ぐるっと流山 ハラスメントセミナー「不機嫌という名の暴力 これって私のせい? 自分を大切にする自己尊重ワークショップ」

令和8年7月4日(土曜日)、生涯学習センター(流山エルズ)で、ハラスメントセミナー「不機嫌という名の暴力 これって私のせい? 自分を大切にする自己尊重ワークショップ」が開催され、31人が参加しました。講師には、カウンセラーであり公認心理師の高山直子さんをお招きし、ハラスメントやDVの構造、自分の心を守る方法、そしてコミュニケーションについて学びました。

講座はまず、ハラスメントの構造理解から始まりました。ハラスメントとは、「発言や行動が意図の有無にかかわらず継続的に相手を不快にさせ、尊厳を傷つけ、不利益や脅威を与える言動」であると説明されました。 加害者の目的は「攻撃・支配」、被害者の目的は「意思の疎通」であり、両者の目的は交わらないため、被害者の努力で状況を改善することはできないとのことでした。そのため、時には「撤退」が最善の選択となり、それは 自分の健康や将来の可能性を守るための大切な判断であると伝えられました。
続いて、モラルハラスメントについての説明がありました。モラルハラスメントとは、言葉や態度、身振り、文書などによって人格や尊厳を傷つけ、精神的に追い詰めたり、場の雰囲気を悪化させる行為であり、 無視(受動的攻撃)・何をしても不利(二重基準)・飴と鞭・しつこさといった特徴があると紹介されました。 また、モラハラの脅威は、加害者と被害者の見極めが難しい点にあり、相手の罪悪感や自責の念を誘発する受動的攻撃が繰り返し使われることだと説明されました。「察する」ことが美徳とされる日本では、意識的にも無意識的にもこのアプローチが使われやすいとの指摘がありました。

次に、被害者の心理と回復について学びました。ハラスメントする人(ハラッサー)に服従してしまう心理として、“No”を表明した際に生じ得るリスクとして、周囲との関係や世間の目、加害者との関係が挙げられました。 被害者が自分を責めてしまう理由は、加害者や組織、法律、社会システムなど、自分ではコントロールできない要因が多いからであり、被害者が唯一コントロールできるのは 「自分自身」 だけであると伝えられました。
被害からの回復とは、忘れることではなく、自分を責めるスパイラルから抜け出すことや物事の優先順位が変わるプロセス、解決できなくても区切りをつけられること、自分を信じる力を取り戻すことだそうです。
最後に「被害に遭ったことを考えない、忘れるというのは無理。被害の記憶を、自分を責める材料にしないということを覚えていてください」とのメッセージが送られました。 そして、「相手を変えよう」とする意識から「自分を守る」意識へと変化するためには、自分ではコントロールできないことで自分を責めてしまう心のクセに気づくことが重要であると締めくくられました。
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