ぐるっと流山 森のJAZZコンサート神村英男Quintet
令和元年6月29日(土曜日)、森の図書館で「森のJAZZコンサート神村英男Quintet」が行われました。受付開始後、わずか30分でチケットが完売するほど人気のコンサートです。ご出演は、神村英男さん(トランペット)、神村晃司さん(ピアノ)、杉山シゲオさん(ベース)、島田忠男さん(ドラム)、後藤輝夫さん(テナーサックス)、渡辺明日香さん(ボーカル)という実力派の方々です。梅雨空を吹き飛ばすような大迫力のステージが展開されました。
大迫力のトランペット、スイングするピアノ、爽快なベース、切れのいいドラム、太く艶やかなテナーサックス、そして伸びのある歌声が響き、「これぞジャムセッション」というステージングで瞬く間に観客は魅了されました。今回のコンサートは、9月8日(日曜日)まで流山市内17会場・26ステージで展開されている、「第9回流山ジャズフェスティバル2019」のタイアップ企画として開催されました。
森の図書館では、3・11東日本大震災被災地復興支援として、平成23年9月4日に開催された「第1回流山ジャズフェスティバル・森のゴスペルライブ」以降、毎年流山ジャズフェスティバルを開催し続けています。
今回、ご出演いただいた神村英男さんは、平成24年3月11日に森の図書館で開催した「法話とミニライブの集い」にもご出演いただきました。その際は、PRINCOちゃんの愛称で親しまれている市野谷の東円寺ご住職・増田俊康さんの法話の後、神村さんのトランペットと岡田葉音さんのピアノで「G線上のアリア」などを演奏し、1年前の東日本大震災で亡くなられた多くの方々のご冥福を祈り黙祷を捧げました。
神村さんは、浅草生まれで早稲田大学モダン・ジャズ研究会の出身。在学中に早くもプロ入りしました。ジョー・ジャクソン氏のグループでも注目され、その後はご自身のグループや世良譲氏のグループでも演奏経験をお持ちです。ビッグバンド好きで、シャープ・アンド・フラッツや、東京ユニオンやニューハードにも客演してレコーディングされ、そのワイド・レンジな活躍ぶりは有名です。
神村晃司さんは、音楽一家の長男として生まれ、幼少期に鈴木メソッドでクラッシクピアノを青木章子氏に師事。大学在学中にジャズに没頭し、さまざまなライブハウスで活動されました。卒業後にプロ活動を開始し、平成17年帝国ホテルInperial Complexに神村晃司トリオとして参加しました。平成18年横浜JAZZコンピティションでは、ジャズクラブ賞を受賞しています。現在は親子共演となる神村英男バンドや、クラブ系バンドJazzCOLLECTIVE、ラテン系バンドドゥヌンベ、アフリカやワールド系のオリジナルバンドネイキッドMAUなど、多くのミュージシャンとライブ活動をしています。
杉山シゲオさんは、昭和32年東京都出身。19歳の時にジョアン・ジルベルト、ミルトン・ナシメントの音楽に出会い、影響を受けました。20代からジャズに傾倒、ベーシストを志しました。高橋聡氏にコントラバスを師事し、一橋大学オーケストラに参加。スタンダードジャズからクラシック音楽までのベース奏法、音楽理論を学び、昭和62年にカレッジジャズ祭で優秀ソロイスト賞を受賞されています。
島田忠男さんは、昭和23年東京生まれ。日大農獣医学部内ジャズ研を経て、23歳のときに有馬すすむトリオでデビュー。その後、三保敬太郎トリオ、岡崎広志(岡田愛詩)カルテット、沢田靖司&カンサスシティシャッフル、リチャードパイン&カンパニー、鈴木章治クインテット、そして小野リサのボサノバグループや、大井貴司&グッドバイブレーションに参加。後に青木弘武トリオ、谷口英治カルテット等に参加し、現在は神村英男グループ等で活躍されています。
後藤輝夫さんは、昭和28年 山形県出身。東京の芸術系の大学のジャズサークルでサックスに没頭します。さまざまなアーティストのサポートミュージシャンとして活動されています。ニューヨーク在住のべーシスト・中村照夫氏が率いる「RISING SUN BAND」のメンバーとして、N.Y.TownHallや、老舗Birdlandに出演。ギタリスト・佐津間純とのデュオ作品「But Beautiful」は第20回日本プロ音楽録音賞ベストパフォーマー賞を受賞し話題となりました。現在はギターとのデュオ演奏、および自身のリーダーバンド「ごめんね。」でライブ活動中です。
渡辺明日香さんは、横浜市出身。4歳からピアノを始め、中学、高校を通じて私立校の音楽科にてピアノおよびクラシックの音楽教育を受けました。卒業後、有線から流れていたジャズを聴いて開眼し、ピアノからヴォーカルへ転向、歌やジャズ理論を学びました。都内のピアノバーで唄っていた際に知り合ったピアニストに紹介され、平成10年に神村英男のレコーディングにゲストヴォーカリストとして参加。プロ活動開始後すぐに注目を集め、世良譲氏、前田憲男氏、日野皓正氏、ジョージ川口氏、高橋達也氏など数多くのトップミュージシャンと共演されています。
西深井からいらした山田さんは「第1回の流山ジャズフェスティバルからのファンです。第3回開催時に出演されたミッキーカーチスさんが印象に残っています。去年も『神村英男カルテット』を聴き、今年は流山市文化会館でのオープニングの『猪俣猛ジャズオーケストラ』にも行きました。今日の編成は豪華で、楽しんで演奏しているのが伝わり、聴いていて楽しい」と感想を聞かせてくれました。
会場となった森の図書館では、7月20日(土曜日)まで、ギャラリーで「ありがとう崙書房出版展」を開催しています。半世紀にわたり房総の歴史・地理・自然・人々・生活などをテーマに、多くの本を出版してきた崙書房出版の創業当時の社屋の写真や和綴じの復刻版『利根川図志』全6巻、ふるさと文庫、流山ゆかりの著者の本などに多くの方が見入っていました。
森の図書館では、8月3日(土曜日)に「森流亭落語会」、8月8日(木曜日)に流山市生涯学習センター(流山エルズ)で「図書館わくわくフェス」を開催するなど、さまざまな文化イベントを企画しています。詳細は、森の図書館のホームページや同館内のポスター、チラシ等でご確認ください。お問い合わせは森の図書館(電話04-7152-3200)まで。
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