ぐるっと流山 金子市之丞生誕250年「供養祭」・「天保六歌撰講談の会」

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ページ番号1023823  更新日 令和1年12月20日

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写真:供養祭の様子

 令和元年12月15日(日曜日)、閻魔堂および流山福祉会館で金子市之丞生誕250年「供養祭」・「天保六歌撰講談の会」が開催されました。このイベントは、広く市民の皆さんに江戸時代の「義賊」金子市之丞(通称:金市)を知ってもらうため、生誕250年を機に、地元流山本町の根郷町会(秋元浩司会長)と宿連合自治会(伊藤喜八会長)が主催し、NPO法人流山史跡ガイドの会の協力により開催されたものです。

写真:ご焼香する市長の様子

 伝承によると、明和6年(1769年)に金子市之丞は流山の醸造家「金子屋」に生まれましたが、幼少期に家業が傾き、江戸で盗賊をはたらくようになります。その一方で、金市は剣の腕が立ち、貧しい人にお金を配って歩くなど、庶民から慕われ、「金市(かねいち)さま」と呼ばれていました。しかし、文化10(1813)年12月についに捕らえられ、江戸小塚原で処刑されてしまいます。そんな金市を慕っていた村人たちは、金市の亡骸を引き取り、「来世でも人間に生まれ変われるように」と光明院で弔われ、この閻魔堂に埋葬したそうです。金市の活躍は、人気の講談「天保六花撰」や歌舞伎「天衣紛上野初花(くもにまごううえののはつはな)」で語り継がれ、全国に知られています。

写真:ご焼香する参列者の様子

 供養祭では、秋元会長より「流山本町活性化のために多くの皆さんにご協力いただき、このような盛大な供養祭を開催することができました。心より御礼申し上げます」とあいさつがありました。また、井崎市長より「流山本町にゆかりのある金子市之丞を、歴史的・文化的資源の一つとして皆さんと一緒に大いに盛り上げていきたいと思います」と話がありました。光明院住職による読経も行われ、参加者の皆さんは金市のお墓に向かって手を合わせていました。平和台からお越しの鈴木和子さんは「家のお墓があるので、閻魔堂には頻繁に来ています。このようなイベントを通じて、たくさんの方が流山のことを知ってもらえるきっかけになったら嬉しいです」と感想を聞かせてくださいました。

写真:女流講談師 ・田辺凌天さん

 供養祭開催後、流山福祉会館に会場を移し、「天保六歌撰講談の会」が開催されました。講談会には、来春真打ちに昇進される女流講談師 ・神田すずさん(二ツ目)と田辺凌天さん(前座)をお招きしました。定員いっぱいの50人の参加者の皆さんは、軽快な語り口の講談に魅了されていました。鰭ケ崎からお越しの小宮洋子さんと中崎道子さんは「広報ながれやまを見て、このイベントを知りました。健康のために自宅から会場の閻魔堂まで40~50分ほど歩いてきました。閻魔堂のことは知っていましたが、金市のことは今回初めて知りました。講談が好きなので楽しく聴くことができました」と笑顔で話してくれました。

写真:女流講談師・神田すずさん

 秋元会長は「金子市之丞生誕250年の今年、今回のイベントを通じて、埋もれた歴史的江戸文化遺産を掘り起こし、復活させたいと思っています。金子市之丞の存在を広く市内外の皆さんに存在を知ってもらうことで、さらなる流山本町の活性化につながればうれしいです」と話してくださいました。

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