教育・文化部会 

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ページ番号1007353  更新日 平成29年9月15日

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検討結果報告

魅力ある生涯学習による人・地域づくり「まちづくりは人づくり」

教育・文化部会の様子を撮った写真

テ-マに対する基本認識「まちづくりは人づくり」

 「まちづくり」は立派な道路をつくったり、見るからに堂々とした建築物を造ったりすることだけではない。生活の利便性ばかりでもなく、歴史や文化、自然をふくめた景観や町並みそして公共サ-ビスの質、自律した財政、コミュニティの豊かさなど「まち」が「生き」続けていく力をもつことである。そしてその主役は私たち市民である。

 豊かで活力ある社会を築いていくためには、「人々が、生涯のいつでも、身近なところで、自由に学習機会を選択して、学ぶことができるような仕組み」が必要とされる。すなわち「生涯学習」社会の実現をはかることであり、〔学習意欲と成果を評価する仕組み〕や〔学習成果を社会に還元する場や仕組み〕づくりが重要となる。

 「生涯学習」の成果が還元される地域では、学校教育の活性化や、地域の教育力(教育を目的にするのではなく関わることあるいは受け入れること)の復権を後押しするような世代間の交流、青少年の社会参加、伝統文化の継承など、生活課題に結びついた学習活動が展開される。充実した「生涯学習」は新しいコミュニティを生み出し、地域教育力の再生、住民の連帯感の醸成、地域社会の活性化をうながす契機となる。

 厳しい財政状況をふまえ、費用対効果を十分に検討した上で各種の施策を実施することが肝要である。施設はできるだけ既存のものを有効活用し国、県、近隣の市町および民間の学習施設や制度との組み合わせ、相互補完を考慮し、最大の効果が得られるように流山市の制度・仕組みを整備して「人づくり」を推進する。

意見交換で出された意見

生涯学習

  • 施設づくりより、仕組みづくり。
  • 生涯学習センターの新設は検討が必要3節-1項-4生涯学習センタ-の建設は1項の基盤整備に入れ込む。
  • 生涯学習の核である図書館の充実(公民館内分館の見直し)。
  • 自治会単位の集会所の整備と、「草の根学習」の拠点としての活用。
  • コミュニティ施設の多目的利用と相互連関システム。
  • 学習施設と福祉施設の複合化。
  • 既存の公共施設の見直しと有効利用。
  • 地域ごとの公共施設のアンバランスの是正。
  • 既設公共施設のバリアフリ-化と防災面からの改修。
  • 学校の空き教室の有効利用および特別教室の解放。
  • 「農」学校の設立。
  • 生涯学習ソフトの確立:指導員の育成と支援・学習情報の充実。
  • 学習成果を評価する仕組み。
  • 学習成果を社会に還元する仕組み。
  • 広域化による学習機会の拡大。
  • 大学、企業、公共団体などの研修施設の誘致。
  • まちづくりのための教育指針の作成。
  • 情報発信基地として、図書館の有効活用と整備充実。

幼児・義務・特殊・高等教育

  • 基礎教育の見直し・幼児養育者教育の充実。
  • 「人材活用事業」にて地域に開かれた学校づくり。
  • 農作業など体験学習の推進。
  • 学校の空き教室の有効利用。
  • 多彩な市民の参加による教育計画・「教育審議会」の設置。
  • 基礎学力の充実・中高一貫教育。
  • 個性の育成、教育制度の改革。
  • 教育基盤の充実・30人学級の実現。
  • 特殊教育の充実。
  • 教員の資質向上と再教育制度の確立。
  • 生徒の年齢に近い教員の確保。
  • スポ-ツ活動を人間教育に活かす。
  • 男女平等の精神に基づく学校教育の推進。
  • 学校教育に流山の文化(農業も含む)を学ぶ講座を設ける(教育行政と文化行政のリンク)。
  • 学校での部活動は生涯学習とし、地域の人材を活用する。
  • 3節2項の12に「総合学習」の推進を明記する。
  • 3節2項の2「各種研修会の充実に努めます」は「諸施策を展開します」に変更する。

青少年

  • 学校、家庭、地域が協力して地域社会がもっていた教育力の回復。
  • 学校、家庭、地域の関係者による「地域協議会」の設置。
  • 地域コミュニティの活性化。
  • 3項と4項を入れ替える:「相談事業の充実」を3項へ「社会環境浄化活動の充実」を4項へ移項する。

ふるさとの歴史・文化

  • 4項のタイトル「ながれやま市民文化」は「ふるさとの歴史・文化の継承と醸成」に変更。
  • 高齢者、要介護者も一流の芸術、文化に接することのできる施設整備。
  • 優れた芸術文化を通しての感動体験。
  • 優れた芸術、文化人の育成。
  • 歴史・文化を「継承・醸成」する仕組みづくり。
  • 農業が守ってきた「里山」は流山の文化。
  • 4項-2「文化財の保護と活用」は「流山の歴史と文化の保護と活用」に変更。

健康とスポ-ツ活動

  • 5項のタイトルに「健康」を挿入。
  • 学校施設の解放と公共施設(複合施設)出会いや交流の広場の充実。
  • 保健予防のための温水プ-ルの設置。
  • 健康講座の開催。
  • 基盤整備として、ウォ-キングやサイクリングのための道の整備。
  • 「健康長寿の流山」。
  • 5項-4「健康予防の充実」は5項-1に移項する。

盛り込むべき基本的な視点

  • 地域住民と一体となった地域性を生かした学校教育
  • 施設の投資でなく仕組みづくりの発想
  • 地域に開かれた特徴ある学校づくり
  • 利用しやすい学習施設および学習機会と仕組みづくり
  • 高度情報化社会に対応した生涯学習
  • 広域学習による施設効率化および仕組みの拡大
  • 「生涯学習都市」の宣言

様々な年齢層の市民が参加することのできる生涯学習

 様々な年齢層の市民が参加することのできる生涯学習は、時間や場所、必要や要望によって多様な展開が必要とされる。そのために多様な市民の学習活動を支えるための仕組みづくりを市民とともに推進する。また都市近郊の恵まれた自然環境をいかした農学校や自然塾などで「地域の文化」を体験する仕組みを整備する。学習された体験は地域での行事、教育、まちづくりに還元し、生き生きと暮らす市民のまち流山を目指す。

評価できる事項

  • 市民ニ-ズに応じた学習機会の整備(1項-2)
  • 生涯学習の推進を支援するための体制整備(1項-3)
  • 社会の変化に対応した学校教育の推進(2項-8)
  • 余裕教室活用事業の推進(2項-10)
  • 学校・家庭・地域の連携強化(2項-12)
  • 小・中学校の人材活用事業(2項-12)
  • 芸術文化活動の推進(4項-1)
  • 指導者の育成と活用(5項-3)
  • 国際化に対応したまちづくり(6項-2) 

様々な問題をかかえる教育現場

 様々な問題をかかえる教育現場に、市民の持っている様々な能力を「人材活用事業」として実践をはじめていること、また余裕教室を地域に解放する施策など開かれた学校づくりを志向していることなど、行政・地域・学校が連携し新たなコミュニティづくりの推進をあげている点は評価できる。

市民の立場で実行できる事柄

  • 家庭、学校、地域、行政の各役割に対する連絡協議会の設置
  • 公共施設の管理運営のための市民組織結成とボランティア活動
  • 地域づくり(自治会組織や教育、文化、スポ-ツ活動組織等による草の根学習
  • 人材銀行の設置(学習要求に対する指導者紹介などに対処)
  • 指導者の養成と活用(地域在住の人材の発掘、身近な指導者の確保)
  • 学習活動に必要な情報提供(個人情報の公開および広報)

基本構想全体への意見

  • 構想・計画・実施のロ-リングによる実績評価と見直しへの市民参加が重要。
  • ワ-クショップで出された具体的意見が反映されるよう努めて欲しい。
  • 「まちづくりは人づくり」であり、最優先されるべきである。
  • 生涯学習都市を宣言する。
  • 農業体験、環境学習などの他のテ-マとリンクする場合の解決策を明示する
  • 構想、計画策定の前提条件や根拠となっているデ-タおよび出典を明らかにし見直しや検証ができるように配慮する。
  • 3節-5「地域情報システム」、3節-7「総合教育センタ-」など実体やイメ-ジの不明のものがあるので、意を尽くすように表現する。

スケジュ-ル

  • 第1回ワ-クショップ
    平成11年5月29日
    場所:市役所
    内容:全体会テ-マ別検討
  • 第2回ワ-クショップ
    平成11年6月5日
    場所:市役所
    内容:テーマ「教育・文化」討論
  • 第3回ワ-クショップ
    平成11年6月12日
    場所:文化会館
    内容:テーマ「教育・文化」討議
  • 代表者会議
    平成11年6月18日
    場所:初石公民館
    内容:テーマ「教育・文化」まとめ原案検討
  • 代表者会議
    平成11年6月24日
    場所:市役所
    内容:テーマ「教育・文化」最終打合せ
  • 第4回ワ-クショップ
    平成11年6月27日
    場所:初石公民館
    内容:まとめの発表、討論会

検討者名簿(敬称略)

リーダー:石川秀松

サブリーダー:鈴木英之

メンバー:魚住重美、佐々木幸一郎、鈴木定一、田中佐紀子、新美健一郎、西原亮一、春田育男、鎗田富士男、雪田幸男

運営委員:浜たづ子、猪股雄幸

事務局:鈴木洋子、福吉恭一

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