平成27年流山市議会第2回定例会
提案理由の説明に先立ちまして、市政に関する諸般の報告を申し上げます。
人口の動静及び財政状況については、お配りした資料により、報告に代えさせていただきます。
はじめに「平成27年国勢調査の実施」について申し上げます。
今年は、5年に1度の国勢調査が実施されます。
国勢調査は、日本国内に住むすべての人と世帯を対象とする、国の最も重要な統計調査で、平成27年10月1日を基準日として実施されます。
本市では、本年4月6日付けで副市長を本部長とする「平成27年国勢調査流山市実施本部」を設置し、自治会等に対し、国勢調査調査員の推薦をお願いしました。
今回の国勢調査から、調査票に直接記入する調査方法に加え、パソコンやタブレット、スマートフォンに対応した、オンラインによる調査方法も選択できるようになりました。
オンライン調査の啓発を含め、10月の調査実施に向けて準備を進めてまいります。
次に「流山おおたかの森駅前市有地活用事業」について申し上げます。
流山おおたかの森駅北口に所有する約1ヘクタールの市有地は、「流山おおたかの森駅前市有地活用基本方針」に基づいて、本市の新拠点にふさわしい交流空間となるよう、500席程度の音響に配慮した多目的ホールやおおたかの森出張所の機能を拡充した(仮称)市民窓口センターのほか、ホテル、集合住宅、商業・業務施設等を一体的に整備する予定です。
本事業は、市の財政負担を考慮し、公共施設となるホールや窓口センターについては、民間事業者に市有地を貸付け、民間事業者が建設した公共施設を、市が借り受ける「定期借地権方式」又は民間事業者が公共施設を建設し、その建物と等価となる住宅用地とを交換する「等価交換方式」を活用し、市が初期費用を負担することなく民間事業で行えるよう準備を進めています。
今後は、整備を行う事業者の選定に向けて募集要項を公表し、10月を目途に優先交渉権者を決定する予定です。
次に「新川耕地の開発計画」について申し上げます。
新川耕地における産業系の土地利用については、地権者の開発を側面から支援するため、本年2月13日付けで景観計画を変更し、現在は新川耕地南地域の「流山インターチェンジ北部物流センター地区」と新川耕地西深井地域の「西深井物流施設地区」の2つの地区計画について、都市計画決定の手続きを進めています。
また、南地域については、新川耕地スポーツフィールドを含めた市有地が物流センターの開発予定区域に含まれることから、同物流センターの事業予定者で「流山1ロジスティック特定目的会社」ほか2社と、開発予定区域に含まれる市有地の取扱いに関する基本的な事項を定めた「南地域開発予定区域内の市有地に関する覚書」を平成27年3月16日付けで締結しました。
今後は、新川耕地スポーツフィールドの払下げ等、開発に関する具体的な協議を進めてまいります。
次に「相馬市への職員派遣」について申し上げます。
姉妹都市である相馬市の東日本大震災からの早期の復旧復興を支援するため、「災害時の応援に関する協定書」に基づき、平成25年4月から派遣している職員1名を、今年度も引き続き派遣しています。
派遣期間は、来年3月末までの1年間を予定しており、配属先である相馬市都市整備課で、復旧復興業務に携わっています。
次に「総合防災訓練の実施」について申し上げます。
平成27年度総合防災訓練は、8月30日、日曜日、午前9時30分から正午まで、流山北小学校において実施します。
災害発生当初における自助・共助による避難訓練や、救助・搬送訓練等を市民の皆様の参加を得て実施する予定です。
また、今年度は初の試みとして、災害発生時に、各自一斉にその場で身を守る行動訓練、いわゆるシェイクアウト訓練も市全域を対象として予定しています。
こうした市民参加型の総合防災訓練の実施により、地域との一層の連携強化を図り、災害に強いまちづくりを進めてまいります。
次に「臨時福祉給付金と子育て世帯臨時特例給付金の給付」について申し上げます。
平成26年4月からの消費税率の引き上げによる影響を緩和するため、国の暫定的・臨時的な措置として、低所得世帯や子育て世帯への、「臨時福祉給付金」並びに「子育て世帯臨時特例給付金」を昨年度に引き続き給付します。
臨時福祉給付金は、6月12日に本年度の市民税額が確定したことから、7月下旬に給付対象者へ申請書を個別に郵送し、8月3日から11月4日まで窓口及び郵送による受付を行い、10月上旬から順次口座振替により給付します。
また、子育て世帯臨時特例給付金については、児童手当の現況届書と合わせて、給付対象者へ申請書を個別に郵送しました。6月2日から10月2日まで、窓口及び郵送による受付を行い、10月下旬から順次口座振替により給付します。
支給対象者や申請方法については、「広報ながれやま」6月1日号及び、市ホームページで周知を図るなど、多様な
手段で広く市民へお知らせするとともに、今後の給付事務に万全の体制を整えてまいります。
次に「第39回流山花火大会の開催」について申し上げます。
今回で39回目を迎え、流山の夏の風物詩として多くの方に親しまれている「流山花火大会」を、8月22日、土曜日に開催します。
実行委員会では、花火を間近で楽しめる有料観覧席の販売や「屋台村」の営業も例年通り計画しています。
また、平成25年度から実施しております市役所駐車場の一部を利用した「車イス優先観覧スペース」の設置については、本年度も市内在住者で、在宅生活において主に車イスを利用されている方を募集し、広々としたスペースで花火をお楽しみいただきたいと考えています。
今大会も、三郷市との同日開催となり、両市合わせて1万発が打ち上げられ、流山の夏の夜空を彩ります。
次に「プレミアム付商品券発行支援事業」について申し上げます。
国の緊急経済対策として実施しました「流山市プレミアム商品券」の発行については、流山商工会議所が主体となって、プレミアム率を30%として7万セットの販売を実施しました。
5月1日から10日まで市内在住者に限り、往復はがきによる事前申し込みを受け付け、約2万4千セット分の申し込みがありました。
しかし、4万6千部の残部が出たため、6月3日から市役所を含む市内5会場の特設引換販売所で、申込みはがきによる商品券の引き換え販売と同時に追加販売を実施しました。
さらには、はがきで申し込みをされていない市民の方にも直接販売した結果、6月9日に完売となりました。
販売に際しては、当初、各会場において混雑したこと、往復はがきでの申込み、及びその後の追加販売について周知期間が短かったことなどにより、市民の皆様にご迷惑をお掛けしました。
今後、こうした機会があった場合、今回の反省点を活かし、十分な対策を講じてまいります。
なお、商品券の取扱店は400店舗を超え、消費の喚起による地域経済の活性化につながるものと期待しております。
市といたしましても、引続き「流山市プレミアム商品券」事業を一つの契機として市内産業の振興に取り組んでまいります。
次に「東京電力株式会社に対する損害賠償請求及び原子力損害賠償紛争解決センターへの斡旋の申し立て」について申し上げます。
東京電力福島第一原子力発電所の事故に伴う廃棄物処理費用の損害賠償については、東京電力株式会社との一部合意により、平成24年度分339万5,700円、平成25年度分341万6,490円 が平成27年4月6日に入金されました。
これまでの損害賠償請求総額8億476万4,923円に対する回収率は約79%で、6億3,194万7,227円が回収できました。
また、本市が被った平成26年3月31日までの原子力損害について、東京電力株式会社に対して賠償するよう交渉を行ってきましたが、交渉に進展が見込めないことから、本年第1回定例会で原子力損害賠償紛争解決センターに斡旋を申し立てる議案の承認をいただいたことを受け、平成27年3月27日に、流山、柏、我孫子、野田、松戸、佐倉、印西、白井の8市で原子力損害賠償紛争解決センターに申し立てを行いました。
一日も早い解決に向け鋭意努力してまいります。
次に「特定行政庁への移行」について申し上げます。
現在、流山市は建築基準法の規定による建築物の確認や許認可事務について、その一部のみを取扱う「限定特定行政庁」となっていますが、全ての建築確認、許認可事務を取扱うことができ、まちづくりを主体的に行える「特定行政庁」へ、平成29年4月1日に移行する予定です。
本年4月からは、千葉県より職員1名を招聘するとともに、市職員1名を研修のため千葉県へ派遣し、移行に向けて準備を進めています。
次に「つくばエクスプレス沿線土地区画整理事業」について申し上げます。
UR都市機構が施行する新市街地地区では、地区の全域で事業が展開され、平成28年度末の工事完成を目指しています。
平成26年度末の事業費ベースの進捗率は約85%です。
流山おおたかの森駅西口では、平成28年度末の完成を目指し、駅前広場を含めた駅周辺整備に着手しました。
また、昨年12月から本格的に着手した広域的な幹線道路となる都市計画道路3・2・25号下花輪駒木線「都市軸道路」と、その周辺の整備を進めるため、迂回路を設置した上で、旧日光街道を5月20日に一部閉鎖しました。
閉鎖に伴い、周辺住民の皆様などに大変ご迷惑をおかけしておりますが、早期に完成できるよう、引き続きUR都市機構と協議を進めてまいります。
駅北口では、今年度末の駅前市有地の引渡しに向け、家屋の移転が完了したエリアから整備に着手しています。
千葉県が施行する運動公園周辺地区では、平成26年度末の事業費ベースの進捗率は約44%です。
おおたかの森小中学校周辺の整備については、小中学校前の交差点や、通学路となる幹線道路の交差点への信号機の設置等、交通安全対策を講じ、周辺道路が供用開始されました。
また、流山セントラルパーク駅東口の駅前線道路と都市計画道路3・3・28号中駒木線との交差点に、市民総合体育館や生涯学習センターを利用する歩行者の安全確保のため、年内に新たに信号機が設置される予定です。
一方、市民総合体育館へのアクセス道路となる県道柏流山線と都市計画道路3・3・28号中駒木線との交差点では、交通量の増加により渋滞が発生していることから、既存の中駒木線右折レーンに対応した右折用矢印信号をこの秋までに設置する予定です。
さらに、今年度末の完成を目指し、県道から都市計画道路3・3・28号中駒木線への右折レーンを設置する工事を進めます。
同じく千葉県が施行する木地区では、平成26年度末の事業費ベースの進捗率は約85%で、平成30年度末の工事完了を目指し、地区の全域で事業を展開しています。
都市計画道路3・4・35号木流山線と通学路となる神明堀沿い道路との交差点には、多くの学校関係者や地域の方々からご協力を頂いて千葉県警察へ設置を要望していた信号機が、今年度設置されることとなりました。
西平井・鰭ケ崎地区では、平成26年度末の事業費ベースの進捗率は約86%で、平成28年度末の工事完成を目指し地区の全域で事業を展開しています。
整備を進めてきた都市計画道路3・3・2号新川南流山線の一部が暫定開通し、南流山方面へのアクセスが向上するとともに、既存道路の交通量が減少し、交通安全性も向上しました。
平成26年度の保留地の販売状況は、昨年度からの継続販売も含め30画地を販売し、うち22画地を約4億7千万円で売却しました。
残りの8画地のうち6画地は契約手続きを進めており、2画地を継続販売中です。引き続き早期完売に努めてまいります。
鰭ケ崎・思井地区では、平成26年度末の事業費ベースの進捗率は約28%で、平成28年度末の工事完成を目指し事業を展開しています。
なお、現在、事業計画の変更手続きを行っており、5月14日から5月27日まで縦覧を行いましたが、意見書の提出はありませんでした。
今後、7月中に県の変更認可を得るよう、手続きを進めています。
また、鰭ケ崎調整池築造工事については、5月末現在の進捗率は約85%で、躯体の埋設が完了し、内部構造物を築造中です。
次に「市民総合体育館建替え事業の進捗」について申し上げます。
市民総合体育館建替え事業の、5月末時点の進捗率は
約58%で、今月中には躯体工事が概ね完了する見込みです。
現在、メインアリーナは鉄骨工事を行い、サブアリーナは外装工事を行っています。
今後も、工事の安全を最優先に、平成27年11月の完成、翌28年4月のオープンを目指して工事を進めてまいります。
次に「第11回流山オープンガーデンの結果」について申し上げます。
今年11回目を迎えた流山オープンガーデンは、5月17日、日曜日から19日、火曜日までの全3日間で開催され、来場者は昨年を5千人以上も上回る約2万人となりました。
首都圏はもとより、山形県や新潟県、さらには大阪府など、全国各地から多くの方が来訪され、ながれやまガーデニングクラブ花恋人の皆様が丹精を込めて造ったお庭と、緑豊かな街並みを市内外の多くの皆様にご堪能いただくことができました。
今年は、新しい取り組みとしてスマートフォンで利用できるGISを用いたWebマップを作成・公開し、より散策がしやすく便利になりました。
次に「消防救助技術千葉県大会の結果」について申し上げます。
6月2日に千葉県消防学校で開催された、第40回消防救助技術千葉県大会において、「障害突破」の種目で昨年4位であった流山市消防本部救助隊チームが第1位となり、関東大会へ出場いたします。
また、個人種目の「はしご登はん」に出場した消防士が、昨年に続き第1位の成績を収め、全国大会へ出場いたします。
流山市消防では、市民の生命、身体及び財産を火災等の災害から守るため、日夜訓練に励んでいます。
今回、県下選りすぐりのチームがひしめく中、見事上位の成績を収めることができたことは、有事における救助活動の向上に、この上ない大きな自信になったものと確信しています。
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