ぐるっと流山　図書館わくわくフェスin生涯学習センター（流山エルズ）

　令和元年8月8日（木曜日）、生涯学習センター（流山エルズ）で、昨年に引き続き2回目の「図書館わくわくフェスin生涯学習センター（流山エルズ）」が開催されました。市内図書館では、日ごろからおはなし会や人形劇、音楽会、工作会などさまざまなイベントが開催されています。今回は、楽しいイベントを通して、おはなしや絵本の世界に親しみ、夏休みの思い出作りや、すてきな本と出会うきっかけとなるように、「生涯学習センターをまるごと図書館の出張イベント会場にしよう」ということをテーマとして開催しました。

　この企画は、株式会社すばる（森の図書館・木の図書館・おおたかの森こども図書館の指定管理者）、中央図書館、生涯学習センター(流山エルズ）、NPO法人ながれやま栞、人形劇団レインボー、ボランティアグループ「にじ」の共催、市社会福祉協議会の後援で行われたものです。当日は約1,850人の方が来場し、大変にぎわいました。

　ギャラリーでは、「図書館で長く親しまれている絵本が勢ぞろい! 語り継がれる世界の絵本・日本の絵本展」が開催され、図書館で所蔵している、アメリカ・ヨーロッパ・オランダ・アジアなどの書籍115冊を国名・和書名・原書名・著者名などのリストを添えて展示しました。流山市は東京2020オリンピック・パラリンピックでオランダのホストタウンに登録されており、運河を設計したオランダ人技師ムルデルとの関わりも深いことから、オランダの展示物に足を止める方が多く見受けられました。

　会場では、夏休みの記念として自分の好きな絵を描いて作る「オリジナルうちわ作り」「オリジナルペン立て作り」「オリジナル缶バッジ作り」のイベントも開催されました。また、7つのパーツを組み合わせることでさまざまなかたちを作る「LaQであそぼう！」では、親子で平面・立体・幾何学体のかたちづくりに挑戦していました。

　「一日中いろいろおはなし会」が開催された小ギャラリーでは、会場を暗く演出し、木の図書館司書による「ちょっとこわいおはなし会」、手話と同時通訳のボランティアグループ「にじ」の皆さんによる「手話付おはなし会」、森の図書館司書による「英語でおはなし会」が行われました。日ごろから中央図書館や市内小学校で精力的に活動をされている、NPO法人ながれやま栞お話部会中央の皆さんによる、「わくわくおはなし会」も人気でした。中央図書館司書による「ながーく読まれている絵本のおはなし会」では、アメリカやロシア、ノルウェー原作の大型絵本を読みました。

　ホールでは、平成6年に結成され、市内の学童や保育園、児童センター、図書館、老人施設を中心に活動している、人形劇団レインボーによる、ボードビル・紙芝居・人形劇「ふしぎな箱」が披露されました。人形劇の舞台の前に子どもたちの特等席が用意され、登場する動物たちとの掛け合いを楽しんでいました。

　演劇後、フル－ト・クラリネット・ピアノの演奏会「トロワクレール 動物の謝肉祭」が開催されました。「トロワクレール」の3人は、森の図書館やおおたかの森センターで演奏活動を行っています。今回は楽器で動物の特徴が表現され、臨場感あふれる演奏会となりました。

　演習室では、「きゃべたまたんてい」「おばけずかん」などの挿絵を担当されたイラストレーター・絵本作家「宮本えつよしさんとあそぼう！」が開催されました。宮本さんと一緒にトイレットペーパーの芯やビニール袋、ティッシュペーパーなど、家にある身近なものからおもちゃを作るワークショップで、たくさんの子どもたちが参加しました。

　会議室では、市内在住の大学院生を中心に結成された、流山サイエンスエデュケーションラボ（NSEL）の皆さんによる「わくわく理科教室」が開催されました。会場では、小学3年生以上のお子さんが「化石発掘体験」や「宇宙を探る三種の神器 分光器を作ろう・望遠鏡を作ろう」に挑戦していました。

　江戸川台と初石にお住まいの参加者は、「このイベントは幼稚園のママたちのブログで知りました。人形劇を見た後、オリジナルうちわも作れて楽しかったです。今まで市内の図書館に行ったことがなかったのですが、今後は通いたいと思います」とおっしゃっていました。
　森の図書館では、今回出演したトロワクレールの3人による「親子で楽しむコンサート」を9月1日（日曜日）14時から開催します。赤ちゃんから楽しめるコンサートです。チケットは森の図書館で販売します。大人500円、こども（小学生以下）無料です。お問い合わせは森の図書館（電話04-7150-3200）まで。