平成16年流山市議会第3回定例会

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ページ番号1009809  更新日 平成29年9月15日

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市政に関する一般報告

 本日ここに、平成16年第3回定例会を招集いたしましたところ、議員各位には、全員の御出席を賜り、議案21件、報告1件につきまして、御審議を頂戴できますことに厚く御礼申し上げます。
 提案理由の説明に先立ちまして、市政に関する諸般の報告を申し上げます。
 人口の動静及び財政状況につきましては、お配りした資料により、報告に代えさせていただきます。

 初めに、前期基本計画下期5か年計画の策定に係る進捗状況について申し上げます。

 現在、当初の策定スケジュールに沿って鋭意策定作業を進めている下期5か年計画は、行政評価システムを取り入れながら策定しております。これまで施策主管部課長会議の開催、庁議においては、「下期5か年計画に係る基本方針」をまとめ、さらに、各施策体系ごとに上期5か年計画の総括などの作業を進めて参りました。
 また、政策的経費については施策別に枠配当を行い、現在、各施策ごとに事務事業の優先度評価を実施し、各事務事業の精査を実施しているところであります。
 先日、各会派から提出いただいた要望事項についても、各部局において進めている優先度評価等の中で随時検討して参ります。

 次に、行財政改革審議会からの答申について申し上げます。

 「行財政改革の推進について」の最終答申が、8月31日付けで行財政改革審議会から提出されました。
 今回の最終答申では、「(仮称)新行財政改革プランの策定について」、「人事・給与制度について」、「公共施設の管理・運営について」の3項目に関し、提言をいただきました。
 まず、「(仮称)新行財政改革プランの策定について」は、「情報の開示」と「市民参加」を柱に据え、市民・議会・行政が一体となって行財政改革に取り組むための指針とするべきとの発想が、答申の骨格となっております。
 そして、当該答申では、改革プランの策定と同時に、目標達成のための重点推進事項の「まちづくり基本条例の策定」、「市民参加の実施」、「アウトソーシング」、「16年度予算執行と17年・18年度予算の重点化」、「仮称新行財政改革プラン推進体制の確立と推進状況の公表」の6項目の具体化と、行政改革と財政改革からの提言に沿い、確実に実践に結びつけることが強く求められております。
 次に、「人事・給与制度について」は、「給与制度の適正化」として、「調整手当」、「特殊勤務手当」、「退職手当」、「勤勉手当等」の方向性、「昇給停止年齢」、「トータルコストの把握」の6項目が、また、「職員の採用等について」として、「職員の採用形態について」と「定員適正化計画の策定について」の2項目が掲げられ、目標年次を定め着実に実行することが求められております。
 また、「公共施設の管理・運営について」は、「指定管理者制度」を積極的に導入することが求められており、受け入れ先の確保や、選定基準を作成する上でのポイントなどが、提言されております。こうした、今回の最終答申に対し、でき得る限り早急に、可能な事項から実現を目指してまいります。

 次に、公共施設予約システムの導入について申し上げます。

 公共施設の利用申し込みが、10月1日からインターネットや携帯電話を利用してできるように準備を進めております。こうしたシステムは既に全国数百の自治体で導入されており、本市としてもインターネットや携帯電話の普及率が飛躍的に向上した現状を踏まえ、このシステムを導入することにいたしました。
 家庭に居ながらにして、公共施設の利用申し込みができることから、施設利用希望者が多くなることも予想されますので、市民の皆様が平等に機会が与えられるよう一部の施設を除いて抽選制度を取り入れ、公平公正に利用できるようにいたします。
 一方、インターネットや携帯電話をお持ちでない方のために、家庭の電話機から自動音声応答サービスによる申し込みもできるようにするとともに、従来どおり施設窓口での受付も継続して行うことになっております。

 次に、総合防災訓練について申し上げます。

 本年度の総合防災訓練は、8月29日に八木南小学校で開催を予定しておりましたが、大型で強い台風16号の影響により、中止といたしました。
 阪神・淡路大震災以降、防災意識の低下が見られますが、今後も、災害という不測の事態に備えるため、防災に対する市民と行政の共通認識を培うとともに、市民のための防災体制の強化に努めてまいります。

 次に、流山市補助金等審議会について申し上げます。

 流山市補助金等審議会の一部委員につきましては、公募により選任することで事務手続きを進めてきたところ、行政経験者は、2名の募集に対し3名が、市民代表は、3名の募集に対し6名の応募があり、それぞれ慎重に選考・選任したほか市内及び近隣大学の学識経験者2名を含む、計7名の委員に対し、去る8月30日に委嘱状を交付いたしました。
 また、同日には、第1回目の審議会を開催し、本市における補助金の実態等について説明し、補助金の見直しが本格的に始動いたしました。
 今後、補助金の見直しにつきましては、来年度予算に反映できるよう、審議会に精力的な審議を特にお願いしたところであります。

 次に、流山市民まつりについて申し上げます。

 市民まつりにつきましては、今年で26回目を迎え、本年度も市民まつり実行委員会の主催により、市民相互の連帯意識の高揚と郷土愛の育成を図ることを目的に、福祉まつり及び健康まつりの合同開催により、11月3日、総合運動公園において実施されます。
 「市民まつり」は、従来の青空市や姉妹・友好都市物産展フェアなどのイベントに加え、新たに、SL広場ではウェスタンミュージック、そして、ステージやつどいの広場では新選組のイベントの開催が予定されております。
 また、市民まつりと同時に開催されます「福祉まつり」では、福祉団体の皆さんが、手作り品の販売、作品展示、団体活動内容のPRなどを行い、多くの市民との交流を通じ、福祉に対する理解、意識の高揚を図って参ります。
 さらに、「健康まつり」では、流山市医師会・歯科医師会・薬剤師会と健康づくり推進員の協力により、「自分で守ろうかけがえのない健康」をテーマに、医療相談、歯科検診、薬の相談の他、健康相談、健康づくり推進員PRコーナー等を設け、市民の健康への意識の啓発に努めて参ります。

 次に、出張所の統廃合について申し上げます。

 現在の出張所の機能を将来的に拡大し、適地にバランスよく配置し、市民サービスの向上と業務効率の向上を図るため、現行の6出張所体制の統廃合を行いたいと考えております。
 まず、流山市農業協同組合江戸川台支店の建物を借用し、平成17年10月に、新川出張所と江戸川台出張所を統廃合し、新たに仮称江戸川台駅前出張所を開設したいと考えております。
 さらに、新市街地地区の「街びらき」に合わせ、共同利用街区に市民サービスの向上のための出張所等を設けてまいりたいと考えております。
 なお、施設の関係団体等に対しては既に市の意向を伝え、概ね了解を得ておりますので計画どおり事業を推進してまいりたいと考えております。

 次に、南流山駅周辺自転車駐車場対策について申し上げます。

 平成17年秋のつくばエクスプレス開通に伴い、南流山駅周辺自転車駐車場の利用が見込まれることから、当該駅周辺の良好な生活環境を確保するため、放置禁止区域の指定や財団法人自転車駐車場整備センターに、自転車駐車場の建設、整備並びに管理運営等を依頼し対策を図ってきたところであります。
 このたび、つくばエクスプレス南流山駅舎シールド工事を利用した地下自転車駐車場が完成し、9月1日から有料の自転車駐車場として供用開始したところであります。また、今まで市内で唯一、無料で提供してまいりました南流山駅周辺の既存駐輪場についても9月中に一部改修工事を実施し10月1日から月額1,000円の使用料にて供用開始し、期間割引、高校生割引や、一時利用料金の設定などの導入を図ってまいります。
 さらに、10月1日から、放置自転車対策として当該駅から半径約300メートル以内の公共施設を中心に自転車等の放置禁止区域の指定を行います。
 なお、つくばエクスプレスの他の2駅に対する自転車駐車対策につきましては、適正な施設整備の見直しや用地確保を図り、開業時には利用できるよう万全を期してまいります。

 次に、知的障害者入所更生施設「新つつじ園」の施設整備状況について申し上げます。

 社会福祉法人「まほろばの里」が、平成16、17年度の2か年で知的障害者入所更生施設「新つつじ園」の施設整備を計画し、平成15年度に国庫補助協議を行ってまいりましたが、去る6月15日に厚生労働省から県に対し不採択の通知がありました。
 国は、障害者の地域生活を推進していく上で、入所施設は、「真に必要な場合以外は認めない」として、全国で16か所の整備協議に対し、採択されたのは3か所と極めて厳しい状況でありました。
 千葉県下では、本市を含め、3か所の国庫補助協議をしましたが全て不採択でありましした。
 事業者であります、社会福祉法人「まほろばの里」といたしましても、入所施設は、「真に必要な施設」と認識しておりますので、平成17年に向け再度、計画の見直しを図り、補助採択が得られるよう努めるとしておりますので、市としても国・県に対して、あらゆる手段を講じ実現化を強く要望してまいります。

 次に、学童クラブ施設整備事業について申し上げます。

 本市の学童クラブは、流山市児童育成計画に位置付け、1小学校区1学童クラブの設置を目標に整備を進めており、現在、15の小学校区に対して13か所の整備状況となっております。
 このうち、江戸川台子どもルームは、江戸川台小学校と西初石小学校の2学区となっておりますが、今年度の入所にあたり大幅に希望者が増加したことから、緊急に分離、設置が必要な状況となってまいりました。
 このため、西初石小学校の余裕教室を活用した学童クラブを、来年4月の開設に向けて、現在、教育委員会や父母会等々と協議を重ねており、計画どおり事業を推進してまいります。
 なお、これを機に江戸川台子どもルームについても公設民営化を検討しております。

 次に、クリーンセンター外壁破損について申し上げます。

 先の6月議会の経済環境委員会協議会において、その原因と処理対応経過について報告をしたところでありますが、6月14日に復旧工事を完了して以来、本施設は順調に稼働しているところであります。
 現在は、専門機関であるスーパーバイザーの協力を得て「安全施設とするための管理業務」や「安全教育に関する指導・評価」などについて、委託先であるスーパーバイザーと本施設の施工者である株式会社荏原製作所を交えた協議を進め、安全な操業と適正な運転に努めております。

 次に、都市計画マスタープラン策定の進捗状況について申し上げます。

 8月24日に広報特集号を発行し、市民協議会の市民の皆様と行政が一緒に作りあげた「協働素案」の概要を市民にお知らせいたしました。このほか、市ホームページや各公民館・図書館に閲覧できるコーナーを設置するとともに、9月12日には北部地域と中部地域、9月26日には東部地域と南部地域でそれぞれ「地域別懇談会」を開催し、幅広くご意見をお聞きすることとしています。
 10月には、提案いただいたご意見を踏まえ「原案」を作成し、都市計画審議会を経て議会に報告後、今年度中には策定してまいります。

 次に、つくばエクスプレス沿線整備地域の用途地域等の変更について申し上げます。

 平成18年の「まちびらき」に合わせ、用途地域等の都市計画変更の手続きを進めているところでありますが、7月30日から2週間、案の縦覧を行ったところ、用途地域につきましては25名の方々が、地区計画等につきましては16名の方々が縦覧されております。
 また、8月26日に流山市都市計画審議会を開催し、原案どおり答申いただきました。今後は、県の都市計画審議会を経て、この秋の都市計画決定に向け手続きを進めているところであります。

 次に、つくばエクスプレス建設等の進捗状況について申し上げます。

 つくばエクスプレス全線での進捗状況は、土木工事及び軌道工事は全線で完了し、電気設備工事は96パーセント、建築機械工事は84パーセントの進捗率であります。
 また、総合基地には30編成のうち既に22編成の車両が搬入され、今秋には全線で走行試験が行なわれる予定となっております。
 一方、つくばエクスプレスと東武野田線が交差する「流山おおたかの森駅」の、自由通路の建設工事について、今年度は屋根の設置や内部仕上げ、エレベーター・エスカレーターの設置、電気設備、給排水設備の工事を進めてまいります。
 なお、東武新駅につきましては、既に駅舎の建築が始められ、来秋のつくばエクスプレスと同時開業を目指して工事が進められております。
 また、開業を来年に控え、つくばエクスプレスを広くPRをするため、9月11日にレールウォーク千葉県大会を開催し、約1千人の皆様に「流山セントラルパーク駅」から「南流山駅」までの約2.2キロを自由に歩いていただき、つくばエクスプレスの開業を肌で実感していただきたいと考えております。

 次に、木地区土地区画整理事業について申し上げます。

 つくばエクスプレス沿線4地区の内、千葉県住宅供給公社で施行している木地区土地区画整理事業につきましては、6月の千葉県議会において知事が「県が本事業の移管を受ける方向で検討することとし、今後関係機関と十分連携を図りながら事業実施上の課題や対応策等について速やかに検討を進めてまいりたいと考えています。」との答弁がありました。
 県では、事業の早期移管について検討を行うために、県都市整備課や住宅課等を構成員とし「千葉県住宅供給公社施行の木地区に関する検討会議」を5月20日に設置しております。
 検討会議には、流山市も参画して移管に伴う課題やスケジュール等について国とも協議を進めており、関係機関との協議が整いしだい地元関係者の皆様へ説明会を実施してまいります。また、8月28日に木地区事業の地元説明会を開催し、同様の説明を行ってまいりました。
 今後も県や住宅供給公社と連携を図りながら、事業認可等の手続きがなされ、早期移管が行われるよう協力体制を押し進めてまいります。
 なお、市内4か所で進む区画整理に対する国からの財政支援を仰ぐため、去る7月22日に倉田参議院議長に、8月31日には林国土交通副大臣に「つくばエクスプレス沿線整備事業を推進する沿線自治体への財政支援に関する要望書」を直接手渡してまいりました。今後は、千葉県をはじめ、つくばエクスプレス沿線自治体と共同して、国に働きかけてまいりたいと考えております。

 次に、学校給食調理業務の民間委託について申し上げます。

 平成17年度から行財政改革に基づき、試行的に中学校の共同調理場1校を民間委託することについて協議してまいりました。
 委託にあたりましては、施設、設備、経費、運営等あらゆる面から慎重に検討いたしました結果、平成17年4月から南流山共同調理場において実施したいと考えております。今後とも、学校給食の基本であります、安全で栄養バランスのとれた、おいしい学校給食に努めてまいります。

 次に、生涯学習施設の開館時間の延長及び祝日開館について申し上げます。

 市民の学習機会の拡充と文化的余暇活動の充実に寄与するため、本年10月1日から、図書館の開館時間の延長を行います。また、図書館及び博物館の祝日開館も実施します。
 図書館の開館時間の延長、いわゆる夜間開館につきましては、中央及び北部地域図書館並びに南流山分館で、毎週火曜日から土曜日までの祝日を除く日の午後8時まで延長して開館いたします。
 また、祝日開館については、新たに図書館の全館及び博物館におきまして実施いたします。
 これによりまして、「いつでも、どこでも、だれもができる生涯学習」の推進が一歩前進するものと考えております。

 以上で、市政に関する一般報告を終わります。

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