ぐるっと流山 赤城神社の大しめ縄行事

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ページ番号1016603  更新日 平成29年10月24日

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重さ約500キログラムの守り神

大縄を作る様子の写真

 平成29年10月8日(日曜日)、流山6丁目の赤城神社で、市無形民俗文化財に指定されている大しめ縄行事が行われました。この行事は、不浄なものをさえぎるといわれる大しめ縄を1年ごとに新しく作り替え、神社入り口の保存塔に掲げるものです。流山5丁目から8丁目までの4自治会の皆さんと赤城神社(山崎政治筆頭総代)によって、毎年10月10日に近い日曜日に行われています。

大縄を運ぶ様子の写真

 赤城神社は、お椀を伏せたような形の約15メートルの小山の上にあります。言い伝えによると、洪水で上州の赤城山から崩れた土塊が流れ着いたのがこの小山で、山が流れてきたから「流山」という地名が付いたという伝説が残っており、流山の地名と非常に関わりのある神社です。

縄を垂直に上げる様子の写真

 作業は朝8時から開始され、赤城神社に集まった各自治会の皆さんは、3班に分かれて大縄を作り始めました。縦に4つに割った竹を芯として、わらと縄を巻きつけて1本約150キログラム以上の重さの大縄にしていきます。
 完成した3本の大縄は、皆で息を合わせて撚り上げます。数十人の男性が総出で、大きな木にくくりつけた大縄を支点に、垂直に持ち上げては向きを変えて倒す作業を繰り返しました。

持ち上げた大しめ縄の上に乗って作業する様子の写真

 完成した大しめ縄は、重さ約500キログラムにも及ぶ勇壮な姿。化粧縄で飾り付け、花結びといわれる結び方で3つの「獅子頭」を作って出来上がりです。
 台東区からお越しになった小川幸治さん(69歳)は8年ほど前から、わらを使った民俗行事をスケッチして記録に残すため、各地の行事を描き歩いています。完成した大しめ縄を見て、「老いも若いも力を合わせて1つのものを作るというのは、ある種の祈りの形といえるでしょうね。これだけ大きな手作りのしめ縄は初めて見ましたが、とても魅力的です」と話してくださいました。

完成した大しめ縄がくくりつけられた保存塔の写真

 筆頭総代の山崎さんは「今年も皆の力で無事完成しました。ねじりは少し失敗しましたが、わらの多い立派な大しめ縄ができたと思います。これからも自信を持って行事を続けていきましょう」と話し、行事を締めくくりました。
 また、赤城神社では、14日(土曜日)に宵宮、15日(日曜日)に本祭が行われ、赤城神社の本殿に向かう38段の急階段を神輿が一気に駆け上げる勇壮なクライマックスを見ようと多くの方が訪れました。

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