生じました。そのため、継続費の変更も合わせて補正予算議案として提案させていただきましたので、よろしくご審議を賜りたいと存じます。
 なお、本事業が新一般廃棄物処理施設整備事業と一体的な事業であることは十分理解しておりますので、地元自治会等のご要望に応えるべく、また、市の財政負担の削減を図りつつ、鋭意見直し作業を進めているところでございます。

 次に、江戸川新橋について申し上げます。

 江戸川新橋につきましては、平成14年度に国土交通省が、都市計画決定を先行し、その後、早期事業着工の方針が示されたことにより、千葉、埼玉両県は、平成16年度中の都市計画決定の方針を決定しました。それを受けまして、本年7月から8月を目途に都市計画決定に向けた説明会を開催すべく、平成15年度第2回定例会でご報告をさせていただいたところです。
 その後、千葉県と地元説明会に向けた詳細な協議を続けているところですが、協議に時間を費やしていることから、当初の予定で説明会を実施できない状況になっております。今後は、早急に協議を終了させ、地元説明会を開催していく予定です。

 次に、都市計画マスタープラン策定の進捗状況について申し上げます。

 都市計画マスタープランは、平成16年度策定を目指して行政と市民との協働により取り組んでいます。
 行政側は、策定庁内会議等で調整を続けてきました都市計画マスタープランの行政立案部分にあたる「全体まちづくり構想」及び「分野別まちづくり構想」で構成された「行政素案」を6月にまとめ、7月には、都市計画審議会や議会の建設委員会に報告した後、まちづくり市民協議会へ提示しました。
 これを受けて市民側は、これまでの経過を踏まえながら市民自らがまとめてきた4地域の「地域別まちづくり構想」を「市民素案」として作成し、9月に行政側へ提出する予定となっています。
 その後、今年度中にそれぞれの素案を調整し、行政と市民による「協働素案」を策定していく予定です。

 次に、つくばエクスプレスの駅名について申し上げます。

 駅名につきましては、「南流山」を除く2駅の駅名を昨年市民の皆様から公募し、市案として「流山運動公園」と「流山中央」と決定し、昨年10月に千葉県を通じて首都圏新都市鉄道株式会社に報告をいたしました。
 その後、市民や市民団体の皆様から意見が寄せられ、関係団体からは、「その街にふさわしい名称にしていただきたい」、「つくばエクスプレスにふさわしく、新しい街づくりに合致したものとすべきである。」等の要望がございました。
 これらを背景に、つくばエクスプレスが今後の街づくりに大きな影響があると認識し、流山のイメージをより高いものにしていくためには、駅の名称は重要な役割を持つものと考え、駅名の再検討をいたしました。
 駅名の再検討に当たっては、専門的な知識を持つ市民や関係団体で構成いたします「つくばエクスプレス駅名選考委員会」を設置いたしまして、8月2日と23日の2回にわたり公開制で会議を開催しました。
 この選考委員会では、昨年寄せられました意見をはじめ、今回新たに頂いた110件の意見や提案を基にしながら、新しい街づくりの方向性が示せること、未来を作っていく若い市民の感覚も大切にし、違和感がないことなどを念頭に慎重に審議し、その報告をいただきました。
 なお、選考委員会からは、(仮称)「流山運動公園駅」につきましては、「流山セントラルパーク」と「緑の運動公園」の2案を、また、(仮称)「流山新市街地駅」につきましては、「流山おおたかの森」と「流山中央の森」の2案を駅名候補とする提言をいただきました。
 市では選考委員会の報告を尊重いたしまして、(仮称)「流山運動公園駅」は流山市案として「流山セントラルパーク」としました。また、(仮称)「流山新市街地駅」は、流山市案として「流山おおたかの森」としました。 
 この両駅名につきましては、過般千葉県を通じまして首都圏新都市鉄道株式会社に報告したところでございますが、今後のまちづくりは自然と共生し、豊かな環境をみんなで守り育て、駅名にふさわしいものにしていきたいと考えております。

 次に、流山市立北部中学校屋内運動場について申し上げます。

 生徒が安全で快適に教育を受けることができる環境を整備し、併せて災害発生時の安全な避難場所の確保等を図るため、平成13年度に耐震診断、平成14年度に補強及び意匠設計を行い、本年度に耐震補強及び改造工事を実施しております。
 本年度の工事内容としましては、既存のアリーナ部分937.65平方メートルの耐震補強工事及び老朽施設の改修工事を行うほか、玄関部分を35平方メートルから314.98平方メートルに増築し、会議室、倉庫、身障者用トイレ、多目的室、オープンスペース等を設けるものです。
 予定の工期は、6月から3月中旬までとなっておりますが、3年生が少しでも利用できるように、卒業式までには終了する見込みであります。  

 次に、小学校の林間学園について申し上げます。

 小学校の林間学園は、昭和46年に浅間林間学園が開始されて以来、32年目を迎え、平成10年からは、実施場所を「国立赤城青年の家」に移し、6年目を迎えました。しかし、教育改革が進展する中、各学校の裁量権を拡大し、できるかぎり各学校独自の判断による自主的かつ自律的な特色ある教育活動を展開することが求められておりますことから、中学校と同様に小学校の林間学園においても、平成16年度より、各学校独自の計画に基づいて実施することとしました。

 次に、流山市学校給食検討委員会の進捗状況について申し上げます。

 今後の学校給食のあり方を討議していただくために、平成14年10月に設置しました学校給食検討委員会については、平成14年10月31日の第1回目の開催を皮切りに、本市及び検討課題となる学校給食を既に進めている他市の視察やヒアリングなどを含め、これまで8回の会議が開催されました。会議におきましては、12名の委員それぞれの立場から活発な意見交換がなされ、8月にほぼ討議が終了したところです。
 今後は、委員会の議論の結果について10月に報告書が提出される予定です。

 以上で市政に関する一般報告を終わります。

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