平成26年流山市議会第4回定例会
提案理由の説明に先立ちまして、市政に関する諸般の報告を申し上げます。
人口の動静及び財政状況については、お配りした資料により、報告に代えさせていただきます。
はじめに
「立地適正化計画の策定」について申し上げます。
本年8月、急速な社会経済情勢の変化に対応するため「都市再生特別措置法の一部を改正する法律」が施行されました。今回の改正では、各自治体が人口減少や少子高齢化に対応するため、医療、福祉、商業、居住等に関する施設の誘導や公共交通の施策を総合的かつ計画的に講じる重要性などを位置づけた内容となっています。
本市では、平成38年からゆるやかに人口が減少すると推計されています。そのため、今回施行された法の主旨に沿った、「コンパクトなまちづくり」を目指すため、平成30年度をめどに「立地適正化計画」の策定に取り組んでまいります。
次に「首都圏PR広告の実施」について申し上げます。
本市の魅力を首都圏に広くアピールするため、10月27日から11月9日まで、東京駅などJR主要7駅及び、東京メトロ表参道駅の千代田線ホームと半蔵門線ホームに「母になるなら、流山市。」の大型駅貼り広告を展開しました。
このPR広告は今年で6年目となりますが、年々各種メディアからの取材が増加しており、本年3月のNHK「首都圏ネットワーク」や7月の日本テレビ「ニュースエブリィ」でも取り上げられました。
また、30歳代と10歳未満の子ども達の人口の増加数は、つくばエクスプレス沿線各自治体と比較しても顕著に伸びており、共働きの子育て世代いわゆるDEWKS世代に選ばれる街としてのイメージが定着してきたものと考えています。
今後も広告展開や各種イベントなどのキャンペーンにより、本市の知名度とイメージを高め、将来の定住人口増加につなげていきたいと考えております。
なお、今年は、市内でご覧いただける機会として、12月2日から2週間、市役所1階ロビーに大型広告を掲出する予定です。
次に「流山おおたかの森駅前市有地活用事業」について申し上げます。
流山おおたかの森駅前市有地活用事業については、今年度予定している市有地活用事業者の公募に向け、公募支援業務の受託者に、八千代エンジニアリング株式会社を選定しました。
現在、副市長を座長とする市有地活用検討会議において、500名程度が収容可能な多目的ホールや、市民課おおたかの森出張所の機能を充実させた(仮称)市民窓口センター、共同住宅について協議を始めています。
引き続き、本年度中に開発事業者の募集に着手できるよう、公募条件や募集方法などを検討してまいります。
次に「新川耕地南地域の開発」について申し上げます。
本市では、新川耕地南地域における地権者の開発を側面から支援するため、流山市景観計画の見直しを行っています。
計画の見直しに当たっては、7月に見直し案の概要説明会を行い、その後、8月から9月にかけて同概要の縦覧を行った結果、9名の方から公述の申し出があり、9月27日に市役所で公聴会を開催し、生態系の保全や開発の手続などについてご意見をいただきました。
また、11月5日から同月19日まで、「流山市景観計画の変更案」の縦覧を行ったことから今後、都市計画審議会を経て今年度内の見直しを目指してまいります。
次に「第36回流山市民まつり」について申し上げます。
10月26日、生涯学習センターをメイン会場に、市民まつり実行委員会主催による市民まつりと市民健康まつりが開催されました。今年は、市民総合体育館建替え工事のため会場全体がコンパクトとなったものの、秋晴れの中、3万1千人の来場者で賑わいました。
企画や準備、ご協賛に参加をいただいた市内事業者や自治会、
関係団体、姉妹・友好都市の皆様、最後の片づけまでお手伝いをいただいた学生ボランティアの皆様、そして、多くの関係者の皆様に、この場をお借りして厚くお礼申し上げます。
次に「流山本町におけるツーリズム推進事業」について申し上げます。
歴史的な蔵や古民家などを活用して、街の活性化を図る「流山本町・利根運河ツーリズム推進事業補助金制度」を活用した5件目の店舗として「管理栄養士のビストロ EIZEN(えいぜん)」が10月20日にオープンしました。美味しくヘルシーな食事を提供するこのお店が、流山本町活性化の一翼を担っていただけるものと期待しています。また、同補助金制度を活用した6店舗目となる「スープカレーの店 あんばせ屋」が年明け早々に流山本町にオープンする予定です。
今後も、同補助金を活用した店舗を誘致し、既存店舗や地域の皆様と共に交流人口の増加と地域の活性化を図ってまいります。
次に「微小(びしょう)粒子状(りゅうしじょう)物質(PM2.5)自動測定機の設置」について申し上げます。
11月18日、市内に5箇所ある大気測定局のうち、一般環境大気を測定する平和台測定局に微小(びしょう)粒子状(りゅうしじょう)物質、いわゆるPM2.5の自動測定機が設置されました。
これは東葛管内で測定機が設置されていなかったのは本市だけであり、市民の不安を解消するため千葉県に対し、平成24年度から粘り強く設置要望してきたものです。測定機は現在試験稼働を行っており、来月5日から本測定を開始する予定です。
なお、一時間毎の測定結果については千葉県が公表します。このデータは、市のホームページからも確認出来るようになります。
今後も、市民の安心安全の向上に向け努力してまいります。
次に「大気常時監視自動計測器の談合事案に係る損害賠償請求訴訟の判決」について申し上げます。
平成19年度に4台購入した大気常時監視自動計測器については、自動計測器メーカーである東亜ディーケーケー株式会社と販売店の共謀による談合で不当に本市の購入契約額が引き上げられたとして、平成23年第3回定例会で上程した「訴えの提起」の可決に基づき、適正価格と契約価格の差額について損害賠償請求しておりましたが、去る10月31日、千葉地方裁判所松戸支部において判決がありました。
判決は、東亜ディーケーケー株式会社に対し、本市へ遅延損害金を含め約297万円の賠償を命ずる旨の内容でありました。
相手方から不服申し立てが行われなかったことから、本市もこの判決内容を受け入れ、賠償金額の歳入に向けた手続きを開始しました。
次に「手賀沼流域下水道終末処理場からの指定廃棄物の持ち帰り」について申し上げます。
10月12日、本市クリーンセンターで、指定廃棄物である1キログラム当たり
8,000ベクレルを超える放射性物質を含む焼却灰の本市への持ち帰りと、その後の一時保管のあり方について、クリーンセンター周辺の自治会を対象に説明会を開催いたしました。説明会では、一時保管の方法や保管中の安全管理について意見交換をさせていただきました。
今後、手賀沼流域下水道終末処理場の一時保管場所からの搬出日について、千葉県及び5市(松戸市、柏市、流山市、我孫子市、印西市)で協議し、本年度末までに持ち帰りを完了する予定です。
一時保管場所となるクリーンセンター周辺住民の皆様には、引き続きご協力いただきますことに心から感謝申し上げますと共に、運搬・保管に当たってはこれまで同様、安全に最善の注意を払ってまいりますので、ご理解ご協力をお願い致します。
次に「高齢者住み替え支援要綱の策定」について申し上げます。
本市では、高齢者の住み替えと若い世代の本市への移住を支援するため、中古住宅をリフォームによって再生し、その住宅を流通させる仕組みである「流山市高齢者住み替え支援要綱」を策定しました。
この制度は、市内の不動産業者、建設業者と市内及び近隣の設計業者の3者が一つの住み替え支援組織をつくり市へ登録し、市がその組織を公表します。
利用者は、公表されている組織から自由に選択し、一箇所で住み替えに関する様々な相談を行う事ができ、不安や負担が軽減できます。
この制度の検討に当たっては、昨年6月より、学識者を座長に招聘し、組織の一員となっていただく業者の皆様をはじめ、商工会議所、自治会役員の方々を交え延べ9回の勉強会や、市民を対象とした相談会を2回実施し、それぞれの立場から多くのご意見を頂戴し検討してまいりました。
今後、12月1日に要綱を施行し、年明けの1月から市民対象の相談会を開催し、制度の普及を図ってまいります。
次に「つくばエクスプレス沿線整備事業」について申し上げます。
UR都市機構が施行する新市街地地区では、平成28年度末の確実な工事完了に向け、道路線形等を見直した事業計画変更案の縦覧を10月21日から11月3日までの2週間行いました。
縦覧の結果、変更案に対する意見書の提出がなかったことから、年内に国土交通大臣から認可を取得する予定です。
広域的な幹線道路となる都市計画道路3・2・25号下花輪駒木線「都市軸道路」の東武野田線と交差するアンダー区間の整備については、12月から仮設道路を設置するなどの準備工事に着手し、来年1月から本格的な整備工事を開始します。
また、流山おおたかの森駅西口駅前では、移転対象となっている既存工場が現在、移転先での建築に向けた手続きを進めています。
千葉県が施行する、運動公園周辺地区では、平成27年4月に開校する「おおたかの森小中学校」の通学路となる都市計画道路3・3・1号芝崎市野谷線の整備について、UR都市機構と共に信号機設置等の安全対策を含め開校までに確実に完成するよう整備を進めています。
同じく千葉県が施行する木地区では、地区の中心となる南流山小学校南側の大街区で商業施設の建築が進められており、12月上旬から順次開店していく予定です。また、幹線道路沿いにも商業施設の立地が進んできており、着実に地域の活性化が促進されるものと期待しています。
市が施行する西平井・鰭ヶ崎地区では、都市計画道路3・3・2号新川南流山線の平成26年度末暫定供用に向け、鋭意工事を進めています。 また、保留地の販売については、7月に第1期販売した10区画のうち 9区画を売却し、現在、平成25年度から継続販売している分を含めて3区画を先着順で販売しています。また、11月22日から第2期販売として8区画の販売を開始しました。
同じく市が施行する 鰭ケ崎・思井地区では、思井方面から三本松方面へ向かう道路の一方通行解除に向け、道路築造工事や造成工事を進めています。鰭ケ崎調整池築造工事については、10月末現在5本の躯体工事のうち4本目を築造中であり、進捗率は約30%です。また、
埋蔵文化財調査については、現在、三本松団地内及び三本松古墳の調査を進めています。
次に「市民総合体育館建替え事業の進捗」について申し上げます。
市民総合体育館の建て替え事業については、基礎躯体工事を施工しており、10月末時点の進捗率は23%です。工事は、基礎部分から地上部分へ移行し、来年1月からアリーナの鉄骨工事に着手する予定です。これからも、工事中の安全を最優先し、平成27年11月の完成、翌28年春のオープンを目指してまいります。
次に「おおたかの森小・中学校建設事業の進捗」について申し上げます。
おおたかの森小中学校建設事業については、現在、内装工事を施工しており、10月末時点で全体工事の約80%が完了しました。
引き続き、工事中の安全を最優先し、平成27年4月の開校に向け準備を進めてまいります。
次に「平成27年成人式」について申し上げます。
平成27年1月11日、市文化会館で流山市成人式を開催します。
今回成人を迎えられる方は、男女合わせて昨年より140人多い、
1,547人で、企画から運営まで、各中学校の代表31名が実行委員となり、手づくりの成人式を開催します。
次に「おおたかの森センター及び子ども図書館のオープン」について申し上げます。
来年4月の「おおたかの森小中学校」の開校と共に、地域の交流拠点として「おおたかの森センター」がオープンします。
この施設内には、市内6か所目となる「ゆうゆう大学おおたかの森学園」を設置し、高齢者の生涯学習活動を支援するとともに、各種講座を充実させ学校教育と社会教育の連携を図ってまいります。また、同時に県内2例目となる「子ども図書館」がオープンします。
児童書を中心に蔵書の収容可能冊数は8千冊を予定しており、市内の子どもたちの本との出会いの場が広がるとともに、親と子の読書活動の普及や読み聞かせ活動の普及などが一層図られるものと期待しています。
次に「高度浄水処理施設の稼働」について申し上げます。
平成21年度から北千葉広域水道企業団が整備を進めてきた「高度浄水処理施設」の建設工事が概ね完了し、本年12月中旬から稼働する予定です。
同施設の完成により、水道利用者の皆様がより安心して利用できる良質な水道水が安定的に供給されることになります。
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