平成16年流山市議会第4回定例会

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ページ番号1009808  更新日 平成29年9月15日

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市政に関する一般報告

 本日ここに、平成16年第4回定例会を招集いたしましたところ、31名の御出席を頂き、議案28件、報告1件について、御審議をいただきますので宜しくお願い申し上げます。
 提案理由の説明に先立ちまして、市政に関する諸般の報告を申し上げます。
 人口の動静及び財政状況につきましては、お配りした資料により、報告に代えさせていただきます。

 初めに、下期5か年計画策定に係る進捗状況について申し上げます。

 下期5か年計画の策定については、先の9月議会でもご報告いたしましたが、現在行政評価システムを取り入れながら鋭意策定作業を進めているところです。
 これまでの進捗状況といたしましては、施策ごとの一般財源の枠配当をベースに施策主管部課長を中心として事務事業の優先度評価を実施し、スクラップ・アンド・ビルドを基本に事業の見直し・精査を行い施策別の事業の集約を図って参りました。
 そして、その結果を踏まえ、私と助役がヒアリングを実施し、個別事業の内容を精査するとともに、内容によっては事業計画・年度・事業費等の見直しを指示し、現在事業の調整中であります。
 未だに、歳入に大きな影響を及ぼす三位一体改革の具体的な姿が見えない状況下でありますが、行財政改革や定員適正化計画の策定作業との連携を図るとともに、平成17年度予算編成との整合を図りながら策定作業を鋭意進めて参ります。

 次に、新行財政改革プランの作成と定員適正化計画について申し上げます。

 新たな行財政改革プランは、8月31日の行財政改革審議会からの答申を踏まえ、現在、改革プランの骨格や個別項目を整理しながら、具体的な実践行動計画を策定中であります。
 一方、定員適正化計画については、審議会の答申で示された、新たな行政課題への対応や社会情勢の変化に即応した効率的な行政体制に移行していくため、具体的な目標値、削減の方針を明示した計画とすべきとの方針に添って作業を進めております。
 具体的には、「行政サービスにおける公務員でなければ対応できない分野」「市民と協働できる分野」「市民が担う分野」を整理し、市民サービスの向上を基本に据え、NPO等への外部委託を可能な限り導入しながら、今後の退職による職員の減少と厳しい財政状況に対応した職員数の適正化計画の策定を目指しております。
 また、行財政改革プランと定員適正化計画は、下期5か年計画と緊密な相互関係にありますので連携を図りながら対処して参ります。

 次に、台風22号及び23号の被害状況について申し上げます。

 各地に大きな被害をもたらしました台風22号及び23号の本市の総雨量は、それぞれ241ミリメートル、177.5ミリメートルを記録いたしました。この台風襲来に備え、水防本部を設置し、担当職員や消防、市建設協会等の関係者を非常招集し、情報収集や水防活動などにあたったほか、道路冠水による通行止めや学校の臨時下校の状況などをホームページで逐次お知らせいたしました。
 人命に関わる被害はなかったものの、22号では7箇所の道路通行止めや平和台1号公園の法面崩壊をはじめ、4棟の床上浸水、47棟の床下浸水などの被害に見舞われました。
 一方、23号においては、11箇所の道路通行止めや前ヶ崎地先の市道の道路路肩法面崩壊を始め、1棟の床上浸水、68棟の床下浸水などの被害に見舞われました。
 こうした水害防止に向け、別途補正予算を計上いたしたところですが、今後とも、冠水等が予測される個所の排水路整備等を計画的に進めていくなど、更に災害に強いまちづくりに努めてまいります。

 次に、新潟中越地震における流山市の対応について申し上げます。

 この地震に対する本市の支援等の対応につきましては、まず、災害見舞金が、流山市議会議員団として32万円、特別職一同として8万円、部長会一同として20万円、課長会一同として32万円、市職員互助会として20万円を11月1日新潟県東京事務所等へお届けしたほか、10月29日職員2名が、非常用飲料水袋5,400枚を三島町へお届けいたしました。
 次に、義援金につきましては、地震発生の翌々日から市内公共施設に義援金箱を32箇所、順次設置して、市民の皆様のご協力をいただいておりますが、11月24日現在の集計結果は1,921,893円であります。ご協力いただきました市民の皆様には、心からお礼を申し上げる次第です。
 次に、被災地への職員の派遣につきましては、被災建築物応急危険度判定士2名を小千谷市、堀之内町へ派遣し任務を果たしたところでございます。
 このほか、市の教育委員会では、「新潟県中越地震支援対策室」を設置し、各学校で様々な取り組みを行っております。特に、南部中学校生徒会では募金活動や空き缶回収で得た資金で、使い捨てカイロ60キロを購入し、長岡市に送付いたしました。
 また、市商工会連合会では募金箱を設置し、市民の皆様のご協力をいただいております。
 被災地では、厳しい寒さを迎えておりますが、現地での復旧作業が一日も早く終了し、復興されることを願ってやみません。

 次に、廃棄物処理施設建設工事に係る機材返還請求事件について申し上げます。

 去る平成15年12月5日に「流山市リサイクルプラザ建設及び流山市ごみ焼却施設建設工事」の請負業者であります株式会社荏原製作所の再下請業者の夏目電気工業株式会社が、流山市を被告として、本市が発注したリサイクルプラザ内に同下請業者が設置した電機設備関係機材類は同社の所有であるとして、機材の返還請求について提訴されたところであります。
 これまで、千葉地方裁判所松戸支部で8回の口頭弁論が行われ、去る平成16年10月21日に、機材は建物に附合しており、その返還を求める訴えの請求は理由が無いものとして棄却する判決が言い渡され、11月9日に判決が確定いたしましたのでご報告いたします。

 次に、市民まつりの開催について申し上げます。

 去る、11月3日総合運動公園で開催されました第26回流山市民まつりは、福祉まつり並びに健康まつりとの共催で、恒例の青空市や姉妹都市・友好都市物産展、農業共進会、ガレージセールに加え、新たにSL広場ではカントリーミュージック、ステージでは新選組等のイベントが展開され、多くの市民の方々の参加により、連帯意識の高揚と郷土愛の育成が図られたものと思います。
 なお、今回も前年に続き「市民の手づくり」のまつりとして、各種団体の協力をいただくとともに、会場の準備から運営、撤去まで、延べ333人という多くのボランテアの皆様方のご協力をいただいたところであります。
 関係者のご協力に心から厚くお礼を申し上げます。

 次に、南流山駅周辺の自転車駐車場対策について申し上げます。

 南流山駅周辺の自転車駐車場につきましては、今までの利用台数に約200台分を上乗せした3,300台分を用意した上で、本年10月1日の有料化による利用申込みを行ったところ、地下自転車駐車場で現在140台の余裕があるものの、他の自転車駐車場では登録できない待機者が約550名を数え、その方々には大変ご不便をお掛けしております。
 そこで市といたしましては、新たな自転車駐車場の確保を図るため、12月中旬の供用開始を目指し鉄道建設・運輸施設整備支援機構の所有地284.8平方メートルを土地開発基金により購入し、290台分の駐車場を確保したいと考えております。
 また、多くの利用者から要望があった、北口地下駐車場の運営時間をこれまでの午後10時から、終電利用者にも間に合うように、11月1日より午前零時30分まで延長することといたしました。
 さらに、都市ガス工事により使用できなかった、南口第1の60台を今月上旬に供用開始をするとともに、北口、南口の各自転車駐車場の利用状況から100台の収容台数を拡大することにより、地下駐車場を含めた収容可能台数590台が確保されることから、現在、自転車駐車場の登録をお待ちの皆様方へのご要望にお答えできるものと考えております。
 今後は、各自転車駐車場の利用状況を踏まえながら、一時利用場所を定期利用場所へ転換するなどの対策を講じてまいりたいと考えております。
 なお、来年のつくばエクスプレス開業により、同駅への自転車需要のさらなる増加が予想されますことから、新たな自転車駐車場の確保を図ってまいります。

 次に、戦没者追悼式について申し上げます。

 去る、11月10日、平成16年度の流山市戦没者追悼式を文化会館において挙行いたしました。
 当日は、御遺族の皆様等、254名が参加されました。
 私も15万2千の流山市民を代表し、戦禍の犠牲となられた皆様のご冥福をお祈りするとともに、恒久平和の確立と流山市の発展のため、今後とも全力を尽くすことをお誓い申し上げたところです。
 式典後は、例年好評を博しておりますミニコンサートが流山市音楽家協会の皆様のご協力で開催され、滞りなく終了いたしました。

 次に、保育園の開設予定について申し上げます。

 来年7月のオープンを目指し、南流山2丁目地先に(仮称)南流山聖華保育園の新築工事がまもなく着手されます。
 事業主体は、社会福祉法人流山中央福祉会で、敷地面積1,269.62平方メートル、鉄筋コンクリート造2階建て。定員は120名で、一時保育、休日保育、午後10時までの延長保育のほか、市内2番目の病後時保育などを行うことになっております。

 次に、高齢者福祉施設の整備状況について申し上げます。

 まず、特別養護老人ホーム「(仮称)はまなす苑」の建設工事が、去る10月13日着工となりました。場所は、市内こうのす台地先で、入所定数60床、ショートスティ20床、ディサービス40名で、来年10月の開設を目指しております。
 次に、市内5番目の高齢者用グループホーム「(仮称)さくらの家流山」の建設工事が、去る10月6日、着工いたしました。場所は、市内鰭ヶ崎地先で、グループホーム1ユニット9名、ショートスティ6床、ディサービス20名で、来年4月の開設を目指しております。

 次に、障害者福祉施設等について申し上げます。

 まず、知的障害者入所更生施設「新つつじ園」の施設整備については、議会からも国及び県に対して意見書を提出していただき、心から感謝申し上げる次第です。
 私も、去る10月7日、横須賀議長と県庁に出向き、直接、堂本知事に対しその実現を強く要請したところです。
 現時点における知事の回答は極めて厳しいものがありますが、私は、議員の皆様をはじめ、多くの市民のご支援をいただきながら、事業の実現化を強く要望して参ります。
 次に、NPO法人「マホロニー流山」による知的障害者のグループホームの建設工事が、去る10月19日に着工いたしました。場所は市内こうのす台地先で、木造平屋建て2棟12室で、来年4月の開設を目指しております。
 次に、本年4月に開設しました「流山市障害者就労支援センター」では、このたび、11月1日付けで、第一号の一般企業への就職者を、また、本日25日から、さらに1名が一般企業に就職されましたので、これで2名の就職者を輩出することが出来ました。
 そして、現在就労支援センターには、数社の企業から求人要望が寄せられておりますことから、より多くの方々の社会的自立が図られるものと期待しております。

 次に、クリーンセンター内での事故に伴う対応について申し上げます。

 10月27日午前8時15分頃、クリーンセンター焼却施設の2階灰処理室で作業中の有限会社重信工業の従業員一人が1階へ転落し、午前10時25分死亡する事故が発生いたしました。
 事故の原因等につきましては、流山警察及び柏労働基準局が調査中でありますが、作業工程の指示系統によるミスが主な原因であると聞いております。
 今回、株式会社荏原製作所発注工事でありますが、私は工事の安全対策と作業の安全教育を更に徹底するよう強く要請したところであります。

 次に、地域融和施設整備事業について申し上げます。

 地域融和施設整備事業につきましては、地域融和施設検討委員会に部会を設置し、今後の進め方等について、慎重に検討した結果、去る10月25日付で概ね、次のような建議を受けたところであります。
 「財政事情等を勘案し、さらに地元市民や議会の一部からは天然温泉の必要性について疑問視する意見があり、ここで原点に立ち返って見直しをする必要があるとの結論に達し、建設費についても縮減を図るためには、地元との約束で進めてきた計画でもあるので、要求された機能を満たすとともに、その施設規模を縮小した計画による整備を実施すべきである。」との建議内容でありました。
 また、去る11月22日に地元の下花輪、三郷、南を対象にした説明会を開催したところ、20名を超える出席者の中から「地元のこれまでの協力に対しての施設づくりをして欲しい」、「早期にオープンしてもらいたい」、「農産物の直販所が小さい」などの意見がありましたことから、できる限りこれらの意見を反映して、事業を進めていきたいと考えております。

 次に、都市計画マスタープラン策定の進捗状況について申し上げます。

 市民の皆さまと協働で策定作業を進め、8月にまとめあげられました都市計画マスタープランの「協働素案」の内容について、広く広報等でPRさせていただいたところ市民の皆様から多くのご意見が寄せられました。主なご意見といたしましては、具体的な事業の促進または変更を求めるものや民有林の保全を求めるものなど個別具体的なご意見やご要望が多く寄せられましたが、協働素案の内容を修正するようなものはありませんでした。
 しかし、貴重なご意見であることから、マスタープランが個別具体的に事業化される段階で検討してまいりたいと考えております。
 今後の予定といたしましては、最終調整を行った上、都市計画審議会に諮り、本年12月には計画内容を決定してまいりたいと考えております。

 次に、都市計画道路3・2・25号三輪野山駒木線、通称都市軸道路の延伸計画について申し上げます。

 当延伸計画につきましては、昨年9月30日の説明会を皮切りに2回の説明会、そして、4回にわたる対話集会を開催し、地域住民の皆様に理解を求めてきたところでありますが、
 10月13日から19日までの7日間、県と市の職員で、関係権利者の戸別訪問を実施させていただきました。
 訪問した権利者の方々の中には、反対の意思を明確に示された方もおりましたが、全体的に理解を示して下さる方々が多かったところであります。
 また、道路沿道地域の皆様へは、10月19日付けでこれまでの経過報告を郵送するとともに、去る11月7日には千葉県職員も出席し、地域住民を対象とした説明会を開催し、道路周辺の環境対策を中心に説明をさせていただきました。
 ルートについて、地域住民の皆様の合意を得るには至っていませんが、これからは、都市計画決定に向けた手続きを進める中で、引き続き、道路周辺の環境対策について住民の方と協議しつつ進めてまいります。
 なお、11月15日号の「広報ながれやま」に、当道路計画の概要について掲載し、広く市民の方々にも理解を求めたところであります。

 次に、つくばエクスプレス及び同沿線整備地域の用途地域等の変更について申し上げます。

 つくばエクスプレスの開業に向けて、全線で土木工事及び軌道工事等が概ね完了いたしました。
 また、「流山おおたかの森駅」の、自由通路の建設工事の進捗状況につきましては、階段や2階デッキに係る躯体工事が概ね完了し、エスカレーターやエレベーターの設置工事等に入る予定であります。
 東武新駅につきましては、杭打ち、基礎工事が完了し、進捗率は、11月1日現在約25パーセントとなっております。
 次に、つくばエクスプレスの全線走行試験は、11月1日から来年の開業までの期間、首都圏新都市鉄道株式会社により、秋葉原からつくば間全線58.3キロメートルの20駅で、30編成の全車両を使用して運転訓練を含め、車両の基本機能の確認等が行われます。
 次に、南流山駅及び流山おおたかの森駅への快速電車の停車については、快速停車が市民の利便性の飛躍的な向上、さらに経済的波及効果を大きくもたらすものでありますことから、また、鉄道運賃は利用者数を左右する大きな要因となること、この2点につきまして、去る11月15日に首都圏新都市鉄道株式会社に強く要請したところであります。
 次に、つくばエクスプレスとのアクセスを確保するため、バス交通を主とした「公共交通体系策定調査」を実施しております。この調査では、市内の路線バスの新設、再編成、公共交通機関の空白地域へのタウンバス(コミュ二ティバス)の導入についての調査検討、現在運行している公共施設間循環バスのあり方についても検討を進めており、市内交通網の充実整備を図り、公共交通機関の利便性の向上を図って参ります。
 次に、つくばエクスプレス沿線整備地域の用途地域の変更につきましては、平成17年度の鉄道開業に合わせ、都市計画手続きを進めておりましたが、10月27日に千葉県都市計画審議会に付議され、原案のとおり承認されたところであります。
 その後、県は国の同意を得て、去る11月5日付けで都市計画の変更告示が行われたところであります。
 また、用途地域の変更と同時に進めておりました、高度地区の変更、防火地域及び準防火地域の変更、地区計画の決定につきましては、10月28日付けで県の同意を得て、用途地域の変更告示と同日の11月5日付けで、都市計画の決定及び変更の告示を行ったところであります。

 次に、木地区土地区画整理事業について申し上げます。

 千葉県住宅供給公社が施行する木地区土地区画整理事業につきましては、先の県議会におきまして、知事から「県事業として事業認可を取得するための手続きを進めて行く。」との答弁がありました。
 これを受け、県では去る10月31日、全権利者を対象として「木地区土地区画整理事業の県への引継ぎに伴う説明会」を県住宅供給公社とともに開催したところであります。
 説明会では、

  1. 施行期間を平成20年から平成26年度まで延長すること
  2. 総事業費については変更しない

など事業計画(案)の概要説明がなされたところであります。
 当日出席された80名近い関係権利者の方々からは、事業の早期完了に努めていただきたいなどの意見・要望が出されております。
 現在、事業計画(案)の縦覧が平成16年11月17日から平成16年11月30日まで行われており、事業計画の認可に向けた法手続きが進められております。
 市といたしましても、一日も早い県への事業認可と、事業の推進に向けて、出来うる限りの協力をしてまいりたいと考えております。

 次に、県立「流山青年の家」の移譲について申し上げます。

 県立「流山青年の家」につきましては、本年9月に県教育委員会議で、本市への移譲が正式に決定され、9月県議会において7,289万6千円の補正予算が可決され、外壁塗装などの外観が整備された後、本市へ移譲される見通しであります。
 本市といたしましては、この施設を平成17年度当初に譲り受け、今後必要な整備、改修を行い、来年秋に開通予定のつくばエクスプレスとそれに伴うまちびらきに併せて、主に教育・文化の拠点施設としての活用を図ってまいりたいと考えております。
 現在、庁内に「流山青年の家施設活用検討委員会」を設置して、改修のための基本的な計画を進めているところであります。

 以上で、市政に関する一般報告を終わります。

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