ぐるっと流山　中央図書館　古典文学講座

　令和4年10月22日・29日、11月5日の土曜に、南流山センターにて、古典文学講座が開催されました。講師に江戸川大学名誉教授・佐藤毅さんをお迎えし、全3回を通した講座に延べ100人が参加しました。
　今年は「「土佐日記」から学ぶ」と題し、第1回では土佐日記の冒頭部分を中心に鑑賞しながら、作者の紀貫之のプロフィールも交えつつ、作品が描かれた時代背景と一緒に鑑賞しました。第2回では、作品中盤から京都に到着するまでの内容を取り上げ、土佐日記の情景描写の細かさを鑑賞するほか、紀貫之の当時亡くなった娘に対する複雑な心情が描かれた作品に登場する歌を鑑賞しました。
 

　第3回では、作者が京都に到着直後にしばらくすると、心情が大きく変化する作品の終盤を鑑賞し、さらに土佐日記を通して紀貫之が伝えたかった歌づくりへの思いから、現代を生きる私たちへの教訓は何かを考察しました。参加した方からは「古典文学の奥深さを知ることができました」、「はじめての土佐日記だったが興味深く受講できました」、「久しぶりに日本の古典文学に触れる時間になりました」などのご感想をいただき、盛況のうちに終了となりました。今後も図書館では、古典文学講座をはじめとした、市民の皆さんがさらに読書に親しむことのできるイベントを開催していきます。