平成20年流山市議会第3回定例会
市政に関する一般報告
秋の気配を感じる本日ここに、平成20年第3回定例会を招集しましたところ、議員各位には、多くのご出席を頂き、感謝申し上げます。
本定例会では、議案28件、報告4件につきまして、ご審議を頂きますのでよろしくお願い申し上げます。
提案理由の説明に先立ちまして、市政に関する諸般の報告を申し上げます。
人口の動静及び財政状況につきましては、お配りした資料により、報告に代えさせていただきます。
はじめに、「8月30日の集中豪雨について」ご報告いたします。
8月30日夕方から31日未明にかけて発生した集中豪雨による本市の被害状況について申し上げます。
今回の豪雨では、東葛飾地域に30日午後6時7分 大雨洪水警報が発令され、野々下地先の国土交通省雨量計において、午後8時から10時まで2時間の短時間において140ミリメートル、特に、午後9時から10時までの間で、時間あたり97ミリメートルと、本市としては記録的な雨量が観測されたところです。
幸いにも、人命にかかる被害は無かったものの、9月2日現在の集計では、東部中学校他2箇所の法面崩壊と、床上浸水14件、床下浸水145件などの被害に見舞われました。被害を受けられた市民の皆様に心からお見舞いを申しあげます。
この豪雨に対し、30日の22時30分に水防警戒配備体制に入るために水防本部を設置し、担当職員75名消防、消防団190名の実働人員を非常召集し、被害状況把握のために巡回を行い、翌31日朝に再度、被災世帯に対する調査及び危険箇所の緊急措置を図ったところです。
こうした水害を防止していくためには、今後さらに 冠水が予測される箇所の排水路整備等を計画的に進めていくなど、災害に強いまちづくりに努めてまいります。
次に、「平和施策について」申し上げます。
本市では、市民参加による平和施策事業として、市民手づくりによる千羽鶴を、広島に届ける事業を実施しており、今年度も、市民の皆様から寄せられた、約9万7千羽の折り鶴を、延べ190名の市民ボランティアの皆様の手によって千羽鶴に束ねて頂きました。
束ねられた千羽鶴は、流山市青少年育成会議のご協力を頂き、市内の小学生5名と関係者を合わせた8名が 流山市を代表し、終戦記念日の8月15日に広島平和記念資料館を訪問するとともに、広島平和記念公園内の「原爆の子の像」前の展示ブースに献納し、人類及び市民の平和を祈念したところです。
また、今年度も広島平和記念資料館のご協力を得て「広島・長崎原爆写真ポスター展」を、市役所1階ロビーをはじめ、全公民館で開催しました。特に、8月2日に行われた文化会館の写真展では、流山おおたかの森 高校演劇部による戦争当時の庶民の苦悩を演じた「語り継ぐべき詩(うた)」の公演と同時開催し、多くの市民の皆様のご参加を頂きました。
今後の予定といたしましては、本年10月にユニセフのご協力により小学校2校で「平和教室」を開く予定としております。
次に、「ちば電子申請・届出サービスについて」申し上げます。
本市では、千葉県や県内の市町村と協力して、「ちば電子申請・届出サービス」を本年8月1日から開始しました。
これまでは、郵送もしくは、市の窓口へ直接持参しなければならなかった申請書類や届出書類などの各種行政手続きが、自宅や会社などのパソコンからインターネットを利用して行えるようになりました。
現在、住民票の写しなど52種類の申請や届出が、このサービスの利用対象となっており、9月1日現在 19件のご利用を頂いているところであります。今後も多くの市民の皆様にご活用頂けるよう、順次利用可能な手続きの種類を増やしていきたいと考えております。
次に、「戸籍事務の電算化事業について」申し上げます。
現在、紙ベースで管理している戸籍及び戸籍の附票等を電子ベース化するための作業がまもなく完了することから、電算化された戸籍事務を9月29日から稼動いたします。
この戸籍の電算化により、証明書交付の迅速化、事務処理時間の短縮化が図られ、窓口における交付時間が 大幅に短縮されます。
特に、おおたかの森出張所においては、夜間は午後7時まで、また、土曜日もこれらの証明が即時に交付できるなど、より便利になります。
次に、「向小金福祉会館における住民票等の電話予約サービスについて」申し上げます。
本年7月1日から向小金福祉会館において、住民票等を受け取ることのできる、電話予約サービスを試行しております。
事前に電話で市役所の市民課に申込み頂き、月曜、水曜、金曜日の週3回、午後1時30分から午後4時30分の間に向小金福祉会館で受け取ることができる サービスとなっております。
9月1日現在、申請件数が18件ありますが、今後もその推移を見ながら試行していく考えであります。
次に、「第30回流山市民まつりについて」申し上げます。
流山市民まつり実行委員会の主催により、市民相互の連帯意識の高揚と郷土愛の育成を図ることを目的に開催される第30回流山市民まつりは、「福祉まつり」 「健康まつり」とともに、来たる11月1日に総合運動公園にて開催されます。
今年も昨年同様、まつり会場を総合運動公園に集中させ、「つどうよろこびきずなでつなぐ姉妹・友好都市」をキャッチフレーズに、姉妹都市、友好都市の郷土芸能の披露等を中心に、幼児から高齢者まで一日中楽しめるまつりを目指していきたいと考えておりますので、多くの皆様のご来場をお待ち申し上げております。
次に、「旧流山市民ふれあいセンター相馬ユートピア施設の売却について」申し上げます。
旧流山市民ふれあいセンター相馬ユートピアの売却につきましては、相馬市との協議を重ねた結果、相馬市の土地2筆、流山市の土地2筆の合計4筆と建物付の一括売却で、一般競争入札を本年8月1日に執行いたしました。
その申込期間を本年7月1日から7月31日までの一か月間設けたところ、その間に問い合わせが1件ございましたが、入札の申込みは無く、売却にはいたらなかったところです。
今後も、企業、若しくは大学等への情報提供を行い、売却を進めてまいりたいと考えております。
次に、「総合防災訓練について」申し上げます。
今年で31回目を迎える総合防災訓練は、8月24日に八木南小学校で開催を予定しておりましたが、前日の雨天による グランド状態不良のため、今回は中止とさせて頂きました。開催に向け準備頂きました、周辺自治会及び関係機関等の皆様に御礼を申し上げますとともに、冒頭でも報告させて頂きましたが、集中豪雨や地震などが多発しておりますことから、今後とも災害という不測の事態に備えるため、防災に対する市民と行政の共通認識を培うとともに、市民の皆様のための防災体制の強化に努めてまいりたいと考えております。
次に、「つくばエクスプレス2駅への交番等の設置について」申し上げます。
流山おおたかの森駅及び流山セントラルパ-ク駅周辺への交番等の設置につきましては、議員各位はもとより、地元選出の県議会議員のご尽力を賜りながら、その早期設置を千葉県警察本部等関係機関に強く要望をしてまいりました。
この結果、千葉県警察本部において、交番等設置に必要な施設整備費を、平成20年度予算に確保して頂きました。
今後の予定を申し上げますと、流山おおたかの森駅交番設置につきましては、南口都市広場隣接地に253平方メートルの敷地を確保し、2階建ての建物を建設する予定となっております。
また、流山セントラルパーク駅につきましては、東口の市有地の一部に面積250平方メートルの用地を確保し、同敷地に野々下駐在所を移転することとなり、事務所兼居住用の2階建ての建物を建設する予定となっております。
なお、流山おおたかの森駅南口への交番設置については3月の竣工、流山セントラルパーク駅東口への野々下駐在所は1月竣工予定で現在、工事着手の調整を関係機関と行っているところです。
改めて、ご協力を頂きました皆様に、厚く感謝を申し上げます。
次に、「高齢者総合計画と障害者計画の策定について」申し上げます。
介護保険事業に係る保険給付の円滑な実施及び老人居宅生活支援事業の供給体制の確保等を図るため、現在、平成18年3月に策定した高齢者総合計画の見直し作業を進めています。
特に、3年ごとに見直しが必要となる介護保険事業については、介護が必要な状態になっても、住み慣れた地域で安心して日常生活が営めるよう、地域ケア体制の整備や、在宅介護サービス等の需要見通しについて、今後示される国の指針に基づき、6月に実施した高齢者や要介護者、介護事業者のアンケート結果を踏まえ、骨子をまとめることとしています。
そして、10月下旬には市民の皆様に計画の骨子を示し、御意見を計画に反映させるための懇談会の開催を予定しています。
また、障害者計画については、障害者が可能な限り地域において自立した日常生活を営むことができるよう、障害者の生活支援や社会的自立の推進、福祉施設サービスの充実について、障害者福祉推進会議や障害者団体との懇談会を開催し、障害者の皆様のご意見を伺いながら策定作業を進めております。
なお、両計画とも平成20年度末までに策定する予定であります。
次に、「保育行政について」申し上げます。
流山市次世代育成支援行動計画前期計画の期間内である、平成21年度末までの保育行政は、次のように進めてまいりたいと考えております。
まず、公立の美田保育所につきましては、平成19年3月定例会で報告いたしましたとおり、老朽化が著しいことから平成20年度末で廃園をいたします。
また、待機児童数につきましては、つくばエクスプレスの開通に伴い、沿線地域の保育所入所希望数が増えており、特に南部地域で急増しております。
この待機児童の解消策の1つとして、7月1日に市内 2番目の送迎保育ステーションとして開設しました 「南流山駅前送迎保育ステーション」がございますが、7月末現在の登録者が36名、常時利用者28名となっており、おおたかの森駅前送迎保育ステーションの平成19年7月末における登録者32名、利用者21名を 上回る順調なスタートをきったところであります。
しかしながら、抜本的な待機児童の解消策としては、新たな保育所の設置が急務であると考えておりますことから、南部地域に、公共用地を活用した民間による保育所を、平成22年4月1日に開設するため、現在、関連する手続きを進めているところです。
次に、「第32回流山花火大会について」申し上げます。
流山の夏の風物詩として市民に定着している、流山花火大会が、流山花火大会実行委員会主催により去る 8月23日、小雨の中行われました。
本年も三郷市の花火大会との同日開催に加え、音楽と花火がシンクロする流山スカイミュージカルなど、今大会も話題性に富んだ花火大会となり、市内外から 延べ6万1千人の方々にご来場頂き、音と光の祭典を楽しんでいただきました。
有料観覧席につきましては、市民を始めとした流山 花火大会ファンの方々の利便性に考慮し、コンビニエンスストアでのチケット取扱い店の拡充やグループ席の新設及び有料観覧席の認知度の高まり等により、計画どおり販売できたと聞いております。
なお、大会運営に際しましては、職員やガードマンを増員するなど、昨年よりも警備体制を充実させ、安心・ 安全面への配慮に努められた大会となりました。実行委員会及び近隣住民の皆様をはじめ関係者の皆様に心からお礼を申し上げます。
次に、「流山市産業振興審議会の中間報告について」申し上げます。
昨年7月20日に発足した「流山市産業振興審議会」につきましては、分科会の開催を含め、これまで8回にわたり審議され、その結果、去る6月16日に審議会会長から中間報告書が提出されました。
この中間報告書は、諮問事項であります、市の産業振興施策及び商店街の活性化について審議して頂いた結果をまとめたものとなっております。
中間報告の主な内容は、ポイントカードの普及、商店街と住民との新たな関係づくり、企業誘致、流山おおたかの森駅及び流山セントラルパーク駅前の市有地のあり方、産学官連携と市民によるコミュニティづくり、地産地消の推進等の産業施策についての提言であります。
今後審議会においては、答申書策定に向け、中間報告内容を 基本に更に審議を深めていただく予定となっております。
次に、「環境モデル都市応募の結果について」申し上げます。
環境モデル都市の募集については、本市で既に展開している「グリーンチェーン戦略」や「地球にやさしい住宅設備奨励事業」などのハード面の取組と「エコチェックノート」、いわゆる環境家計簿などのソフト面の取組を、有機的に結びつけて、意識改善・行動改革を推進するため、「ソフトパワー主体でめざす低炭素都市ながれやま」をまとめ応募いたしました。
その選定結果が7月末に内閣官房から発表され、全国89団体の応募中、低炭素社会の実現に向けての大幅な削減目標、先導性・モデル性など5つの選定基準を満たす6団体と、課題はあるもののアクションプランの策定過程で、基準を満たし得ると判断された、モデル都市候補7団体が選定されました。
残念ながら流山市は選定には入りませんでしたが、今後、環境モデル都市で提案しました(仮称)温暖化対策情報戦略センターの設置を検討するなど、市民・事業者・行政が協力して、温室効果ガス削減目標に向けて積極的な取組みを進めて参りたいと考えております。
次に、「ごみ発生量の推移とごみ処理有料化の条例改正について」申し上げます。
本市では、ごみの発生量そのものを減らすことを最優先とし、「大量廃棄、大量リサイクルからの脱却」及び「環境負荷の少ないごみ処理システムの構築」を掲げ、平成17年3月に一般廃棄物処理基本計画を策定し、ごみ減量・資源化に取り組んでまいりましたが、近年、ごみの発生量が増加傾向にあり、また、燃やすごみにリサイクル可能な紙類等が相当量混入しています。
一方で、市内にごみの最終処分場がなく、他の自治体に依存している等、一層の減量化が求められている状況です。
このようなことから、ごみの発生量を減少に転換させ、循環型社会の形成を推進するための、ごみ処理有料化について、平成19年11月、廃棄物対策審議会に諮問し、6回におよぶ審議を経て、平成20年3月に答申を頂戴いたしました。
さらに、広く市民のご意見を伺うため市民意向調査を実施し、その結果や廃棄物対策審議会の答申などを踏まえて、「流山市におけるごみ処理有料化を含む総合的なごみ減量化・資源化施策の実施計画(案)」を作成しました。この実施計画(案)を6月15日号の広報ながれやまに掲載し、同日より7月15日までパブリックコメントを募集したところ、46名の方からご意見をいただくとともに、これと並行して98自冶会等へ実施計画(案)の説明会を行い、市民の皆様から多くのご意見を頂戴しました。さらには、市議会からも、今回の実施計画(案)に対する様々なご意見・ご要望が出されました。
一方、平成19年度のごみ排出量は、前年度と比較しますと、総発生量で641.45トンの減少、1人1日当りの排出量は、1,025グラムから998グラムと27グラム減少したところです。
このような状況を踏まえ、市では総合的な判断により実施計画(案)の一部を見直すこととし、条例改正については、この度の定例会に提案することを見送ることにしました。
しかしながら、本市が進める循環型社会の形成を図るうえで、今後も「大量廃棄・大量リサイクル」からの 脱却及び環境負荷の少ないごみ処理システムの構築が 必要ですので、引きつづき、「ごみ処理有料化を含む総合的なごみ減量化・資源化施策の実施計画(案)」を慎重に検討して参ります。
次に、「旧清美園再整備事業の進捗状況について」申し上げます。
「旧焼却施設解体・撤去工事」につきましては、煙突や建物内部のダイオキシン類等の除去作業が完了し、安全であることを確認のうえ、現在、煙突の解体工事を行っております。また、建物本体の解体にも着手したところであり、8月末現在の進捗率は概ね75パーセントです。
工事に当たりましては、引き続き、周辺地域の生活環境の保全と安全に十分配慮した解体・撤去工事を進めており、工事完了は、平成20年11月末を予定しております。
また、その跡地に建設する「汚泥再生処理センター」につきましては、現在、施設の実施設計を進めており、旧焼却施設の解体工事完了後、速やかに建設工事に着手できるように準備を進めております。
なお、建設工事の着手に当たりましては、旧清美園周辺地域の皆様への工事説明会を実施する予定です。
次に、「ぐりーんバス[南流山駅~鰭ヶ崎~宮園]路線の運行計画変更について」申し上げます。
ぐりーんバスの本年度の新規導入予定路線として6月議会で報告いたしました「南流山駅~鰭ヶ崎~宮園」路線の運行計画につきましては、来年3月の運行開始を目途に導入に向けた作業を進めておりましたが、6月下旬、東武バスイースト株式会社から同経路を自社に よる路線バス運行としたい旨の申し出がありました。
東武バスイーストと本市により協議を進めた結果、ぐりーんバスで運行を計画していた経路、運行本数、運賃など同等以上のものを提供することで合意したため、当路線の運行主体を東武バスイースト株式会社に変更することといたしました。その他、同社からは、南流山駅から免許センター及び南柏駅を結ぶ2系統が新たに 提示されています。
今後も、流山市公共交通体系策定調査に基づくその他の地区についても導入の検討を進めて行きます。
なお、「おおたかの森駅~美田~駒木台」ルートにつきましては、7月26日、地元説明会を開催し、来年3月の運行開始に向け、準備を進めております。
次に、「つくばエクスプレス沿線整備事業の進捗状況について」申し上げます。
まず、新市街地地区の一部と木地区の全域を対象とした用途地域の変更について、7月30日の千葉県都市計画審議会において、原案のとおり承認されたところであります。
その後、国の同意を得て、去る8月15日付けで都市計画の変更が行われたところであります。
また、用途地域と同時に進めておりました高度地区の変更、防火地域及び準防火地域の変更並びに地区計画の決定、変更につきましても、8月15日付けで都市計画決定及び変更を行ったところであります。
このことにより、今後、さらに、現在進められている一体型特定土地区画整理事業の促進と土地活用の増進が図られるものと考えおります。
また、千葉県施行の木地区では、本年中に南流山小学校南側の保留地及び千葉県住宅供給公社用地の分譲が 予定されており、このエリアを中心として造成工事や 調整池工事等が進められています。
次に、千葉県施行の運動公園周辺地区では、地区北側の市野谷周辺において、下水道工事や造成工事が進められているほか、流山セントラルパーク駅前センター地区南側の都市計画道路3・4・11号思井野々下線の早期整備に向けて、7月下旬に関係地権者を対象とした地元説明会を開催し、事業への協力をお願いしたところです。
また、流山セントラルパーク駅前市有地活用事業を事業プロポーザルにより募集したところ、6月30日の締め切りまでに応募がありませんでした。
昨年12月の公共公益サービス機能に係る提案募集には、10社の応募があり、5月の募集要項の説明会には9社の参加があったことから、数社から応募があるものと 期待していたところですが、このような結果となりました。
進出意欲のあった事業者にヒアリングを行ったところ、不動産市況の悪化と建設資材の高騰により、事業の採算が確保できなくなったことが応募に至らなかった主な 要因と聞いております。
そこで、流山セントラルパーク駅前商業地まちづくり協議会、千葉県、千葉県企業庁などの関係者と連携し、今年中は募集要項の見直しなど手法の検討を行い、年度内には土地活用の方向性を見定めてまいります。
次に、UR都市再生機構施行の新市街地地区では、昨年5月に地権者の皆様にお示しした、今後の事業展開を去る6月に時点修正し、これに基づき地区内各所で 計画的に基盤整備が進められております。
また、流山おおたかの森駅東口駅前の小山小学校には、昭和53年の開校当時に、地元の方から寄贈された桜が、30年の時を経て大きく育ち、例年春にはたくさんの花を咲かせ、地元の方や駅を利用する方々の目を楽しませており、地域の方からは保存が望まれておりました。
UR都市再生機構では、平成16年に樹木医の診断を受け、移植可能な桜2本を、新しい小山小学校敷地内に平成17年に移植しております。
その後、その他の桜につきましても保存を検討したところ、近傍であれば移植可能との専門家の助言を受け、この度、5本の桜について流山おおたかの森駅東口都市広場などへ移植し保全することといたしました。
去る8月21日には、小山小学校6年生のみなさんとUR都市再生機構、そして私も参加させて頂き、PR用の写真の撮影や、千葉大学の藤井先生による桜の移植にかかる講話などをお伺いしました。
次に、本市施行の西平井・鰭ヶ崎地区では、既に広報等で市民の皆様にはお知らせしておりますが、7月11日付けで事業計画変更の公告を行い、事業期間を平成 28年度末まで8年間延伸したところです。
また、8月25日より一般住宅地5箇所の保留地販売を開始しており、9月21日に公開抽選で購入者を決定する予定です。
今年度の工事状況につきましては、西平井地区を中心に盛土造成工事を実施しており、盛土造成が完了した 区域から、上下水道等のインフラ整備工事に着手し、事業の推進に努めて参ります。
次に、「主要地方道越谷流山線バイパス(江戸川新橋道路)の進捗状況について」申し上げます。
江戸川への新架橋道路として計画されている主要地方道越谷流山線バイパスについては、7月19日に地元 説明会が開催され、千葉県が19年度に実施した道路 予備設計案が周辺住民の皆様に示されました。
出席した方々からは、県の設計案に対する質問のほか、環境対策のために道路構造を高架に変更するよう強い要望がございました。
住民の皆様が不安視している環境問題については、地域の皆様のご意見を伺いながら十分な環境対策を図っていきたいと考えております。
次に、「都市計画道路3・4・10号市野谷向小金新田線の進捗状況について」申し上げます。
国道6号線及びJR常磐線による地域間分断の解消 並びに、交通の円滑化と車や歩行者の安全の確保を図るうえで、重要な道路である都市計画道路3・4・10号市野谷向小金新田線については、平成18・19年度の2ヵ年で事業の実現に向け調査検討を行い、今年度は、関係機関との協議及び基本設計に入るため、現況測量を行ないます。
現況測量の実施にあたり、8月23日、関係者を対象に説明会を開催しましたところ39名の出席を頂いたところであります。
今後とも、地権者及び地域住民の方々を対象に、進捗状況に応じて説明会等を開催し、事業実施に向け進めてまいりたいと考えております。
次に、「流山幼稚園の廃園について」申し上げます。
平成17年4月の流山市幼稚園協議会の答申で示された、「公立幼稚園3園については、園舎の老朽化や市の 財政状況、公立幼稚園に求められる新たな取り組みへの 対応等から順次廃園とする。」ことを踏まえ、平成23年3月31日をもって流山幼稚園を廃園とすることで関係手続きの準備をすすめてまいります。
次に、「流山浄水場撤去工事について」申し上げます。
流山浄水場につきましては、平成18年6月のおおたかの森浄水場開設に伴い廃止しましたが、このたび施設の撤去工事を施工いたします。
施設撤去後は、一部を緊急用資材の備蓄倉庫の整備、残りの土地につきましても有効な土地利用を図ってまいりたいと考えております。
次に、「全国消防救助技術大会出場について」申し上げます。
中央消防署の救助隊が、本年7月31日に千葉県消防学校にて開催されました第37回消防救助技術関東地区指導会に出場し、「障害突破」の種目で、出場26チーム中、第2位という好成績で入賞することができました。これにより関東支部の代表として、8月29日に福岡県北九州市で開催されました全国消防救助技術大会に、本市としては19年ぶりに出場し、タイム的には6位という快挙を成し遂げました。
この経験は、今後、市民の生命及び財産を守るために大きく役立つものと考えます。
以上で、市政に関する一般報告を終わります。
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