平成15年流山市議会第4回定例会

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ページ番号1009812  更新日 平成29年9月15日

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市政に関する一般報告

 本日ここに、平成15年第4回定例会を招集いたしましたところ、議員各位には、全員の御出席を頂き、議案12件、報告1件につきまして、御審議を頂きますことに御礼申し上げます。
 提案理由の説明に先立ちまして、市政に関する諸般の報告を申し上げます。
 人口の動静及び財政状況につきましては、お配りした資料により、報告に代えさせていただきます。

 初めに、新選組流山隊実行委員会の活動について申し上げます。

 NHK大河ドラマ「新選組」の放映を機会に、本市の歴史的遺産や商工業等の産業、さらには観光をモチーフとして、各種行事等を展開し、広く本市のイメージを高め、市内商工、観光の発展及び新しい魅力あるまちづくりを推進することを目的として、去る10月3日に新選組流山隊実行委員会が発足いたしました。商工会、観光協会、ふるさと産品協会を始め多くの団体及び個人の参加をいただいております。
 その後、10月29日には、観光協会による、流山2丁目の「近藤勇陣屋跡」掲示物のリニューアル除幕式、11月3日の流山市民まつりでは、新選組の展示ブースを設けるなどPR活動等が行われたところであります。
 現在、実行委員会に企画室と広報財政、観光、販売促進及びイベントの四つの部会を置きまして、今後の各種行事等の計画を検討しております。
 なお、来年1月10日には、翌11日からの放送開始を前に、ゆかりの地流山で前夜祭として、文化会館大ホールにおきまして、江戸川大学と流山市教育委員会との共催により、NHK番組制作局芸能番組センター・チーフ・プロデューサーの吉川幸司氏を講師としてお迎えして「新選組講演会」を開催する予定であります。

 次に、公的個人認証サービスの実施について申し上げます。

 公的個人認証サービスは、住民基本台帳カードに県知事名の本人を確認する電子証明書を記録するもので、「電子署名に係る地方公共団体の認証業務に関する法律」の施行に伴い、平成16年1月から、市役所窓口で受付が始まる予定です。
 なお、市民が公的個人認証サービスを利用するにあたっては、インターネットに繋がったパソコンとICカードリーダが必要になりますが、24時間365日、いつでも多様な情報の入手や各種行政手続が可能となる「電子政府、電子自治体構築」の実現に向けた重要な基盤整備の一つとなります。
 これら情報技術(IT)の活用につきましては、個人情報の保護等のセキュリティ対策に十分注意しながら積極的に推進してまいります。

 次に、行財政改革審議会について申し上げます。

 平成15年11月28日に、第1回目の行財政改革審議会が開催され、会長の選任や審議案件の諮問など実質的なスタートをきりました。審議会は、学識経験を有する者が5名、公共的団体等を代表する者が5名、公募による市民が5名、計15名の委員構成であります。
 本審議会への諮問は、1.新たな行財政改革プランの作成について、2.人事・給与制度について、3.補助金のあり方について、4.公共施設の管理・運営についての4項目で、新たな行財政改革プランの作成は、各月に1回のペースで開催する審議会のテーマとし、その他3項目は、部会を設置し検討を進めていくことになりました。
 また、審議会からは、「答申は、諮問事項4項目に対し、一括答申をするのではなく、諮問内容及び諮問項目ごとに、答申時期を考慮し、早期に答申できる項目は、適宜答申していく」との、力強い見解をいただきました。
 そこで、この見解を真摯に受け止め、審議会からの答申は、迅速に対応してまいります。

 次に、タウンミーティングの開催について申し上げます。

 本年10月に、市内4会場でタウンミーティングを開催しました。
 これに先立ちまして9月には、行政連絡員の皆さんを対象に同じスタイルの広聴活動を開催させていただきまして、広くご理解をいただいたところです。
 土曜日・日曜日の開催ということもありまして、中学生から高齢者まで350人の方々にご参加いただき、環境問題や福祉問題などについて、ひざを突き合わせて、直接、生の声をお聞きし、意見交換をすることができました。
 市民の皆さんと情報を共有し、明日の街づくりに向かって、市民と行政による協働のまちづくりに、このタウンミーティングが大きな役割を果たすものと確信しております。

 次に、第25回流山市民まつりの開催について申し上げます。

 流山市民まつりは、去る11月3日、福祉まつりと市民健康まつりの共催で総合運動公園を会場に開催されました。
 今回の市民まつりは、時折、小雨混じりの天候となりましたが、恒例である青空市や姉妹都市・友好都市物産展、農業共進会などに加え、軽スポーツ大会やガレージセール、ギネスに挑戦するオセロ大会など数々のイベントも開催し、市民相互の連帯意識の高揚と郷土愛の育成が図れたものと考えております。
 そして、福祉まつりでは、関係16団体の参加によるバザーなどが、また、健康まつりでは、医師会、歯科医師会、薬剤師会等の協力を得て、各種の健康づくりコーナーが人気を博しました。
 今回の市民まつりは、企画・運営、会場の設営準備から会場の撤去まで、多くのボランテイアの皆様方のご協力をいただいた「手づくり」の市民まつりとなりました。関係者のご協力に対し厚くお礼を申し上げます。

 次に、戦没者追悼式について申し上げます。

 去る11月12日、平成15年度の流山市戦没者追悼式を文化会館において挙行いたしました。
 当日は、御遺族の皆様及び被災者の方々等が参加され、また議員各位をはじめ多数の御来賓の御臨席をいただき、303名の方が参加されました。
 私も15万2千市民を代表し、戦没者の方々に対しまして、恒久平和の確立と市民福祉の向上並びに豊かな郷土流山の発展のため、今後とも最善を尽くすことをお誓い申し上げたところです。
 式典後は、前年度も好評を博しましたミニコンサートが、流山市音楽家協会の皆様のご協力で開催され、とどこおりなく終了しました。

 次に、特別養護老人ホームの整備について申し上げます。

 特別養護老人ホームにつきましては、平成16・17年度の施設整備として、県に要望書を提出していたところですが、去る10月2日付けで県から社会福祉法人「流山あけぼの会」を事前協議対象として、特別養護老人ホーム50床、ショートステイ10床、デイサービスセンター定員20人を上限としての国庫補助整備枠が示されたところです。
 しかし、法人としては、自己資金を投入してでも特別養護老人ホーム70床及びショートステイ20床、デイサービスセンター定員30人で整備したい意向であり、また、本市としても、今期計画達成のためにも必要でありますことから、補助枠を超えての整備について要請いたしました。幸い、県の内諾を得ましたので、来年1月の国への建設協議書の提出に向け、現在、千葉県と協議中であります。

 次に、徘徊高齢者家族支援サービス利用助成の実施について申し上げます。

 去る10月1日に、徘徊高齢者等を介護されている家族のために、新たな支援サービスをスタートさせました。
 徘徊癖のある高齢者等が外出したまま所在がわからなくなった場合、携帯している通信機で、居場所を確認し、その位置情報を家族に提供するサービスが存在しています。
 今回の本市支援サービスは、その機器導入に当たって、経済的な負担を軽減するため、契約時に要する登録料について、7,350円を限度として助成するものでございます。

 次に、障害者福祉施設の建設について申し上げます。

 まず、心身障害者福祉作業所「さつき園」が、平成16年4月開設に向け、建替工事に着手しております。建設規模は、鉄骨造平屋建、延床面積960平方メートルで、従来の福祉作業所に加え、新たに障害者の雇用を積極的に推進するため、障害者就労支援センターを開設していくこととしています。
 次に、在宅福祉の要である(仮称)西深井地域生活支援センターの建設工事が、年明け早々に着工の運びとなっております。場所は、西深井地先で、平成15年度及び平成16年度の2か年継続事業となります。来年7月の開設を目指しており、鉄骨造平屋建、延床面積220平方メートルで、建設及び運営は、NPO法人「自立サポートネット流山」が行います。NPO法人の運営は全国的にも極めてめずらしいケースで、身体、知的及び精神障害者の相談機能、生活訓練機能、地域交流ステーション等の機能を備えておりまして、障害者の地域生活支援の中核をなすものと期待しております。
 次に、長年にわたり、当事者の念願であった知的障害者入所更生施設の建設についてですが、社会福祉法人「まほろばの里」を、平成16年度から平成17年度の2か年継続事業で市内に建設することについて、ほぼ、県の承認が得られる見通しとなりました。建設規模は、鉄骨造2階建、 延床面積1,800平方メートル、全室個室対応で、入所50名、ショートステイ5名の計55名の計画となっています。
 現在、国への補助協議書の提出に向け、計画の実現をより確実にするため、県と協議中です。
 次に、知的障害者のグループホームの建設ですが、ただいま、NPO法人「マホロニー流山」が、市内こうのす台地先に知的障害者グループホーム2棟12室の建設を計画しており、現在、県と平成16年度の県社会福祉施設整備補助について協議を重ねているところです。
 これら入所施設とグループホームについては、去る11月19日に県の担当者による現地視察が行われており、県も前向きに取り組んでいただけるものと認識いたしております。
 なお、かねて県へ申請しておりました「健康福祉千葉特区」の一環として、介護保険のディサービス事業所に知的障害者をも受入れることができるような、いわゆる特区制度に、この11月28日新たに本市が指定されたことをつけ加えさせていただきます。

 次に、保育園の開設予定について申し上げます。

 来年4月のオープンを目指しまして、去る10月、加4丁目地先に(仮称)流山わらしこ保育園の新築工事が着手されました。
 事業主体は、社会福祉法人たすけあいクラブで、鉄骨造2階建、延床面積676平方メートル、定員は70名、一時保育、午後10時までの延長保育、さらに本市初の病後時保育も行うこととなっております。
 さらに、本市では、もう一箇所、本市エンゼルプランに基づく保育所の拡充を図っており、民設民営方式で、南流山2丁目地先に、平成17年度の開設を目指しております。
 現在、県の内諾を受け、施設整備のための補助金協議を進めているところでございます。

 次に、燃やすごみの炭酸カルシウム入り指定ごみ袋の廃止について申し上げます。

 ごみを分別して排出する際に、燃やすごみのごみ袋として使用することを皆様にご協力いただいています「炭酸カルシウム入り指定ごみ袋」については、平成16年4月から現在建設中の新ごみ焼却施設が本格稼動することに伴い、同年3月31日をもって廃止します。
 本市の炭酸カルシウム入り指定ごみ袋は、清美園の焼却炉の損傷を軽減するために、焼却熱量を抑制する効果のある炭酸カルシウムを混入した、燃やすごみ用のごみ袋ですが、新ごみ焼却施設はごみを高温燃焼処理し、焼却熱量を抑制する必要がなくなることから、熱抑制のための炭酸カルシウム入り指定ごみ袋を廃止するものです。また、同様に熱抑制の措置がなされたレジ袋、いわゆる協議済袋についても、合わせて廃止いたします。
 なお、廃止後の燃やすごみのごみ袋は、燃やさないごみなどの他のごみと同様に、透明又は半透明の袋となり、それ以外の袋での排出はできません。
 今後は、4月から一般廃棄物処理施設として本格稼動する流山市リサイクルセンターを中心に、新たな容器包装プラスチック及び家具等の粗大ごみ等を含むリサイクルを積極的に実施するとともに、生ごみのたい肥化の検討も進め、ごみの減量及びリサイクルの一層の推進を図ってまいります。

 次に、新一般廃棄物処理施設整備事業について申し上げます。

 去る11月10日に、経済環境常任委員会委員及び多数の議員により、新しいごみ焼却施設の建設現場を視察いただきました。ご覧いただきましたとおり、建設工事は順調に進んでおり、12月3日には関係者のご臨席のもと、新ごみ焼却施設の火入れ式が無事挙行され、いよいよ試運転が本格的に開始される運びとなりました。今後は、徐々に負荷をかけながら運転及び調整を繰り返し行い、平成16年2月末の竣工を目指してまいります。

 次に、地域融和施設整備事業について申し上げます。

 同事業につきましては、建設費及び維持管理費の縮減を図るため、地域融和施設建設計画の見直しを行うこととしたことから、その設計業務についてプロポーザル方式を採用することとしました。
 プロポーザルを採用した理由としては、指名競争入札等では、価格競争により業者が決定されるため、施設計画及び採算性を視野に入れた管理運営体制に関して市が意図する方向の提案を得ることが困難なことから、プロポーザル方式を採用したものです。
 そして、去る11月18日にプロポーザル実施の公告を行い、募集の手続きを開始しました。締切日の11月27日までに2社の応募があり、資格審査をした結果、この2社に12月末までに提案書の提出を要請しました。
 提案書の課題としましては、
  1. より経済的な管理運営(採算性)の提案
  2. より経済的な管理運営を実施できる施設計画の提案
  3. 建設コスト縮減・省エネルギーについての提案
  4. 長寿命かつメンテナンスが容易で、時間的変化にも適応できる建物についての提案など、としたところです。
 報告書の提出後は、庁内に設置してあります地域融和施設検討委員会において提出された提案書を慎重に審査し、本市の意図する内容に即した提案を採用してまいります。

 次に、江戸川新橋と整合する(通称)都市軸道路について申し上げます。

 江戸川新橋と整合して計画している(通称)都市軸道路につきましては、流山橋の混雑解消を図るとともに、茨城、千葉、埼玉3県のつくばエクスプレス沿線整備地域の中心拠点を結ぶ広域幹線道路として位置付けられており、平成14年度に国土交通省、埼玉県、千葉県の協議により平成16年度末を目途に都市計画決定を先行し、都市計画決定後、早期に事業に着手するとの方向が示されたことから、千葉県が事業主体として進めています。
 その一環として、都市計画道路3・3・2号線三輪野山茂侶神社地先から埼玉県三郷市へ渡河する江戸川新橋間までの都市計画決定にあたり、地元住民を対象とした説明会を開催することについて、千葉県と協議を重ね、去る9月30日、10月15日、11月16日の3回にわたり地元住民説明会を実施し、「道路の必要性」「道路計画の概要」「道路の構造」等について説明を行いました。
 特に、平成9年当時の説明会では、三輪野山第2土地区画整理事業地内から江戸川堤防までの区間を高架構造として説明を行っておりましたが、今回、県道松戸・野田線に平面交差する構造案の提示を行いました。
 地元の皆様には、今のところ十分な御理解を頂くところまでは至っておりませんが、引き続き説明会等を実施し、関係権利者や地元の皆様の御理解が得られるよう努めてまいります。

 次に、市営住宅三輪野山団地について申し上げます。

 厳しい財政状況の中、初期投資を多大に要する市営住宅の建設は極めて困難であることから、市内では初めての民間活力を利用した民間住宅の借上げ方式による市営住宅「三輪野山団地」は、平成15年3月に工事着手し、11月末に完成し、11月30日に引渡しを受けました。
 建物の概要については、中層耐火構造4階建で部屋数は3タイプ合計で43戸となっています。タイプ別では、1DKが8戸、2DKが13戸、3DKが22戸、内2戸は車椅子対応となっています。
 入居者については、10月1日号の広報「ながれやま」にて一般募集をしたところ、229名の応募があり、公開抽選により入居者を決定しました。そして12月上旬から入居が始まり、年内には全ての入居が完了する予定になっています。

 次に、東武野田線初石駅東側用地の取得について申し上げます。

 東武野田線初石駅東口の開設につきましては、流山市民はもとより同駅を利用する柏市民からも強い要請があり、それを受けまして、本市も東武鉄道株式会社と協議してまいりましたが、なかなかその壁は厚く今日に至っております。
 そんな折、東武鉄道用地の売却の話が持ち上がりました。この土地は、約1,545平方メートルございまして、東武鉄道株式会社としても鉄道事業用の土地としては不必要であることから、売却の話が持ち上がり、本市にもその旨、連絡がありました。
 そこで庁内の関係各課により取得について協議を重ねてまいりました結果、平成15年度で、流山市土地開発基金をもって購入することを決定いたしました。購入の単価等につきましては、これから東武鉄道株式会社と協議してまいります。そして、東口開設につきましても粘り強く東武鉄道株式会社と協議してまいります。

 次に、流山市学校給食検討委員会の報告について申し上げます。

 昨年10月から、今後の学校給食のあり方について検討していただいておりました「学校給食検討委員会」より、討議内容について報告がありました。
報告書は、一般の市民の方々や様々な立場からご参加いただいた委員の皆さんの貴重な意見が集約されており、今後は、検討していただいた報告内容を十分尊重し、行財政改革の観点から民間活力を利用する方向で事業を進めていきたいと考えております。

 次に、新規浄水場整備事業に伴う用地取得について申し上げます。

 つくばエクスプレスの開業が、平成17年秋に予定されており、沿線4地区の区画整理事業による基盤整備は着々と進められております。これに併せ、本市水道局発注の配水管布設工事も、順調に進捗しているところであります。
 そこで、これら沿線区域を含め、新たな水需要に対応すべく新規浄水場は、都市基盤整備公団施行区域内の西初石地区に1.3ヘクタールの用地を確保するため、公団による事業認可の変更手続事務と平行して、継続的に用地交渉を行ってまいりました。去る11月18日に当初予算見込み額の、1平方メートル当たり21万円に対し、4万1千円低い16万9千円、総額27億3千万円に対し5億3千3百万円低い、21億9千7百万円で合意を見て、近々正式に契約する運びとなりました。
 今後とも、新規浄水場の施設整備については、鋭意事業を進めてまいります。

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