ぐるっと流山 男女共同参画週間記念事業「道を切り開いてきた女性たち 千葉県版「虎に翼」千葉県第一号女性弁護士に聞く女性と法律」

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ページ番号1050360  更新日 令和7年6月9日

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 令和7年5月24日(土曜日)、生涯学習センター(流山エルズ)で、男女共同参画週間記念事業「道を切り開いてきた女性たち 千葉県第一号女性弁護士に聞く女性と法律」が開催され、92人の方が参加しました。講師には、千葉県第一号の女性弁護士であり、NPO法人DV被害者支援活動促進のための基金代表の渥美雅子さんをお招きし、第一部ではNHK朝ドラの主人公に取り上げられた三淵嘉子さんについての講談、第二部は女性弁護士としてのご経験を講演していただきました。

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 渥美さんは弁護士業の傍ら講談師「渥美右桜左桜」としても活動されているそうです。第一部の講談「原爆裁判 愛で裁いた三淵嘉子」では、女性初の弁護士で原爆に関する裁判を担当された三淵嘉子さんの生涯を語られました。三淵嘉子さんは、26歳で弁護士試験に合格、65歳で退官されるまでに5000件の少年事件を担当されたとのことでした。少年少女の話に耳を傾けることを大切にされ、家庭や養育環境に困難を抱える少年少女の弁護に情熱を傾けられました。窃盗罪の少年や売春法違反の少女のケースを例に挙げられ、少年少女の犯罪の多くは、子どもたちが悪いのではなく、大人社会が悪く、子どもたちの未来を守りたいと思われたとのことでした。三淵さんは戦後、民法改正に携わり、新民法に則って「広島・長崎の原爆被害に対しての国家賠償裁判」を担当し、8年の審議の後、原告敗訴となったそうです。退官する前には、裁判で関わった少年と再会し、互いに「ありがとう」と言い合ったというエピソードが語られ、69歳で冥界に旅立たれた三淵さんの弁護士人生を情感深く語られました。

大勢の参加者

 第二部の講演会「千葉県第一号女性弁護士から見た女性と法律」では、弁護士の渥美さんからみた女性問題についてお話しされました。初めにご自身の父親の暴力や学生時代の演劇活動、司法の世界や講談の活動に繋がったルーツを語られました。1965年に弁護士になり、60年の弁護士生活の中で、忘れられない事件の1つとして、不必要な手術を受け、出産できない体になった女性が何十人にも及んだ事件について語られました。千葉県の女性弁護士11名で協力して裁判を10年戦い、全面勝訴されたそうです。近年においても女性蔑視はあり、昔から続いてきた価値観を変えることは容易ではないが、女性も声を挙げて、社会を変えていくことが必要であると伝えられました。また、60年の弁護士人生で学んだことは、コミュニケーションの原点である人の話を傾聴することの大切さ、自分なりの価値観を持ってお金の対処をすることであると語られました。質疑応答では、盛んなご質問があり、「熱心にお聞きくださりありがとうございます。問題を一人で抱え込まないで誰かに相談してほしい」と渥美さんより伝えられました。

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