ぐるっと流山 姉妹都市交流事業 能登の自然体験学習ツアー

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ページ番号1022496  更新日 令和1年8月14日

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写真:出発式の様子

 令和元年7月23日(火曜日)から26日(金曜日)まで、石川県能登町で小学5・6年生を対象とした自然体験ツアーが行われました。これは、流山市と能登町の姉妹都市交流事業として平成18年度から始まったもので、公募により選ばれた市内の小学生30人が自然豊かな能登町で4日間の共同生活を行いました。
 生涯学習センター(流山エルズ)で行われた出発式では、子どもたちは少し緊張している様子でしたが、保護者の方に「行ってきます」と告げて出発すると、羽田空港に向かうバスや能登行きの飛行機の中では笑い声が多く聞かれ、子どもたち同士で少しずつ打ち解けている様子でした。

写真:食事中の児童の様子

 1時間弱のフライトを経て、飛行機は、のと里山空港に到着し、能登町の職員の皆さんが温かく出迎えてくれました。空港からバスで移動し50分ほどで到着した「石川県立能登少年自然の家」は、山や海に囲まれた大自然の中に建つ船の形をした宿泊施設です。子どもたちは和気あいあいと夕食やお風呂を済ませ、男子と女子のそれぞれの部屋からは消灯の時間まで楽しそうな声が聞こえていました。

写真:自然体験プログラムの様子

 2日目、朝食前に施設の周辺を散策すると、道路を横切るカニや田んぼに佇むサギ、さらには川を泳ぐエイなどさまざまな生き物の姿に子どもたちからは次々と感嘆の声が上がり、能登の自然の豊かさを実感していました。
 この日から本格的な自然体験プログラムが始まり、まずは「のと海洋ふれあいセンター」を訪れ、2班に分かれて午前と午後で遊覧船クルーズとスノーケリング体験を行いました。

写真:遊覧船クルーズ乗船の様子

 遊覧船クルーズでは、日本百景のひとつにも数えられる美しい九十九湾内を約40分かけて周遊しました。途中、湾内に設置されたいけすに立ち寄り、マダイやアジなどに餌付け体験をしました。餌はなんと普段見慣れているキュウリやトマト。子どもたちは野菜の餌に群がる魚を興味深く観察していました。タコとのふれあい体験では、恐る恐るタコツボに手を伸ばし、手に吸盤が吸いつく感覚に驚きながらも生きたタコとのふれあいを楽しんでいました。

写真:スノーケリング体験の様子

 スノーケリング体験では、湾内で見られる生き物や触ってはいけない生き物などについて学んだあとに、ウェットスーツに着替え、インストラクターの指導を受けながら海に入りました。最初は海が不安と言っていた子どもたちもいましたが、みんなすぐに泳ぎに慣れた様子で、魚やウニを観察したり、もずくや海ぶどうをそのまま味わったりして、晴天の中のスノーケリングを楽しんでいました。

写真:満天星観察の様子

 夜には石川県柳田星の観察館「満天星」を訪れ、プラネタリウム鑑賞と天体観測を行いました。県内最大の反射望遠鏡で惑星を観察し、レンズをのぞき込むと、木星の縞模様や土星の輪っかを綺麗に見ることができました。プラネタリウムで星座や夏の大三角形などについて学び、施設の屋上に出て空を見上げると、そこにはプラネタリウムとそっくりそのまま同じように輝く星空が広がっていました。子どもたちは寝っ転がりながら空いっぱいに輝く数多の星を静かに観察していました。

写真:大型カヌー体験の様子

 3日目の午前中は、4つのチームに分かれて大型カヌー体験を行いました。まず子どもたちは、4チーム分のカヌーを海辺まで運ぶところから始まりました。カヌーの船体は重く、30人全員でないと運べないほど大きいため、子どもたちは一生懸命力を合わせて運んでいました。その後は、チームごとに考えた掛け声に合わせてパドルを漕ぎながら海へ出ました。初めはどのチームも漕ぐタイミングが合わず悪戦苦闘していましたが、慣れ始めると息が合ってきて笑顔も出始め、どんどん沖の方へ進んでいきました。

写真:カヌー遊びの様子

 2kmほど離れた入り江に着くと、休憩を取りつつ海岸でそれぞれ思い思いに遊びました。カヌーのところで座りながら海の中を観察している子やお話しを楽しんでいる子、岩場で生き物を探す子や砂浜で貝殻を探す子もいました。
 帰りは若干疲れが見えるものの、コツを掴んだ子どもたちは、大きい声を出して盛り上げる子が出てきたり、チームによっては座る位置を交替するなど、チームごとに工夫しながら最後まで頑張り、チームワークを発揮して無事全チーム船着場へ戻ってくることができました。

写真:ケロンの小さな村訪問の様子

 昼食後は、山あいにある「ケロンの小さな村」を訪れ、自然を大満喫しました。この施設は、全ての施設を村長である元教員の管理人の方が手作りされたもので、山の中に作られたアスレチックなどがある「ケロンの森」や、カエルなどが取れる水辺や井戸などもある「ケロンの泉」など、自然を使った遊具や施設が敷地の中にたくさんありました。この中で子どもたちは山の上から下まで走り回っては、さまざまな遊具や自然の中で遊び、楽しんでいました。

写真:地域の祭りを体験する様子

 また、能登町は豊かな自然環境に根付いた伝統文化が色濃く残っている地域で、能登町だけでも年間に200以上の大小さまざまな祭りが行われているとのこと。この中で、今回地域の祭りを体験させてもらえるということで、寺分地区という地域にお邪魔しました。祭りの主役はキリコと呼ばれる高さ数メートルはある巨大な灯籠で、太鼓の音頭に合わせてこれを皆で持ち上げて運びます。子どもたちは地元の方々に交じってキリコを担いだり、太鼓の演奏を体験したりして祭りに参加しました。
 サプライズでNHKの撮影・インタビューもあり、翌日の朝のニュースでその様子が紹介されると子どもたちからは歓声が上がっていました。

写真:全体写真の様子

 そして最終日、能登町との別れを惜しみつつ、お世話になった能登町の職員や能登少年自然の家のスタッフの方々にお礼のあいさつをし、流山へ出発しました。3泊4日はあっという間でしたが、この短い期間でも子どもたちは大きく成長し、初日に緊張の面持ちでバスに乗り込んだ子どもたちも、最終日には一番の笑顔があふれていました。
 生涯学習センター(流山エルズ)で行われた到着式では、今回のツアーで最も印象に残ったことや、自然体験から学んだことを、子どもたち一人ひとりに発表してもらいました。「最初は不安だったけど、友達がたくさんできて良かった」「また能登に行きたい」という感想などがあり、参加した一人ひとりがさまざまな面で一回り成長した様子でした。

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