ぐるっと流山 ヂンガラ餅行事
五穀豊穣(ごこくほうじょう)を願う地域の伝統行事

令和8年1月11日(日曜日)、三輪茂侶神社で「ヂンガラ餅行事」が行われました。市指定無形民俗文化財となっているこの伝統行事は、男衆が餅を奪い合い、餅の割れ具合によりその年の農作物の作柄を占うものです。新型コロナウイルス感染症流行の影響により、拝殿内で氏子の皆さんによる餅取りに変更して行われてきましたが、男衆の餅の奪い合いが7年ぶりに復活。古くから伝わるこの奇祭を一目見ようと、多くの見物客が境内に訪れました。

新年を迎えるために飾られたちょうちんが並ぶ参道には、お正月から節分の日まで、しめ縄が飾られます。このしめ縄は、神域に入る人が自然と頭を下げて一礼する姿勢になるように、かがんで通り抜けられる高さに飾り付けられます。

「ヂンガラ餅行事」は縁起がいい末広がりの「八づくし」で、8升の御神酒、上3升・下5升の丸い餅を重ねた8升の鏡餅、野菜や果物、海産物など8種類の供物が神前に供えられます。
拝殿に神社の氏子、昨年と今年の当番が集まり、大太鼓を合図に行事が始まります。諏訪神社の禰宜(ねぎ)・古谷さんにより、修祓(しゅばつ)の儀、献餞(けんせん)の儀、祝詞(のりと)奏上、玉串奉奠(ほうてん)などが、習わしにのっとり厳粛に執り行われました。

その後、昨年と今年の当番が向かい合わせになり、当番の引き継ぎの「とう渡し」が行われます。

「とう渡し」が終わると、いよいよ男衆による餅取りです。大太鼓の音が鳴り響くと、法被を身にまとった40人を超える男衆が登場。参道には、見物客が花道をつくり、ゆっくりと男衆が拝殿に向かいます。

さらし一枚になった男衆の中に、鏡餅の下の部分、5升の餅が投げ入れられると「わっせ! わっせ! 餅を上げろ! 餅を上げろ!」と餅を求めて両腕を伸ばしながら、拝殿の中を四方八方に激しく動き回ります。激しい掛け声とともに、汗が周囲に飛び散り、激しいもみ合いが続きます。

15分ほどの激しいもみ合いの末、男衆が代わるがわる拝殿の柱に餅を打ち付け、直径40センチメートルほどの餅がついに割れ、歓声とともに大きな拍手が鳴り響きました。割れた餅を手にした禰宜の古谷さんが「今年も豊作です」と宣言すると、氏子の皆さんや見物客から拍手が湧きました。

市野谷から夫婦でお越しの本間さんは「25年間流山に住んでいますが、男衆による餅取りが7年ぶりに開催されるということを知り、初めて来てみました。迫力がすごく、見ている私たちも楽しくなる素晴らしい行事でした。今年も豊作間違いなしという二つに割れた餅の一部をいただきましたので、神棚に飾ってご利益を授かりたいと思います」と満足気に話してくれました。

三輪茂侶神社筆頭責任総代・内藤博喜さんは「7年ぶりともなるとブランクを感じ、多少のハプニングも起こりましたが、まずは無事に終わってホッとしています。人口が増加し続ける流山市ですが、これからも多くの人に見守られながら、古くから続くこの地域の神事を大切にしていきたいです」と語りました。
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