ぐるっと流山 少年スポーツ指導者講習会
平成30年7月7日(土曜日)、南流山センターで第12回少年スポーツ指導者講習会が開催されました。講師にミズノトラッククラブ監督の中村哲郎さんを迎え、「オリンピックメダリストから学んだこと、そして少年スポーツ指導者へ伝えたいこと」と題して、少年少女を対象としたスポーツ指導の考え方について講演していただき、当日はスポーツ指導者や学校の先生、子育て中の父兄など約70人の方が参加しました。
中村さんは、ミズノ株式会社で商品のプロモーション業務の傍ら、名門ミズノトラッククラブの立ち上げから現在にいたるまで指導を続けており、延べオリンピック代表22人、世界陸上代表53人、日本選手権優勝者103人を輩出してきた名監督です。現在は専任監督として、選手の管理・監督や環境整備をしており、東京オリンピックでも所属選手の飛躍を目指して活動しています。
中村さんはトップアスリートと関わる中で、トップアスリートは目標が明確に設定されており、素質だけではなく、目標へ向かうものすごく大きなエネルギーがあって初めて世界大会のメダルに届くということを学んだといいます。トップアスリートは、絶対にそうすると決めた目標を持ち、そのためには不必要なものを排除し、決めたことを最後までやり遂げる覚悟が違うと話します。
また、トップアスリートの現役時代は長くはないため、現役を引退した後を見据え、人間力を向上させることもアスリート育成における重要な部分だといいます。そして、トップアスリートは自分と向き合うなかで、計画、実行、検証、再計画という流れをしっかりと行うことができ、コーチの役割は、対話により自発的な行動を起こさせることだといいます。コーチする人とされる人は上下ではなく平等な関係であり、知っている人が知らない人に知識や技術などを一方的に伝えるティーチングとは異なるものです。
少年スポーツの指導者には、スポーツを通じて、人格形成に一番大切な時期に子どもたちに関われることの素晴らしさややりがいだけでなく、責任が伴います。少年期は、出来ることが段々増えてくる喜びと、うまくいかない事の悔しさを体験することが強い意志の源となるとのことです。そうした中で、指導者に求められるのは、子どもたちが言われるがままにトレーニングするのではなく、何が必要なのかを自分で判断できるように、人間力を伸ばしてあげること。そのためには、夢・目標・課題を子どもたちと共有し、共に向かっていくこと、子どもたちの能力を正しく把握することが大切だといいます。最後に、少年スポーツ指導者の役割は、子どもの成長を願い、その過程に影響を与える責任を自覚しつつ、楽しく見守ることだとお話しされました。
参加者からは、「ティーチングとコーチングの違いがよく分かった」「日頃、子どもたちを指導している中で、考え行動できるということが大切だと感じた」「子育てにも役立つと思った」といった感想が聞かれました。
市教育委員会では、第13回少年スポーツ指導者講習会を7月28日(土曜日)10時~11時30分に南流山センターで開催します。少年スポーツ指導に携わるすべての方々を対象として、市内のトレーニング研究・実践の専門機関NSCAジャパン・ヒューマンパフォーマンスセンターの吉田直人さんを講師に迎えます。お問い合わせはスポーツ振興課(電話7157-2225)まで。なお、駐車場が大変限られておりますので、公共交通機関でのご来場をお願いします。また、流山ロードレース大会実行委員会では、第27回流山ロードレース大会の参加申込みを、インターネットや電話により7月31日(火曜日)まで受け付けています。応募要項は、スポーツ振興課、キッコーマン アリーナ、各出張所、各図書館、各福祉会館などで配布しています。お問い合わせは実行委員会事務局(電話04-7157-2086)まで。
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