平成24年流山市議会第3回定例会
市政に関する一般報告
提案理由の説明に先立ちまして、市政に関する諸般の報告を申し上げます。
人口の動静及び財政状況については、お配りした資料により、報告に代えさせていただきます。
はじめに、「平和施策事業」について申し上げます。
本市では、平成16年度から、市民手づくりによる千羽鶴を広島に届ける平和施策事業を実施しております。今年度も、公募による小学校5,6年生14名の平和大使を広島に派遣し、本市の人口を上回る17万9千羽の折り鶴を平和記念公園の原爆の子の像前に献納してまいりました。なお、この折り鶴は、延べ278名の市民ボランティアの皆様の手によって千羽ごとに束ねていただいたものです。
さらに今年度は、本市が平和都市宣言をして25年目の節目の年に当たることから、8月6日に行われた平和記念式典に、平和大使が初めて参加をしました。
また、8月20日には、派遣したこども達による「平和大使報告会」が市役所で行われ、広島平和記念資料館の見学や被爆者の体験談など、今回の活動をまとめた作文集の提出がありました。この作文集は、市ホームページへの掲載をはじめ、市議会、市内小中学校、図書館、公民館、生涯学習センターに配架したほか、今後朗読ボランティアの皆様の協力を得て、視覚障害者の皆様へもお届けし、広く市民の皆様にお知らせするとともに、後世につないでまいります。
このほかの平和施策として、広島平和記念資料館や日本非核宣言自治体協議会の協力を得て、「サダコと折り鶴ポスター展」及び、「広島・長崎原爆ポスター展」の二つの平和ポスター展を7月18日から8月15日まで、市役所市民ギャラリーをはじめ、森の図書館、東部公民館において開催しました。
次に「流山市ホームページのリニューアル」について申し上げます。
本市では、ホームページを充実させるため、10月1日正午から、市のホームページをリニューアルします。 今回のリニューアルでは、利用者にとって、「見やすく、わかりやすく、使いやすく」なることを目的に、市民視点を反映させるためのアンケート調査や、民間の豊富な経験を有するアドバイザーの方に参画いただき、新たなホームページを構築してまいりました。
リニューアルでは、高齢者や障害者の方に配慮して、使いやすく、探しやすいサイト内検索の設置やイベントカレンダーの設置も行っています。今後も利用者の視点に立ったホームページの充実に努めてまいります。
次に「流山市役所等デザインビルド型小規模バルクESCO事業」について申し上げます。
本事業では、これまでに、市役所第三庁舎の空調設備及び照明のLED化、市内5箇所の福祉会館で空調設備の更新が完了しました。 9月から、市役所第一庁舎及び第四庁舎を、また12月に図書・博物館の空調設備及び照明のLED化工事を行う予定です。 図書・博物館の工事期間中は、休館となるため、利用者の皆様にご迷惑をおかけしますが、ご理解とご協力をお願い致します。
なお、本事業では、13年間にわたり年間で約2千万円の光熱水費の削減が契約で保証されることとなります。
また、生涯学習センターでは、老朽化した空調設備の更新が必要になっているため、財政負担を軽減し設備の更新を図るためESCO事業を採用することとし、去る8月1日に募集要綱等を公表しました。
当施設は、指定管理者制度を導入しているため、ESCO事業者、指定管理者及び市の三者協議が必要となることから、通常より協議期間が必要と判断し、10月に優先交渉権者の決定、平成25年度に契約及び工事を行い、平成26年4月のサービス開始を予定しています。
次に「包括施設管理業務委託」について申し上げます。
市役所本庁舎、小中学校及びおおたかの森駅自由通路を含む合計34施設における、平成25年度から3か年の電気工作物、消防用設備等の各種保守点検業務委託を一括して発注する包括施設管理業務委託の公募を去る8月20日に開始しました。
この業務委託により、コスト削減、サービスの向上及び事務量の軽減を図ることが可能となり、契約が成立すれば、香川県まんのう町、我孫子市に続き、全国3例目となります。業務委託では、市内業者の積極的な活用についても、可能な限り配慮してまいります。
次に「旧相馬ユートピア売却に伴う契約書の締結」について申し上げます。
平成20年3月31日付けで閉鎖した旧流山市民ふれあいセンター相馬ユートピアの売却については、本年3月に流山市、相馬市、社会福祉法人福島県福祉事業協会で締結した3者協定に基づき、総額2,500万円のうち流山市歳入分約2,000万円について、8月31日に土地売買契約を締結しました。今後は、福島県福祉事業協会の施設として引き続き有効活用されることとなります。
次に「『防犯ボランティアフォーラム2012』全国大会への出場」について申し上げます。
警察庁が主催する「防犯ボランティアフォーラム2012」が開催され、関東ブロック大会を制覇した東初石1丁目自治会自主防犯パトロール隊が、10月に行われる全国大会に出場します。
この大会は、長年地区の防犯抑止活動に貢献している団体が活動発表や情報交換を行うもので、本市の自治会活動が全国に披露されることは、大変名誉であり、パトロール隊活動にあらためて敬意を表すると共に、全国大会での活躍を心から期待しております。
次に「食品等の放射性物質検査の実施状況と市内産農産物の放射性物質検査の状況」について一括して申し上げます。
コミュニティ課内消費生活センターでは、食品に含まれる放射性物質に対する市民の不安を解消するため、県の補助制度を活用して新たに簡易型の放射性物質測定器を導入し、7月17日から検査を開始致しました。検査に持参された主な品目は、家庭菜園で収穫された野菜や飲用井戸水などで、8月末までに191検体の検査を実施しました。その結果、3件を除き国の基準以下でした。
この内、飲用井戸水については、一部放射性物質が検出されたため、精密検査を行ったところ、自然界の鉛214とビスマス214がセシウムとして誤って測定されたものと判明致しました。
さらに、市内農産物の放射性物質検査については、主食である24年産米の取扱いについては、千葉県による検査結果が基準値以下となった段階で出荷・販売が認められることとなっています。 9月3日に市内6地点の玄米を採取し、現在、県で検査を実施しており、その結果が判明次第、順次出荷・販売の可否を公表してまいります。
また、その他の市内農産物についても、平成24年度は、8月末現在、市内農家の野菜など農政課所管の検査品目で、生産者分185検体、市民からの持込み分602検体の検査を実施しており、市場に出回る生産者分については、新基準値を超える農産物は確認されておりません。今後も引き続き、市民の安心・安全の確保に向け、検査の充実に努力してまいります。
次に「流山市地域防災計画の修正」について申し上げます。
流山市地域防災計画の修正案については、パブリックコメントで102件、市議会から35件のご意見をいただき、8月22日に開催した防災会議で承認を頂きました。今後、この計画に基づいて議会や市民の皆様からのご協力を頂きながら、防災施設等のハード対策と防災訓練等のソフト対策を着実に推進し、災害に強い、より安心・安全なまちづくりを行ってまいります。
なお、9月2日には、市民、事業者及び行政の、防災活動に対する共通認識を図り、同時に防災意識を高めるため、向小金小学校を会場に約950人の方々の参加の下、防災訓練を実施しました。
今回は、初めてトリアージ訓練が導入され、災害現場と医療機関における負傷者受け入れの連携体制が確認されました。この日の訓練に際し、準備段階を始め、当日ご参加をいただいた関係各位に感謝を申し上げます。
次に「防災行政無線の『聞こえ具合アンケート結果』」について申し上げます。
6月28日、全国一斉に実施された「防災行政無線を使用した緊急地震速報の訓練放送」に千葉県で唯一参加し、今回の訓練に併せて実施した防災行政無線の「聞こえ具合アンケート」で、1,236通の回答を頂きました。
アンケートの結果では、「良く聞こえ、理解できた」と、「やや聞こえづらかったが、何とか理解できた」が合計で全体の29%、「聞こえづらく、ほとんど理解できなかった」と、「聞こえなかった」が71%でした。
今後、この結果を踏まえ、戸別受信機の整備や、防災行政無線テレホン案内、安心メールなどの手段を組み合わせ、最も費用対効果が高い情報の伝達手段を整備し、市民の安心・安全を確保してまいります。
次に「災害用井戸の水質検査結果」について申し上げます。
市の全ての災害用井戸27本について、「水道法」に基づく水質基準50項目の検査を実施した結果、飲用可能と判断した小学校10校、中学校5校及び3箇所の公共施設の合計18箇所の災害用井戸に、平成25年度から、ろ水機や汲み取りポンプを計画的に設置し、災害等における断水時の飲用井戸として活用してまいります。
なお、今回の検査で、原水を飲用としても健康上影響はないと考えられる井戸についても、今後の水質変動が予想されることから、飲用とする場合は、必ず、ろ水機によって処理するものといたします。今後も、災害用井戸については、所要の水質検査を継続的に実施し、飲用井戸の確保に努めてまいります。
次に「流山市地域見守りネットワーク」について申し上げます。
孤独死ゼロを目指して、6月29日に発足した「流山市地域見守りネットワーク」については、去る、7月24日、既に見守り活動を実施している美田・東初石1丁目・宮園の3自治会による見守り活動の事例報告会を開催し、76自治会、109名の参加を頂きました。事前のアンケートでは、既に27自治会が見守り活動を実施しており、「これから実施する」、または「実施を検討する」自治会が72団体ありました。
地域見守りネットワークは、各自治会における地域コミュニティの関わりが不可欠であることから、健康福祉部が市民生活部と連携を図り、今後も継続して自治会による見守り活動の実施を支援し、地域社会からの孤立を防止するとともに、地域の実情に合わせた支え合いを図り、安心して生活できる環境を確保してまいります。
次に「障害者虐待防止センターの設置」について申し上げます。
『障害者虐待の防止、障害者の養護者に対する支援等に関する法律』が、平成24年10月1日に施行されます。この法律は、虐待によって障害者の権利や尊厳がおびやかされるのを防ぎ、虐待の早期発見や虐待を受けた障害者の保護と自立の支援などを行うことにより、障害者の自立と社会参加を助けることを目的としています。
市では、こうした障害者虐待の通報や届出、支援などの相談窓口として、市役所障害者支援課内に「障害者虐待防止センター」を設置し、ケースワーカーが対応にあたってまいります。
次に「第36回流山花火大会」について申し上げます。
8月25日、江戸川堤において流山市制45周年記念「第36回流山花火大会」が盛大に開催されました。今年は、2年ぶりに三郷市の花火大会も同日開催され、恒例となった流山スカイミュージカルをはじめ両市併せて約1万発の花火に約24万人の観覧者から歓声と大きな拍手が寄せられました。
また当日は、流山本町通りに設置されている市民手作りの行燈に加え、花火大会のために100基の竹行燈が市民により設置され、風情ある街並みに華を添えました。
次に「除染作業の進捗状況」について申し上げます。
「流山市除染実施計画」に基づき、公園、子どもの遊び場を除く子どもが多く利用する学校、幼稚園、保育園などの62施設で、原状回復工事などを除く実質的な除染作業は8月末をもって全て完了しました。除染作業中は、施設周辺の住民の皆様や保護者の皆様のご理解とご協力をいただき深く感謝を申し上げます。
除染の結果、校庭や園庭の空間放射線量は、いずれも市の目標値である高さ5センチメートルで毎時0.23マイクロシーベルト未満となりました。なお、施設内の雨水桝等の一部で、除染後も市の目標値を超えている箇所もあり、引き続き該当箇所で抜本的な除染対策を実施してまいります。
除染前後の空間放射線量等の結果については、市ホームページで出来る限り早期に公表するとともに、10月1日号の広報ながれやまに掲載します。また、今後も定期的にモニタリングを行ってまいります。
公園施設の除染については、平成23年度に実施した箇所を除く対象公園全ての放射線量測定を7月中に完了しました。その結果、当初見込んだ面積を上回る範囲の除染が必要となったことから、今議会提出の補正予算に計上し、対応を図ってまいります。
なお、公園の除染完了時期は、当初10月末としていましたが、除染対象の範囲が拡大したことから、12月末になる予定です。引き続き市民の皆様のご理解・ご協力をお願いいたします。
住宅等民有地の除染については、8月末までに3,862件の住宅の放射線量測定が終了し、今月から中学生以下の子どもがいる世帯のうち敷地の放射線量の平均が毎時0.23マイクロシーベルト以上の値が計測された住宅を優先に順次除染に取り組み、その他の住宅についても年内に除染を終了させる予定です。今後も、除染対策に努力してまいります。
次に「旧し尿処理施設の解体等に伴う地元説明会」について申し上げます。
現在、周辺地域の皆様のご理解とご協力を頂き、旧清美園跡地に剪定枝や草等を一時仮保管しております。一時仮保管量は、現在約6千トンに達しており、保管スペースが限界となる恐れがあることから、旧し尿処理施設を解体し、新たに一時仮保管場所を確保することといたしました。
去る8月26日には、地元13自治会の会長を対象に新たな保管場所に係る説明会を開催し、ご理解とご協力をお願いしたところです。説明会では、「解体に伴う搬出路の複数確保及びスケジュールが決まり次第、改めて説明会を開催してほしい」、などのご意見を頂きました。
今後、地元のご意見を出来る限り取り入れ、詳細な設計ができた時点で、再度地元自治会に説明を行うなど、安心・安全な施工に努力してまいります。
次に「都市計画道路3・2・25号下花輪駒木線の変更」について申し上げます。
都市計画道路3・2・25号下花輪駒木線、通称「都市軸道路」の一部区間に当たる流山新橋道路の区間について、道路構造を平面から高架に変更する都市計画の変更手続が終了し、7月31日に開催された千葉県都市計画審議会の議決を経て、8月17日に千葉県により決定・告示されました。
今後、千葉県における用地の測量や買収等の事業が進められることとなります。新橋の建設に向け、速やかな事業の進捗が図られる様、関係機関に働きかけてまいります。
次に「つくばエクスプレス沿線整備事業」について申し上げます。
千葉県が施行する運動公園周辺地区では、駅前商業地のアクセス道路となる都市計画道路3・4・11号野々下思井線及び都市計画道路3・4・34号運動公園駅環状線の交通安全対策を実施し、年度内に暫定で両路線の供用が開始されます。
同じく県が施行する木地区では、地区の中心に位置する大街区の保留地と千葉県住宅供給公社の換地について、譲渡に向けた公募を年内に開始すると聞いております。また、事業期間、資金計画を含めた事業計画変更の手続きに入る予定です。
都市再生機構が施行する新市街地地区では、つくばエクスプレス沿線の各地区を結ぶ広域的な幹線道路である都市軸道路の平面部の整備が進み、年度内には、同地区内の一部区間が暫定で供用開始される予定です。また、東初石、江戸川台東方面へのアクセス道路となる都市計画道路3・5・23号江戸川台駒木線の整備が進められており、来春には完成し、供用を開始する予定です。
小中学校併設校への通学路となる都市計画道路3・3・1号芝崎市野谷線の整備については、土地区画整理地区がまたがることから、施行者間で費用負担等の協定を締結し、平成27年4月の開校に向け整備を進めていく予定です。
市が施行する西平井・鰭ヶ崎地区では、7月に5回「区画整理事業の現状及び今後の進め方」についての権利者説明会を開催しました。説明会では、事業の現状を踏まえ、現在一体で行っている区画整理を「西平井・鰭ヶ崎地区」と「鰭ヶ崎・思井地区」の2事業化に見直しすることについて説明を行いました。今後は、事業計画がまとまり次第、再度説明会を開催し、縦覧を行った後、年内をめどに認可を得る予定です。
次に「江戸川台駅西口広場改良工事の完成」について申し上げます。
平成23・24年度の2ヵ年継続事業で整備した江戸川台駅西口広場の改修工事が完成し、去る7月27日に竣工式を行いました。今回の改修は、地元や駅利用者の意見を最大限反映したものであり、今後も地元に愛される駅前広場になることを期待します。
次に「全国消防救助技術大会出場」について申し上げます。
中央消防署特別救助隊は、去る8月7日に東京で開催された、第41回全国消防救助技術大会「障害突破」の種目に出場し、全国23チーム中、見事、第3位の成績を収めました。本市の救助隊員は、千葉県大会、関東大会のいずれも優秀な成績を収め勝ち抜いたものであり、今後も市民の安心・安全のため、技術の修練に努めてまいります。
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