ぐるっと流山 サンコーテクノプラザ南流山地域図書館講演会「絵本から見るモンゴルの文化」

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ページ番号1049471  更新日 令和7年4月4日

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講師の2人

 令和7年3月15日(土曜日)、サンコーテクノプラザ南流山地域図書館で講演会「絵本から見るモンゴルの文化」が日本モンゴル絵本紙芝居協会の協力により開催されました。これは、日本モンゴル文化交流取極締結50周年を記念して、モンゴルと日本を拠点に活動する、モンゴル出身の絵本作家、バーサンスレン・ボロルマーさん(絵担当)とイチンノロブ・ガンバートルさん(文担当)、翻訳者で通訳の津田紀子さんをお招きしたものです。

モンゴルの絵本

 ボロルマーさんとガンバートルさんは、モンゴル文化芸術大学美術学部卒業後、平成20年に文教大学に留学生として来日し、現在は日本を拠点に絵本作家として活躍されています。「ぼくのうちはゲル」が第14回野間国際絵本原画コンクールでグランプリを獲得したほか、平成25年には世界的に有名なボローニャ国際絵本原画展にも入選しました。令和6年に流山市で開催された絵本と絵画の展示会で、絵を鑑賞した南流山地域図書館の横田英彦司書が声をかけ今回の講演会が実現しました。

読み聞かせのようす

 まずは、図書館スタッフによる紙芝居「おばあさんとマンガス」の読み聞かせから始まりました。おばあさんが飼っていた子牛を恐ろしい怪物のマンガスが食べてしまい、「針」と「はさみ」と「石」の協力でマンガスを退治する、みんなで力を合わせればどんな困難も乗り越えられるというモンゴルの民話です。恐ろしいマンガスの登場の一場面を、ガンバートルさんがモンゴル語で読み迫力満点でした。講演会では、ボロルマーさんが4歳の時に描いたラクダの絵が紹介されました。絵を描くのが好きだったのでお母さんが絵画教室に入会させてくれたそうで、朝から晩まで絵を描いていたそうです。

ボロルマーさんの絵

 ボロルマーさんは、9歳の時にモンゴルの日本大使館主催のコンクールで優勝したご褒美で日本へ1カ月の留学をする機会があり、その時から日本が好きになったと話しました。
 絵本「空とぶ馬と七人のきょうだい」はモンゴルの北斗七星のお話で、モンゴルの暗い草原で見る星は「暗闇の中に散らばったお米」とも言われるほどきれいに見えます。「モンゴル大草原800年」は14世紀から現在までのモンゴルの歴史や建物、生き物など生活の移り変わりを描いています。絵本に込めた思いや雄大な大草原、そこに暮らす動物や人々、歴史のエピソードを交え楽しく話しました。

講演会のようす

  モンゴルでは、「馬がいないのは翼の無い鳥の様」と言われるほど馬は身近な存在だそうです。講演会後半には、伝統的なモンゴルの遊び「羊のくるぶしの骨」を使って「競馬」遊びをしました。4人ずつのグループに分かれ、4個の「羊のくるぶしの骨」をサイコロのように振って馬の印が付いた物が表になった数だけ進みゴールを競います。どのグループが最初にゴールするか大人も子どももゲームを楽しんでいました。質問タイムには「日本とモンゴルの生き方の違いは」「ゲルは倒れないのですか」など多くの質問に丁寧に答えてくれました。

講師の絵本

 当日は、小学2年生から大人まで約50人の方が参加がしました。市内の小学2年生からは「モンゴルのことを知ることが出来て楽しかった」、5年生からは「日本と他国の文化の違いが判って良かった」と感想がありました。なお、関連行事として森の図書館ギャラリーで3月16日(日曜日)まで原画展「絵本から見るモンゴルの文化」が開催されました。絵本原画8点と新作4点が展示され、多くの方が鑑賞されました。また図書館内で展示された絵本は次々借りていかれました。
 サンコーテクノプラザ南流山地域図書館では、今後もさまざまなイベントを企画しています。詳細は、広報ながれやまやホームページでお知らせします。

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