5章 施策の大綱

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ページ番号1007346  更新日 平成29年9月15日

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 将来都市像の実現に向けて、次の5つの施策大綱を設定します。

1節 整備・開発と自然環境のバランスがとれた流山

 本市は、江戸川や利根運河などの水辺空間をはじめ緑豊かな自然環境の恵みを享受しながら着実に発展してきましたが、市街地が鉄道沿線の駅を中心として三極化し、核となる中心市街地が形成されていない都市構造となっているため、都市としての「利便性」、「賑い」、「活力」等に欠けるなど様々な都市問題を抱えています。

 こうした状況のもと、常磐新線及び常磐自動車道流山インタ-チェンジを基軸として、そのポテンシャルを有効に活用しつつ、本市の地域特性である自然環境との調和を図りながら、良好な都市基盤の形成と「流山らしさ」をアピ-ルできる個性ある魅力的なまちづくりを展開する必要があります。

 このため、常磐新線の早期開業や沿線整備の円滑な推進により、本市の核となる中心市街地の形成と既成市街地との有機的な結合を図り、災害に強い「安全」、「健康」、「快適」な都市環境の創出を目指します。

 また、新川耕地は一団として土地利用のできる地域であり、常磐自動車道流山インタ-チェンジ周辺地区は、インタ-チェンジのもつポテンシャルを活かした土地利用を図ります。その他の地区については、農業としての土地利用と農業以外(市民農園等の農業的土地利用を含む。)の土地利用を図ります。

 一方、地域に受け継がれてきた歴史・環境を保全・活用し潤いのある都市景観の形成に努めるとともに、市民が共同して主体的にまちづくりに参画できる仕組みや支援策を構築し、豊かさを実感できる「整備・開発と自然環境のバランスがとれた流山」の実現を目指して、諸施策を積極的に推進します。

1.生態系に配慮した公園・緑地・水辺等空間の整備・管理

 市民が憩いと潤いのある快適な日常生活を営むため、生態系に配慮した公園・緑地の充実、街中の緑化推進を今後の重点事業として位置づけ、水辺・緑・歴史等流山の魅力を活かした近自然型の都市公園や市民の森などを整備します。

 また、草花や生垣など身近な緑化を行うとともに、市民とのパ-トナ-シップにより「緑をまもり、つくり、育てる」仕組みづくりを推進し、自然の『緑の風』が息づくような、水と緑のネットワ-クづくりに努めます。

2.地域特性に合った良好な市街地整備

 個性豊かな魅力ある市街地を形成するため、既成市街地の良好な住環境の維持増進に努めるとともに、地域の持つ特性や周辺環境を生かした良好な市街地の整備改善を図ります。

 また、常磐新線沿線整備地域は、鉄道整備と一体の土地区画整理事業により、各施行地区の特性を生かし、新たに本市及び東葛北部地域の核となる中心市街地の形成を図り、自然環境に配慮した良好な住環境の整備を進め、周辺の既成市街地と有機的な結合を図ります。

 一方、常磐自動車道流山インタ-チェンジ周辺地域は、新川耕地の地域特性に配慮し、ポテンシャルを有効に活用した土地利用を図ります。

3.個性ある公共空間・歴史環境の形成と保全

 魅力あるまちには個性があり、そこに住む人々は、愛着や誇り、ふるさとを感じています。まちの「景観」や「歴史環境」は、「まちの個性」を醸し出す主な要素となっています。

 そこで、市民が生活空間に潤いや愛着と誇りを感じるまちを形成していくために、良好な都市景観の形成と地域の歴史、自然、文化等の資産の保全や活用を市民の理解と協力を得ながら推進し、「流山らしさ」の醸成に努めます。

4.快適な生活環境を目指した下水道整備の推進

 市民の快適な生活環境を確保するため、江戸川左岸及び手賀沼両流域関連公共下水道の整備を推進し、併せて公共用水域の水質保全に努めます。

 このため、中長期的な整備計画に基づき汚水処理及び雨水排水施設等の効率的な整備を推進します。

5.土地利用・生活環境に配慮した道路整備

 円滑な都市活動の支援と生活環境の保全を図るため、都市計画道路や身近な生活道路を体系的に整備するとともに、市民が安全で快適に利用できるよう、ゆとりと潤いのある道路空間の整備を推進します。

6.安全性と快適性を兼ね備えた河川・排水路整備

 市民の身近な自然空間である河川・排水路を整備改善し、災害の未然防止を図るとともに、安全性と快適性を兼ね備えた市民生活の向上を目指します。

7.水需要に応じた水道事業の展開

 市民への安全な水の安定供給を確保するため、将来の水需要を踏まえた水源の確保や、渇水・地震などの災害に対応した水道施設を整備し、給水体制の充実を図ります。また、経営の合理化に努めるとともに、市民サ-ビスの向上を目指します。

8.利便性と快適性を重視した公共交通機関の整備充実

 市民の通勤、通学並びに日常生活における足として重要な交通機関の確保、利便性の向上を図るため、常磐新線の早期開業を促進するとともに、これを公共交通機関の骨格として、既存鉄道やバス路線の整備、充実を図りつつ、常磐新線沿線整備と合わせた公共交通機関の整備や再編成により、有機的な交通体系の推進に努めます。
また、事業者の理解を得て、利用者の快適性を重視し、高齢化社会に対応した公共交通機関のバリアフリ-化などを促進します。

2節 生活の豊かさを実感できる流山

 市民が生活の豊かさを実感し、健康で充実した市民生活を送るには安全の確保や生活基盤の整備に加え、地域に根ざした連帯意識の醸成と市民と行政が一体となった生活環境づくりが必要です。

 また、市民生活を取り巻く社会環境が大きく変化する中で物質の豊かさや多様な生活関連施設の整った居住環境を望む一方で、省エネルギ-やリサイクル活動等、環境にやさしい生活を求める市民が増加しています。

 このため、市内に残された自然環境を守り、まちづくりに生かしながら、より自然の恵みを享受できる快適な生活環境の整備に努めるとともに、減量、資源化を重視した廃棄物処理や施設整備に努め、廃棄物ゼロ社会を目指します。

 さらに、市民の生命や財産を守るため、本市の特性を踏まえた防災対策や消防体制の充実、交通安全、防犯、消費者対策の推進等、積極的な行政施策を展開します。

 また、市民が互いに信頼しあい隣人愛や連帯意識をもって、より良い環境、より豊かな生活を求めて協力しあえるような地域社会を形成し、「生活の豊かさを実感できる流山」の実現を目指して、諸施策を積極的に推進します。

1.豊かで美しい生活環境の創造

 市民が清潔でうるおいのある生活が送れるように、市民参加による環境美化運動や一日清掃運動を更に推進するため、市民団体、環境ボランティア団体等の育成強化を図るとともに、環境美化に関する意識の啓発を積極的に行います。

 また、市民生活に影響を及ぼす公害の未然防止を図るとともに、日常生活や通常の事業活動が起因となっている都市・生活型公害、地球環境問題に地域の課題として取り組み、対応していくため、環境への負荷の低減に努めます。

2.環境共生社会を目指す廃棄物循環型都市づくり

 市民の文化的、健康的な生活を守るため、廃棄物の排出抑制を一層推進するほか、再資源化のための分別の徹底を進め、環境に負荷を与えている焼却量、埋立量の削減に努めます。合わせて最新技術を導入した廃棄物処理施設を整備し、環境に与える負荷の削減に努め、環境との共生を図ります。

 また、資源の完全再資源化を目指すほか、廃棄物からの資源への転換を図り、焼却する場合は熱エネルギーの活用など、廃棄物循環型の都市づくりを目指します。

3.自然災害・都市災害への備えと予防

 自然災害や複雑多様化する都市災害に起因する消防災害及び救急需要の増加に対応するため、消防施設、装備、人員等の消防力を充実強化するとともに、消防防災拠点施設の適正配置に努めます。

 また、災害予防対策及び応急対策を確立するため、自主防災組織等への積極的な支援、防災教育等の展開による組織の充実強化、防災備蓄の促進、防災行政無線や気象情報システム等の防災総合情報システムの整備、各種ライフラインの確保に努めます。

 さらに、災害時における飲料水等の確保及び安定供給については、防災井戸の設置、耐震性の高い水道施設の整備や緊急復旧の資機材の備蓄強化を図るとともに、広域的な水道復旧相互応援体制の一層の充実に努めます。

 防災は、市民共通のテーマであり、災害における迅速かつ的確な予防対策、応急対策及び復旧対策が望まれることから、災害に強い安全なまちづくりの構築に向け、総合的な消防・防災体制を整備します。

4.日常生活での安全性と快適性の確保

 社会生活に欠くことができない自動車も、一方で車社会がもたらす弊害も多く、市民生活の身近に起きる交通事故は、当事者にとっては大変悲惨な結果をもたらしています。

 このため、交通事故の抑止と快適な交通環境の創出を目指し、更によりよい生活環境を確保するため関係機関と連携を強化し、歩行者や自転車に優しい安全な生活道路空間の確保に努めます。また、環境に優しく手軽で便利な自転車は省エネルギ-や健康増進・環境保護の観点から見直され、自転車を利用する市民は増加傾向にあります。

 このため、需要台数に見合う新たな駐輪場の設置や既存駐輪場の整備充実に努めます。

 一方、市民の生命財産の安全確保を脅かす犯罪は悪質化・広域化・スピ-ド化の傾向を一層強め、市民生活の身近なところで発生しています。したがって、警察をはじめ自治会や各種防犯団体との連携をさらに密接に進めるほか、学校やPTAの「防犯協力の家」活動等の育成強化に努めます。

5.賢い消費者の育成

 市民が消費者として安全で合理的な消費生活を送るため、商品や食品に対する知識や、消費者が契約する際の各種情報を提供して、主体的、合理的判断のできる消費者の育成に努めるとともに消費生活上のさまざまなトラブルに対応する相談業務の充実に努めます。

6.市民の主体的連帯活動に支えられたコミュニティの推進

 本市では心の通い合う地域社会づくりを目指し、市民参加を基調とした全市コミュニティ施策の推進に努め、市民の連帯と協調と奉仕の精神に支えられたコミュニティ活動によって地域ごとに特色あるコミュニティが形成されてきました。

 しかし、常磐新線の建設による新たなまちづくりに伴って地域区分や住区が大きく変わることが予想されます。
このため、コミュニティ地区の再構築が必要になり、今後も市民一人ひとりの自治意識と連帯感に支えられた自立型の地域社会づくりを目指し、市民意識の多様化等に対応した新たなコミュニティ施策を推進するとともに、その基盤となる施設の充実に努めます。

3節 学び、受け継がれ、進展する流山

 科学技術の高度化・情報化の進展により、社会情勢は大きく変化し、都市化や国際化が進み、人々の教育・文化に対する価値観は多様化しています。

 学校教育においては、いかに社会が変化しようとも、自ら課題を見つけ、よりよく問題を解決する資質や能力、豊かな人間性、たくましく生きるための健康と体力など、「生きる力」を育むことが求められています。

 また、余暇時間の増大や生活水準の向上、あるいは、少子・高齢化社会の到来により、人々は物質的な満足より精神的な充足を求めるようになっています。

 このような観点から、人々が各々のライフステージに応じ、自己に適した方法・内容を見つけ生涯にわたる教育・文化活動を行うことにより、自然や文化に親しみ、趣味、スポーツ、レクリエーションなどを楽しむことはもちろん、新しい知識や技術を習得し、生活の中に生かすことのできる教育環境を整備します。

 また、ボランティア、福祉、環境保護、産業振興等、広い範囲での教育・文化活動を推進するための体制を整備し、「学校」、「家庭」、「地域」、「行政」が連携して、積極的に取り組むことにより「学び、受け継がれ、進展する流山」の実現を目指して、諸施策を積極的に推進します。

1.いつでも、どこでも、だれでもができる生涯学習の推進

 高度で多様化する市民の学習ニーズに応じ、かつ、ライフスタイルや生活課題に応じた学習機会を提供するとともに、市民が主体となった推進組織の整備に努めます。

 また、市民の生涯学習活動を支援するための施設の整備充実、事業の連携や施設利用の相互活用を推進するためのネットワーク化、学習情報提供システムの構築、学習相談体制の整備、専門的な知識や技術を持つ指導者の発掘と活用及びボランティア活動の支援等、生涯学習の推進に努めます。

2.個性を生かす教育環境の基盤充実

 社会の変化に主体的に対応できる心豊かでたくましい幼児・児童・生徒の育成のため、家庭や地域社会との連携のもとに、創意工夫により特色ある教育、特色ある学校づくりを推進し、生涯学習の基礎となる「生きる力」の育成に努めます。

 また、心を豊かにする体験活動やふれあい活動を重視し、幼稚園・小中学校・高等学校との連携を図り、個性を生かす教育環境の基盤充実に努めます。

3.次代を担う青少年を育てる地域環境づくり

 次代の担い手となる青少年が、少子・高齢化や、国際化・高度情報化等の社会変化に主体的に対応しながら、人格と識見の優れた社会人となるよう「生きる力」の基礎となる資質や能力を培う育成事業を推進するとともに、「学校」、「家庭」、「地域」、「行政」が一体となり、青少年を育てるための地域環境づくりに努めます。

 また、青少年を非行から守るための広報啓発活動、街頭指導活動、青少年ふれあい運動を推進するとともに、相談体制の充実に努めます。

4.ながれやま市民文化の継承と醸成

 芸術文化に対する市民ニーズを的確に把握し、情報提供ができる体制を整備するとともに、参加型、創造型の活動を積極的に育成・支援し、地域における自主的な芸術文化活動の促進に努めます。

 また、既存施設のリニューアルを推進し、活動の場の提供に努めます。

 さらに、市民の共有財産である文化財や伝統文化の保存・継承に努め、特色ある市民文化の醸成を図ります。

5.スポーツ活動の基盤づくり

 市民の健康なからだづくりと健全な精神を増進するために、それぞれの目的に応じたスポーツ・レクリエーション活動に自主的・積極的に取り組める生涯スポーツ事業の推進に努めます。また、体育施設の整備充実を図るとともに、指導者の育成と活用を図るための体制を整備し、生涯にわたり個々の能力に応じて、手軽に楽しく、しかも継続的にスポーツ活動ができる基盤づくりに努めます。

6.国際社会への対応

 本格的な国際社会の進展に対応したまちづくりや人材の育成を積極的に推進するために、青少年の海外派遣や、市内外の外国人との交流などの施策を積極的に展開し、外国人が住みやすい環境づくりに努めます。

 また、庁内体制を整備し、庁内各部門の国際理解を深めるための機会の充実を図るとともに、関係団体の活動を支援し、地域に根ざした国際交流を推進し、国際理解や国際貢献の認識を高めながら国際社会への対応に努めます。

4節 だれもが充実した生涯をおくることのできる流山

 平均寿命の伸びと出生率の著しい低下による少子・高齢化社会の進展のなかで、地域で安心して生活できる社会の創造は、市民福祉の原点であり、全市民の願いです。

 21世紀における急激な少子化・高齢化等の諸情勢に対応し、健全な社会保障制度の確立に向け、福祉的な措置制度からサービスの自主選択・契約方式への転換など社会福祉制度の基礎構造改革が進められています。

 一方、核家族化等家族構成の変化や市民ニーズの多様化・高度化、女性の社会進出に伴い、育児や介護ニーズ等の社会福祉需要はますます高まる傾向にあり、福祉ニーズの社会化、普遍化が一段と進むものと思われます。

 こうしたなか、今後の福祉施策は、自助・互助・公助の適切なバランスのとれた展開が基本と考えられており、地域に密着した福祉活動、施策の充実向上が求められています。

 このため、今後の諸施策の推進にあたっては、自らが健康で明るい生活が送れるよう自立自助を基本に、障害や高齢等により要援護・要介護になっても地域で安心して暮らせるように、バリアフリーのまちづくりを推進し、公・民協働で多様なニーズに適切に対応した保健医療福祉のサービス供給体制の充実向上に努めます。

 また、児童の健全育成や一人暮らし高齢者等の社会参加・生活支援の推進、さらにはボランティア、NPO、地区社会福祉協議会等の地域で支える福祉活動を推進するなど、「だれもが充実した生涯をおくることのできる流山」の実現を目指し、諸施策を積極的に推進します。

1.安心して子どもが健やかに生まれ育つ環境づくり

 女性の社会進出や核家族化の進行などにより、安心して子どもを生み育てる環境整備が望まれているため、今後の保育児童数の推移を見通しながら、民間活力の導入や保育・児童施設の整備・充実を図るとともに、保育内容等の充実あるいは民間活力のさらなる活用に努めます。

 また、各地域ごとの相談支援活動の充実に努め、児童育成計画に基づき計画的に諸施策を推進します。

2.高齢者や障害者がいきいき暮らせる社会づくり

 高齢者や障害者が住み慣れた地域で自立し、いきいきと暮らせる社会づくりが求められているため、充実した人生を送るための生きがい対策や健康づくりの諸施策を積極的に推進するとともに、高齢者・障害者の社会参加や、自立に向けての環境づくり、支援体制の整備に努めます。

 また、介護が必要となった場合にも多様なニーズに対応できるよう保健・医療・福祉のサービス供給体制を整備します。

3.だれもが安心して暮らすことのできる生活支援づくり

 母子・父子家庭等のひとり親世帯や生活困難者の社会的な自立促進に向け、各種扶助制度や援護措置あるいは法外援護の充実に努めます。

 また、相談・指導体制の強化を図るとともに同じ悩みを抱えた人々の相互コミュニケーションの場づくりに努めるなど、社会的自立と安定した家庭生活を確保するために支援します。

4.健康で明るい暮らしづくり

 市民の保健や健康に対する関心が高く、そのニーズも多様化、高度化しているため、保健・医療・福祉の施策の一体化を図り、より効率的で効果的なサービスの提供に努めます。

 また、市民の疾病予防や健康づくりへの啓発、健康教育事業等の充実に努め、医療・介護等の保険運営の健全化に資するとともに医療体制を整備し、在宅ケアを推進します。

5.地域で支える福祉のまちづくり

 高齢化、核家族化の進行により、地域福祉に対するニーズが高まり、市民がお互いに助け合う地域ぐるみの福祉の推進が求められていることから、地域に根ざした活動拠点の整備充実に努めます。

 また、福祉団体やボランティア、NPO等の民間団体の育成などを積極的に推進し、地域の連帯感を根底においた地域で支える福祉のまちづくりを実現します。

6.バリアフリーのまちづくり

 市民のだれもが住みやすく自立できるまちづくりの実現のため、公共施設や交通機関等のバリアフリー化の促進や住宅改造の支援をします。

 また、だれもが主体的に社会参加できるよう情報提供体制を整備します。

 さらに、防犯防災対策を充実させるとともに、障害者などに対する正しい理解を得るためにバリアフリー意識の啓発活動を推進します。

7.だれもが安心して利用できる社会サービス体制づくり

 介護保険制度の導入等により、市民自らが保健・医療・福祉に対するサービスを選択する時代となることから、多様な市民ニーズに適切に対応するため、相談窓口体制を整備するとともに、各種サービスの情報提供に努めるため情報網のネットワーク化を図ります。

 また、サービスの質の向上を推進するため、事業者の立地誘導や事業者連絡会議等の設置に努めます。

5節 賑わいと活気に満ちた流山

 本市の商業については、小規模な宅地開発により形成され、商店街としての経営基盤が弱く、大型店の進出等による影響が生じており、商業地の活性化と各商業地間の情報ネットワ-ク化を検討することが必要です。
工業については、小規模事業所が点在し、生産と生活の相互に環境問題が生じ、住工混在の解消策が課題となっています。

 農業については、都市化の進展に伴う農地の減少や農業従事者の高齢化及び後継者不足等のほか、農住混在化による生産環境の悪化等が顕在化しており、地域と共栄できる農業の推進が必要となっています。

 一方、だれでもが安心して働ける就業の場の確保と福利厚生等の充実や市民の余暇時間の増大等に伴い、自然環境を生かした観光施設の整備等が求められています。

 このようなことから、常磐新線沿線整備事業によって、新たに創出される新市街地駅周辺への商業・業務機能の形成を図るとともに、既存商業地の活性化と質的向上に努め、各商業地間の情報ネットワ-クを構築します。

 さらに、地場産業の生産性の向上と集団化等による生産環境の整備改善を図り、雇用の場の確保と、勤労者の福利厚生事業の推進に努めるとともに、高齢者や障害者雇用の機会の拡大とバリアフリ-化に努めます。

 一方、農業生産基盤の整備を促進し、望ましい経営体の育成支援に努め、高生産高収益の都市型農業を推進します。

 また、気軽に自然や遺跡、地域の伝統行事などに親しめる観光、レクリエ-ション施設等の整備に努め、「賑わいと活気に満ちた流山」の実現を目指して、諸施策を積極的に展開します。

1.商業の拠点づくりと地域密着型サービスの強化

 本市商業の活性化を図るため、常磐新線新市街地駅周辺にレクリエーション施設等を含む商業集積による中心商業核や業務核の形成を図り、購買力流出都市からの脱却を目指します。

 また、既存商店街においては地域の特性を生かした商店街づくりと、市民が安心して楽しみながら買物ができる活気のある商店街の形成に努めるとともに、商業者の意識改革や個店の近代化を促進し、各商店街をつなぐ情報ネットワークの構築を確立します。

 さらに、高齢者・障害者などだれもが安心して買物ができるよう、商店街のバリアフリー化を推進します。

2.工業の強化と新たな産業の創造

 市街地に混在する工場の再配置及び生産環境を改善するため、市街地内の工場移転を促進し、新たな工業団地等の整備に努めます。

 また、優良先端産業の誘致政策や東葛テクノプラザ及び周辺大学等を中心とした研究開発の場づくりに努め、技術指導、新たな事業創出の指導等を受けながら設備の近代化や生産技術の向上・情報化等を推進します。

3.だれでもが安心して働ける環境・基盤づくり

 健康でゆとりある生活の実現のため、快適な職場環境づくり、福利厚生施設整備の促進、勤労者の余暇活動施設の充実に努めます。

 また、勤労者に対する労働時間の短縮、中小企業退職金共済制度への加入を促進します。

 一方、高齢者・障害者の就業は厳しい状況にあるため、公的機関等との連携を密にしながら、雇用対策の充実を図り就業機会の確保を促進します。

4.多様な方面からの農業の振興

 個性豊かな農業の実現を図るため、地域の特性に合わせた生産性の高い近代的農業施設の整備の促進に努め、高生産・高収益の都市型農業を確立します。

 また、市場至近性を活かした、生産性の高い快適な労働環境の確保のため土地集約型農業やハイテクノロジー、バイオテクノロジー等を活用した技術集約型農業を推進します。

 さらに、東葛地域の農業の拠点となる施設の誘致等に努めながら、望ましい経営体を育成し、地域との共栄を基本とした農業の振興を図ります。

5.特色ある観光の育成と創設

 市民の観光やレジャーに対する関心が高まるなかで、豊かな自然環境を利用した観光施設づくりに努めるとともに、数多くある歴史的遺産を観光資源として活用した魅力ある観光ル-トの整備を図ります。

 また、既存の観光施設の維持・管理や啓発を強化するとともに、新たな観光の創出に努めます。

 さらに、東葛地域の観光資源をネットワークする「水辺廻道」等、広域の観光ルートの整備を推進するとともに、観光物産としてのふるさと産品の普及や創出に努めます。

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