ぐるっと流山 生物多様性シンポジウム 利根運河の魅力
平成29年10月9日(月曜日)、利根運河で生物多様性シンポジウム第2弾「利根運河の魅力」を実施し、46人が参加しました。同シンポジウムは、市が策定する生物多様性ながれやま戦略に基づき隔年開催しています。
参加者はまず東深井福祉会館に集まり、利根運河にすむ「生きものの魅力」について利根運河の生態系を守る会の田中利勝さんから、利根運河近辺の「地形の魅力」について、同会の新保國弘さんのお話を聞きました。
「生きものの魅力」の講座では、人の生活は地球上のさまざまな恩恵(生態系サービス)を受けて成立していること、日本では生物多様性の保全をするためさまざまな知恵があることを学び、利根運河ではサシバやアユ、モズクガニなどが生息しているというお話を聞きました。「地形の魅力」の講座では、東深井の歴史の説明後、昔は東深井にある谷津という地形を利用して稲作が盛んだったというお話がありました。当時は250人が1年間に食べる量(250石)程度を生産していたという話に、参加者は驚いていました。
福祉会館での講座が終わると、道中の植物を観察しながら利根運河まで散策しました。道中はタデの仲間がたくさん見られました。タデは道端でよくみられるもの、湿地によくみられるものなどがありますが、中には希少種に指定されているものもあり、利根運河で観察することができるそうです。参加した子どもたちは、見つけた草花について一生懸命質問をしたり、話を聞いたりしていました。
運河水辺公園に到着すると、利根運河に生息している魚類の観察を行いました。スタッフが朝仕掛けておいた網を揚げると、小型の魚類であるタモロコなどが掛かっていました。このほかに、投網や地引網の実演がありました。普段なかなか見ることができない光景に参加者の皆さんは興味津々でした。
今回の観察では魚10種、エビ2種、カメ2種を捕獲しました。魚の見分け方や、特徴などの説明がありました。例えばウグイは目の周りの色で見分けることができ、また食べるとおいしい魚だそうです。参加した子どもも大人も、熱心に説明を聞いていました。
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