女性会議

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ページ番号1007359  更新日 平成29年9月15日

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日時

平成10年3月1日(日曜日) 午前10時から

場所

流山市役所庁議室

議題

「こんなまちに住みたい」

女性会議の様子を撮った写真

次第

  1. 開会
  2. 事務局挨拶
  3. 議事
    ・自己紹介
    ・今の流山市について
    ・これから先の流山は、こうなってほしい!
    ・市政への要望について
  4. 閉会

議事録

開会

(事務局)

 本日はお休みの中、又、しかも早朝からさらにお足元の悪い中御出席いただきまして誠にありがとうございます。

 本日の会議は、次期長期構想を策定するにあたりまして、女性の皆様方の御意見を頂戴いたしまして、この意見を踏まえながら長期構想の策定に向けて参りたいと考えております。これに関連いたしまして、広報等でも御案内のとおりかと思いますが、子ども議会を2月10日に本会議場で開催いたしました。31名の出席をいただきまして、今日と共通のテ-マである「こんなまちに住みたい」をもとに、一般質問や作文を朗読してもらったりと、小学6年生から中学2年生の意見を聞いているところでございます。

 更に3月14日には、未来会議と称しまして新成人を迎えた若者たちの意見もこれから聞いて参りたいと考えております。更に庁内組織でございます女性職員の会議も先般2月18日に行いまして、各意見等を承りまして、これも反映させていきたいと考えております。

 本日出席をお願いした方々ですが、市内東部、南部、北部、中部の代表者とあと各種団体の中からそれぞれ御出席をお願いしまして、本日の席を設けたわけでございます。

 ということでそれぞれ皆さんの忌憚のない御意見をお伺いしながら進めて参りたいと思います。

 特に団体から選出された方々の中では、そんなに団体ということを意識せずに個人の意見を提示して頂ければと考えております。

(コ-ディネ-タ-)

 実は私も流山市に住んでいます。

 今日のはじめの進め方は、だれでもこんなまちに住みたいと思えるような流山市を作りたい。ということで、20年後の流山市についてお話していただくので、奇抜な夢みたいなお話でも案外未来を捕らえているのかなと思いますので、だれも20年後の未来はみえないものですので大丈夫です。

 それではせっかくですから皆さんに1言ずつお話していただきたいと思います。

 今日の進め方は、次第にあるように皆さんの自己紹介と今の流山市について、できましたら何年住んでいるか、とかどこに住んでいるとか、今の感想などを話していただいて、その上で20年後の流山市についてお話していただき、最後に市の要望などがありましたら、お聞かせいただくようお願いします。

 それではお願いします。

(Aさん)

 流山に住んで12年目になります。

 住んではじめての感想は、越す前にはあった祭などが流山にはなく、さみしいなあということだった。また、子どもたちが育っていく過程では、図書館が近くにないため、家から近い他市の図書館へ行っていた。

 施設については福祉会館などがあり、施設はそろっているのではないかと思う。

(Bさん)

 流山市から出たことはないので、他市と比較するということはできないが、流山の移り変わりを見てきた。昔は家の近所は石ころの道で、今は前とは考えられないほど便利になっている。前は柏まで行かないと買物ができなかったのが、今は近所で買物ができるようになった。また、図書館やプ-ルもできたし、子どもを育てるのにも素晴らしい環境だと思う。

(Cさん)

 住んでほぼ26年になります。

 仕事の関係で、市政の中では都市計画などに興味がある。

 流山から出たことはないので、他市との比較はできないが、中学、高校の時は、流山は何もないところでもうちょっと都会になればいいなと思ったが、今は、車で出ていけば買物もいけるので、住むにはこのくらいの方がいいのかなあと思う。

 これまで市政について考えたことがなかったが、今日から勉強していきたいと思っている。

(Dさん)

 子どもが小学校入学時に越してきて20年目になる。現在住んでいる場所は、交通も便利であり、住むにはいい場所だと考えている。

 市全体を考えてみると、流山市は、江戸川に沿って縦に長い。江戸川というのは流山市のシンボルであると思うので、江戸川の川縁をきれいにして、年間の行事を行い、市民が楽しめる場所として施設を充実させていってほしい。

 また、流山に越してきて子どもたちの故郷とはどういうものなのかということにすごく興味があって、歴史、伝統などを勉強し、愛着を感じている。

(Eさん)

 流山に住んでいる人と結婚して流山に住むようになった。普段は、市政と直接関わりを持つことがない。

 今日はどんな方が住んでいて、どんなことを考えているのかとても興味があって、参加した。

 流山の感想は、私が以前住んでいた船橋市も同じで、昔は林があったがあっという間に住宅地になってしまった。

 柏から野田線に乗って流山に来た時に、ここにはまだ森があるんだと感動した。ここでは、電車に乗っていると新緑のころとか、季節の移り変わりが感じられ、のどかな風景が残っていて、江戸川の川縁や運河など散歩ができる、そういうところが残っているのが気に入っている。

(Fさん)

 流山には昭和39年から住んでいるが、そのうち何年かは転勤でいなかったので、戻ってきたときには、住宅が建っていて浦島太郎のような感覚だった。

 子どもが中学生の時は自宅から学校までどこを通っても林の中を通らなければならなかったが、戻ってきたら変わっていた。

 文化会館のあたりも昔は蛍が飛んでいて、エビガニもとれた。南部中あたりの森ではクワガタもとれ、子どもにとっていい思い出をいっぱい作ってくれたまちだったので、どうしても緑が残ってくれたらと思う。

 それと、せっかくきれいな江戸川があるのに、江戸川のあたりは犬の糞がすごい。私の住んでいるところは、江戸川に行くにはどうしても私の家の前の道を通らなければならない。そうすると糞がひどい。前に住んでいた札幌は、歩いていても自転車に乗っていても犬の糞を踏むことはなかった。あれだけはなんとかしてほしいと常々思っている。

(Gさん)

 流山に住んでから7、8年になる。

 来た時は、ずいぶん田舎にきてしまったというのが正直な感想だった。

 夫が電車で通勤時に必ず初石から柏に向かうあたりで、タヌキが毎朝送ってくれるというのどかな風景があり、まだ捨てたもんじゃないなという気がしていたが、ここ2、3年で開発が一気に進み、タヌキも電車を見送ることがなくなった。

 流山市に来てから感じられることは、連鎖的な開発ではなくぽつぽつぽつと連鎖的ではない開発が進んでいる気がする。何かの開発が始まると途中で止まってしまう。進んでいるのか、今の状態を保ちたいのか私自身もとまどいながら流山市を見てきた。

 団体に所属して約3年になるが、市の中にはずいぶんまじめに市政に対して奥深く考えている方がたくさんいるなあと感じた。

(Hさん)

 子どもの小さい頃は、電車が単線の時によく子どもとみにきた。本当に野田線沿線は、心が和むような風景の多いところだなあと思っていたので流山は緑の多いところという印象だ。

 私の今住んでいるところも田畑が多くてこういう風景はいつまでも残しておいてほしいなあと思っている。

(Iさん)

 私は結婚して流山に来たが、前は国分寺に住んでおり、デパ-トにいくにも歩いていけたりと、とても便利だった。しかし今はデパ-トに買物にいこうと思っても、柏まで出なければならないし不便である。

 最近は、近くにス-パ-ができたので前よりは便利になってきた。

 子どもの学校のことだが、歩道が片側だけしかなく、市の行政境が入り組んでおり他市の生徒と逆方向に歩いていくため、歩きにくい。

 また、雨の日には傘同士がぶつかって子ども同志のけんかになることもある。

 あと、住んでいる地域は雨が降ると長靴の中に入ってくるほどひどく、3、4日位水が引かないので、なんとかしてほしい。

(Jさん)

 子どもが小さい頃は道もひどく、乳母車を押していると寝ていた子どもが起きるほどのガタガタした道だったが、今はとてもよくなった。

 循環バスについては、廻り方もどちら廻りなのかよくわからないし、曜日によって走る場所も違うため、今日はどこを走って何時にどこにいるのか利用していないのでよくわからない。毎日走ってもらえるともっと利用者が増えるのではないか。

 家が大きくなっていくにつれて、緑もどんどん失われていっている。だからこそ、もっと緑を残すことを考えていってほしいと思う。

 それと、今日のように雪が降ってしまうと家から市役所まで車で20分のところが、電車でくると1時間もかかってしまう。とても不便だ。

 ボランティアをするにも何をするにもやはり交通が不便ではできない。

 もう少し交通の便を良くするように足の確保をお願いしたい。

(Kさん)

 3人の子どもがいる。

 子どもを預けて再就職したいと思い、保育所に問い合わせたところ、保育所の空きがないと断られたため、現在も就職できずにいる。

 発言の中で、祭が少ないというのがあったが、私の住んでいる地域には、お祭が毎年あり、その点は残していってほしいと思う。

(Lさん)

 主人の転勤で流山にきたが、転勤先が流山と聞いたとき、どこなのかわからなくて、柏の近くと聞いてなんとなくわかった程度だった。

 私の住んでいるところは交通の便も良く、近くにス-パ-などもあって自転車で買い物に行くことができるし、以前住んでいた横浜では、出張所も電車に乗っていかないと行けなかったが、今は自転車で行くことができ、住みやすいところだと思っている。

(Mさん)

 流山には先祖代々住んでおり、私も生まれてからずっと流山に住んでいる。

 今住んでいるところは実家と比べて田舎で、子どものために散歩しながらザリガニを取ってきたり、家の車に夜蛍がとまっていたり、家の近くにタヌキやいたちがいたりと自然が多く残っている。しかし街灯がないので、街灯くらいはつけてほしいと思う。

 市政にはとても興味がある。

(Nさん)

 流山に越してきてちょうど50年になる。その頃は、流山線がまだ1両編成でカタコト走っていたので、陸の孤島に来たという気がした。

 私が越して来た頃は4万都市だったが、現在14万都市となり大きく成長した。

 子どもがまだ小さい頃は、路線バスに乗って流山に残っている文化財などを見て廻った。子どもを育てるには、文化も伝統もあるいいまちで私は大好きになった。

 私は開発も大事だが、それに伴い緑が減っていく状況の中で、江戸川の自然を大切にしていき、開発と保全が両立できるようなまちになってほしいと思う。  

(コ-ディネ-タ-)

 ありがとうございました。

 このような意見をもとに、将来どのようになったらいいのかを考えていきたいと思います。

休憩

再開

(コ-ディネ-タ-)

 それでは、はじめたいと思います。

 まず、先程出された意見を整理してまとめてみたいと思います。

 まず、一番多かったのは「自然に関すること」です。自然が多いとかそのシンボルとして江戸川があったりと流山市は自然に関しての意見が多い。次に多いのは神社などの文化、伝統に関することです。

 また、開発が連続していないという意見はいい意味でも悪い意味でもとらえることができるが、そのために自然が残っていたともいうことができるし、悪い意味では開発がスプロ-ル化していて、ちょこちょこと開発を行っていたり、交通が不便なところと便利なところがあったりしているといえる。

 全体的に見て、流山は住みやすいまちだということができると思う。それでは、この意見をもとに20年後くらいの流山はどうなっているのか、かなり突飛であるようなお話でもいいのでお願いしたいと思います。

(Nさん)

 今、日本そのものが高齢者社会と子どもの少数化という2つの大きな問題をなるべく一つにまとめ、高齢者の施設だけとか、子どもの施設だけということではなく高齢者と子どもが交流できるような身近な施設になってほしい。

 また、ゴミ問題について、ダイオキシンの問題などが問題になっているが、もっと具体的な情報、例えば市民は自分たちでいいと思ってしていたことが、実際には環境によくなかったりすることもあるので、情報をもっと流してほしい。今でも新聞で読んだりはするが、もっと上手に市民に知らせるようにすれば市民ももっと意識が高まると思う。だから一人一人がもっと情報を受け取れる方法を考えてほしい。

(Mさん)

 小さな子どもがいるので、ベビ-カ-を押して出掛けるが、気になることは、道路と歩道に段差があったり、施設に入るにも段差があったりと一人でベビ-カ-を持ち上げなければならない。これが障害者だったらと考えると、流山市は子どもや障害者にとって、住みやすいまちだとはいえないと思う。これから開発も進んでいくと思うが、もっと子どもや障害者に優しいまちづくりをおこなってほしい。

 また、私は博物館を良く利用するが、企画展などを見に行っても利用者はほとんどいない。もっとみんなが利用したいと思うように、博物館などの活性化をし、内容を充実させてほしい。

(Lさん)

 市では常磐新線など大規模な開発などを行なっているが、大きなものを作るよりも、もっと住んでいる住民が満足できるような、例えば、福祉をもっと充実させるなどのソフト面での施策を行なってほしいと思う。

 また、道路の道幅は、狭いところが多く、子どもにとっても危険な場所がたくさんある。これから開発をする地域について、もっと道幅を広く取った開発をしてほしい。

(Kさん)

 子どもを幼稚園バスが迎えにくる場合、渋滞してバスが遅れたり、住宅地をダンプカ-が通ったりするので生活道路と産業道路を分けてほしい。

 また、子どもを預けて出かけられるような場所がなく、小さな子どもがいる家庭は、子どもを連れて行けない場所に行く場合には、家族の中でだれかに頼んだり、近所の親しくおつきあいしている人に気を遣いながら預けることになる。

 保育所などではなく、だれにも気を使わずに数時間でも安心して子どもを預けられる場所があれば、小さな子どもを持つ母親は助かると思う。

 乳幼児の医療費のことだが、他市では、乳児から3歳までの医療費は免除になるところもあるが、流山市はまだ医療費がかかってしまう。乳児だと1回に3,000円位かかることもあり、金銭的に余裕のない若い世代の家族では大変な出費である。できれば、他市のように免除や補助をしてほしい。

(Jさん)

 障害者が暮らしていくには大変つらい思いをするまちである。福祉会館でもスロ-プがない。数年前、江戸川台福祉会館で車椅子の方をある会に招いたところ、車椅子用のトイレがなく、トイレは和式だけだったのでトイレが使えなかった。また、2階が会議室など利用できる施設になっていたが、女性だけの会合だったため、女性の力で車椅子を2階へ上げるのはとても大変だった。現在は洋式のトイレができているが、福祉会館なら車椅子用のトイレやエレベ-タ-はあってしかるべきであり、ないほうがおかしいとみんなで激怒したことがある。

 保育所の件だが、私たちの子どもが小さかった頃は、連帯感があって、朝から晩まで一緒になって子どもを育てた記憶がある。今はそうではないらしい。若いお母さん方は、コミュニケ-ションもなく、家で一緒に遊ばせることもないので、「ちょっと今日はあずかってくれない?」ということもないようだ。それなら私たちのように子育ても終わった人、例えば老人の方がネットワ-クをつくったらどうか。今シルバ-センタ-は男性がかなり活躍しているが、女性シルバ-センタ-をつくり、連絡がもらえればいつでも飛んでいって上げますよといったおばあちゃん的役割ができたら若いお母さん方もとても助かるのではないかと思う。これはぜひやってほしいと思う。

 学童保育について、学童保育の手伝いをしたことがあるが、学童保育での子どもをあずかる時間は午後6時までなので、午後5時半過ぎてくるとお母さんたちが汗をかいて子どもを迎えに飛んでくる。たまたまそうでない時は、遅れますとの電話をもらうが、指導員も午後6時までという気持ちがあるのでどうしてまだ来ないのかという感じである。でも考えてみると、東京からどんなに急いでも午後6時までに迎えに来られるような職場はない。だからせめて午後7時半ごろまで保育しなければなんの役にも立たない。午後6時からは保育する場所は空いているのだから、同じ人が保育しなくても交代制にするなど、残りの1時間半をみてあげれば、お母さんたちも安心して働けると思う。

 高齢化社会で、皆さんそれぞれいろいろな趣味を持っていて会館を予約するが、朝早く行って予約したりと空きがなく苦労しているようだ。

 そこで、子どもの少数化で学校の教室に空きがあるので、何とか地域の空き教室を利用して使わせてもらうことができないだろうか。

(Iさん)

 今住宅街の公園に連れていっても、だれもいない。他のお母さんたちと話したり、子どもも一緒に遊ぶ子がいなくて、他市の人がいるような公園にわざわざ行っている。児童館は、先生が何人かを集めてお遊技をしたり、遊んだりしてこのような場をもち続けてほしいと思う。ただ、その活動について、1歳半だと他市の人も流山市の人も一緒に入って行けるが、2歳になると同じメンバ-で毎週活動するので、他市の人は入れないらしい。今の時代子どもが少なくなってきており、他市の友達が多いので一緒に入ってほしいと思うのだが、そこで一緒に遊べないので、何とか入れないのかと思う。それでは市内の方と一緒に行こうと思い、誘うとそういうことをしていることを知らない人が多い。広報などに掲載しているようだが、自分が行っていいのかと、初めての人は躊躇するようだ。もっと門を広げて出入りしやすい方法、もっとPRすることを考えてほしい。そうすれば友達も増えて、出かけるときに子どもを預けやすくなるのではないかと思う。

(Hさん)

 学童保育について、私のところは施設は公設民営

(施設は公の施設で運営は民間)

 で、先程のお話のところは公設公営

(施設、運営共に公的機関)

 だと思う。市内で公設民営や公設公営等ばらばらで、市としてはどういう方針なのか今日は聞きたかった。

 交通の便が悪いということは、私も感じている。循環バスについて、確か土曜日・日曜日は休みで、月曜日から金曜日までは午前、午後各1回ずつだったと思う。これだけ交通の便が悪いのだから、もっと便を増やすとか、大型バスは問題があるのなら、マイクロバスに変えてもっと便を増やし公共施設を廻り利用しやすくするなどの工夫をしてほしい。

 あと市役所の開庁日について、現在土曜日・日曜日は休みだが、土日開庁をしてほしい。市民のほとんどが月曜から金曜の仕事をもっているので、土曜日・日曜日に行政を利用したい人も多いと思う。市では相談もやっているが、平日では、相談に来たくても、有給休暇をとらなければならないので、交代でもいいから相談日を休日にしてほしいと考えている市民はいっぱいいる。

 それから、今流山は地域によって児童数の差がある。空き教室のある地域については、大いに開放して、学校教育と地域の社会教育が連携できるようにしてほしい。

 ゴミ問題について、広報でPRしているようだが、ゴミの分別を市民に徹底させるようにしてほしい。今度から5分別になるらしいが、私たちのところまで届いていない。事ある毎にもっとPRをして徹底させてほしい。

(Gさん)

 流山は流山都民が多い。これが悪いことだとは一概にはいえない。これからもっともっと市が良くなるように考えることができると思う。

 交通の便については、私も不便だと思う。もっと、なんとかできないものか。車の使える年代には良い場所だが、車の運転ができない年代や障害者にはどこへいくにも片道1時間はかかることを覚悟で出掛けなければならないのが、流山市である。

 先程、開発にムラがあると言ったが、初石駅と江戸川台駅を比べてみてもわかるとおり、江戸川台駅は東と西の両方にアクセスがあり、車椅子でも利用できるように整備されている。しかし初石駅は、ステ-ションをつくれるのにもかかわらず、西側だけしか駅の改札口がない。

 また、私は核家族なので、もし何かあったときに頼るものがない。結局子どもを守るには夫と私しかいない。だれかに頼ればいいと言っても日頃付き合いがないので頼める人もいない。そうなってくると先日テレビで観て、将来流山でもやってほしいし、私もボランティアで参加したいと思っているのだが、子育てに手の空いた人が支援センタ-をつくり、ちょっと困った時、例えば、親が病気で子どもの面倒をみられない時に一時預かるとか、お母さんが保育所のお迎え時間に間に合わないときに、お母さんがたどり着くまでの時間預かったりしてはどうか。また、高齢者が病院の通院時に、福祉にお願いしてもいいが、高齢者の支援センタ-にばかり頼れないので、福祉にこだわらずもっと拡大したものができれば、いいのではないか。

 先程も言ったが、皆さんあまりつながりがない。子どもを育てるにしても、高齢者にしてもそうだが、施設に行くには、何かをしなければならない。絵を描いたり、歌を歌えなければその場所には行けない。ただ人の顔を見に行きたいと思う人は、若いお母さんでも高齢者でもいるのではないかと思う。

 障害者でも、施設に行くにはなにかプログラムを組んでなにかをしなければならない。例えば料理の希望が多いので料理を作ろうというと、作りたいし、その場所には行きたいが、手が不自由で作れないという人が出てくる。それではその人は切り捨てるのかということになるが、切り捨てるのではなくその人の立場に立って、作れなくてもいられるような居場所を作って上げることが大切だ。

 地域でも高齢者がゲ-トボ-ルをしているが、何もしないがただお茶を飲みに行くところがあるかというと、そういうところはない。

 子育てをしていても、幼稚園前は、公園に行っても知っている人がいないとはいりづらい。小学校でも同年代の人とはかかわりがあるが、子育ての終わった年上の人とはないので、そういう場があればアドバイスを受けたり、わからないことを聞く場所となったりと情報交換する場ができると思う。このような居場所作りができれば、いいと思っている。

(Fさん)

 廃棄物施設だが、建設に反対の方も賛成の方も熱心に運動されているが、出来た場合に町田市のように障害者がお花を育てられる場所があったり、松戸市のようにプ-ルがあったりと、熱利用した施設の建設も考えてほしい。また、せっかく焼却場を作ってもゴミが増える一方ではよくないので、ゴミの減量化を図るため、廃油を利用したりネットワ-クを拡大してもっと減量化のPRを図ってほしい。

 初石駅付近についても、先程のお話のように一番不便な町だと感じている。バスもないし、近隣に行くにも足がない。せっかく循環バスがあるのだから、休日や土曜日、日曜日も走らせて活用できるようにしてほしいと思う。

(Eさん)

 保育所等について、皆さんと同じように不便さを感じている。子どもを預かってもらえる時間を考えると、働いて子どもを育てていくことは、容易ではない。不安さえ感じる女性は、少なくないと思う。他の方の意見にもあったが、学童保育など子どもを預かってくれる場所は最低でも午後6時半までにしてほしい。また、各小学校区に、市が責任を持った施設としての学童保育所を設置してほしい。

 また、これから常磐新線が開通して、区画整理も予定されているようだが、新線に関わる整備に重点が行き過ぎてしまうと、区画整理区域外で、ある程度整備が終わってしまった地域は、これからの整備からはずれてしまうのか。そうなると部分的な開発になってしまって、現在の状態を繰り返してしまうので、今現在整備が終わっているところでも再度整備をしていってほしい。

 常磐新線の開発について、最初は平成12年開通予定だったが、現在は、開通予定も伸びてまだ、建設もしていないようだ。これからも、まだまだ開通には時間がかかると思う。どうせ開通予定が伸びるのであれば、そんなに急いで区画整理をしなくてもいいのではないか。もっと時間をかけ、駅前の開発なども住民の意見を聞いて、現状のまま保存を考えてもいいと思う。

 また、リサイクルにももっと積極的に取り組んでほしいし、また、年をとっても自分で買い物に行けるような、交通の便が良くて商店が近くにあるような自分で動くことのできるまちになってほしい。

(Dさん)

 他の市の状況と比べてみて、流山市のような中程度の市では、本来なら市民サ-ビスが行き届いていていいと思うのだが。もっと、福祉等においてもきめの細かい行政の施策の展開をしてほしい。

 また、リサイクルについても、。まだまだ市民の意識は低いと思う。もっと資源を活用してその状況を、広く市民に伝えるような方法を考えてほしい。

 また、市では、なにかあるテ-マについて市民の声を聞く場を設けているが、普段困っている人は意見を言う場がないのではないか。内容にこだわらず、障害者や困っている人の意見を通常に聞く場の設定をしてほしい。そうすれば、福祉会館のように、実際に利用者が不便を感じる施設は出来ないと思う。

(Cさん)

 私の住んでる地域は、前から流山に住んでいる人と、流山に越してきた新住民とがいる。しかし、新住民は自治会に入っていない人が多く、自治会での交流はない。もっと、旧住民と新住民の交流が出来るようになってほしいと思う。

 また、市役所の開庁日について、前にも意見が出されたが、私も土曜、日曜と夜の開庁をしてほしい。仕事上、お客様に市役所で書類を取ってきてもらうようお願いすることがあるが、お客さんによってどうしても平日の午後5時までの時間に取りに行くことが出来ず、有給休暇を取って市役所に行くようになってしまい、手続きが遅れることもしばしばある。夜間や土曜日・日曜日に、市役所が開庁してくれれば、もっと便利になって急ぎの手続きもスム-ズに行くと思うのでぜひそうしてほしい。また、相談日についても、ぜひ平日ではなく土曜日・日曜日に行ってもらえれば、内容のわかる人が相談に行くことが出来て利用者ももっと増えると思う。

(Bさん)

 文化会館を良く利用するが、他市の施設と比べ、照明器具が古く、整備がされていないと感じる。他の施設では普通使えるものが、文化会館では利用できなかったりするので、もっと機材整備と充実を図り、利用者が使いやすく改善してほしい。

 また、ホ-ルも、大ホ-ルの利用よりももっと小さい規模で小ホ-ルを利用したいと希望する人は多いと思う。300席から500席の小ホ-ルを建設してほしい。他の場所への建設が無理なら、既存の文化会館に小ホ-ルをつくってほしい。

 また市民間の交流を図るため、市が先導して文化サ-クルをつくってほしい。

 あと、流山市にも海外からの留学生が数多く来ていると思うが、その子どもたちとの交流は、今現在ほとんどないようだ。以前1度学校に留学生を呼んで、交流会をしたことがあったが、留学生だけでなく日本の子どもたちの顔も輝いていた。市内の国際交流を図るためにも学校の中で国際交流できる時間を設けてもらいたい。

(Aさん)

 先程の感想にもあったが、市境に近い住民は、他市の人、市内の人という意識はない。児童館など公共施設をもっと使いやすくするためには、市が近隣自治体ともっと交流を持つことが必要だと思う。交流が深まれば、施設も他市だから利用できないということもなくなり、利用しやすい。もっと円滑に行政運営を行なうように工夫してほしい。

 また、駅前の自転車置場のことだが、毎朝通勤、通学者のための置場になっていて、臨時で利用する自転車置場はない。もっと改善してほしい。

 広報については、広報紙の折り込みだけでなく将来はインタ-ネットやCATVを活用し、情報を知りたいときに、新しい情報がすぐに見られるようになってほしいと思う。

休憩

再開

(事務局)

 たくさんのご意見ありがとうございました。

 先程いただきましたご質問について、わかる範囲でお答えします。

 博物館の利用状況が悪いことについては、テ-マによって利用者に差があるということもいえると思う。

 小ホ-ルの建設については、文化会館の前に当初ホ-ルを作る予定でしたが、財政面の問題ではなく、施設が立てられない状況となった。このことについては次期長期構想で反映していきたいと思う。

 土曜日・日曜日の閉庁、時間の延長について、住民票であれば郵送でとることができますので、利用していただきたい。

 時間外保育の関係は、今後考えていくべきだと思っている。

 新線関連については、引き続き広報などでも皆さんにお知らせしていきたい。

 余裕教室については、八木南小に学童を作る予定である。

 ゴミ分別のPRについては、しているつもりだが、まだまだ市民に浸透していないのかなあと思う。特にこれから5分別に入るので、広報だけでなく、自治会毎の説明会を担当課で行なっていくか、あるいは環境美化推進員という制度が各自治会の皆さんにお願いしてあるので、おそらくPRしていくのではないかと思う。

 リサイクルの関係だが、確かに古紙等がだぶっている状況が新聞でも報道されているが、その点についても市として、業者に補助をして適切に処理するような形を取らせてほしい。

 ゴミ処理場の熱利用については、処理施設建設の協議の中でやっていくものであると思っている。

 女性シルバ-センタ-については、とてもいいとアイデアだと思う。私の方の部で女性担当室があるが、今まで市役所の体質として、女性の意見を聞くという場はなかったのではないかと思う。こういうような問題が、今後、各団体の方々や、今回のようにいろいろな年齢層の方々ににお集りいただいて、私たちが気が付かないいろいろな面や、細かいところの意見を伺えた点で今回の会議は有意義だったと思う。

 今あるシルバ-センタ-は、労力の提供だけで、知識の活用はうまくいってないようだ。この点は、今後の課題であり、考えていく必要があるのではないかと思う。それにあわせて、女性でなくては出来ない、男性もやらなければいけないが、子育ての上手な支援については、今後行政に活かす手法を考えなければならないのかと考えている。

 循環バスについては、かなりの市民から、増便に対する要望があり、今後利用される方の負担も考慮していかなければならないのかなあと考えている。

 駅前駐輪場については、現在登録制をとっていないのは、初石駅と南流山駅で、初石駅は平成10年度から登録制を実施するが、江戸川台方向については、余裕がまったくない状況である。一時利用についても要望が出されており、特に土曜日・日曜日の要望が多い。このことについては、今協議中である。

 乳幼児の医療費については、現在入院についてはやっているが、通院については行なっていないので、県の動向を見ながらやっていきたい。

 情報提供については、ご指摘のとおりだと思う。PRの仕方がまだ下手だというご指摘があったが、他の面での情報提供も考えていきたい。

 福祉会館等の車椅子関係のトイレ問題だが、概ね様式トイレについて改善されているが、まだ遅れているところもあるようです。

(事務局)

 補足させていただきます。

 お配りしたとおり、皆さんから33本のご意見をいただきました。特に、鉄道の関係をもうちょっと補足いたします。

 航空写真を見てみると真中に森があるが、この森は開発余力が残っているところである。

 鉄道は三郷から南流山、運動公園、東武線とのクロスそして柏の葉公園と通っている。駅は南流山と、新市街地、運動公園、東武線とのクロス、そして江戸川台と旧流山と松が丘、この3つのあたりにかなりの空きがある。なぜ交通の便が悪いのかというと、常磐線と東武線、武蔵野線と流山線の4つの鉄道の狭間にあり、バスもないので、足が確保できない。

 そのため、ここに大きな街を作り、3極化している地域を結び、首都圏に直結する鉄道を結んで、これを中心に流山をもっとまとまりのある街にしていこうというのが常磐新線とまちづくりの計画である。これは、1960年の7月に運輸省の答申があったときは、1970年の今頃、鉄道が開通する予定だった。鉄道会社が出来なかったのと整備の仕方について決まらず「鉄道と宅地開発の一体的推進に関する法律」ができ、それで常磐新線を作ってきたわけです。

 一体的開発とはどういうことかというと、鉄道の線路の用地をなるべくいろいろなところから集めて集約換地し開発をしようというもので、鉄道の整備だけだと反対があるとできない。面整備をしながら鉄道の整備をすれば、もう少し早くいけるのではないかというのが当時の発想だった。今つまずいているのは、こういう時代になってしまったので、面整備についての開発の上昇がないところに弱さがある。しかし流山市の場合には約640ヘクタール開発予定であり、最終的には6万5千人が増えると見込まれている。これが鉄道を引く大きなねらいです。しかし、開発だけでなく、緑を残していこうというのがオオタカの森で、生産緑地でも緑が残っていくので、将来私たちの子孫がこの地域を開発していく多少の力が残っていくと思う。

 また、行政界のことだが、自治体と自治体の境に住んでいる方々には、行政の力の掛け方が少し希薄になっているかもしれない。住んでいる方々にとっては、自治体に関係なく市民。もしかすると流山市民であっても、柏市との交流が深かったり、柏市でも流山との交流が深かったりする。流山市民だから流山市の行政の恩恵だけ受けるのではなく、広域的な自治体間の交流、運営がこれからの課題である。現在広域的なつながりを持とうという趣旨の広域連合や、柏と流山と沼南と我孫子でつくる事務組合など広域的な連合の中で自治体が重複して、行政サ-ビスを行なわなくてもサ-ビスが受けられるもの、または施設が使えるもの、そんなことをやっていきたいと考えている。

 20年後には、枠を外してもっと大きな都市になっていくのか、あるいはならなくても重複してサ-ビスが受けられるようになっていきたいと思っている。以上です。

(コ-ディネ-タ-)

 皆さん他に何かありますでしょうか。

(Lさん)

 流山はかつて常磐線の開通のとき、利根運河に蒸気船があるから鉄道なんてとんでもないと言って大反対し、本来なら今の江戸川台の位置に快速の停車駅ができる予定だったが、今の柏の位置に変更となった経緯があるようだ。結局鉄道は栄えて、蒸気は廃れ、その差は歴然としている。また、インタ-の開通についても、当初常磐道ができるときにインタ-のほしい自治体は申し出るよう公団から話があったのに、その時は実現せず、後になってからインタ-がほしいと市が建設費を出してつくったりと、無駄な出費をしているように見える。

 今回の常磐新線については、前回のように反対によって計画がつぶれ、また流山が取り残されることのないよう、必ず鉄道を通してほしい。

(事務局)

 常磐新線とインタ-については、市の2大交通プロジェクトであり、市の都市計画決定もされたところである。鉄道の建設に向けて市も全力を尽くしたい。

(コ-ディネ-タ-)

 それではこれで討論を終了し、事務局にお返ししたいと思います。

 ありがとうございました。

(事務局)

 本日はたくさんの有意義なご意見ありがとうございました。

 これから長期構想の策定をおこなっていくわけですが、今日出されました数々のご意見を取り入れ、庁内の担当課とも協議した上で、市民の皆さんのニ-ズにあった行政運営を図って参りたいと考えております。どうもありがとうございました。これで女性会議を終了させていただきます。ありがとうございました。

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