ぐるっと流山 平安貴族の雅(みやび)な遊び

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ページ番号1040617  更新日 令和5年3月17日

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貝桶は雛道具にも

 令和5年2月26日(日曜日)、流山本町の一茶双樹記念館に相島芸術文化村の日本貝アート協会の講師の方をお招きして、平安時代に起源があるとされる対になる貝を探し合わせる「貝合わせ」遊びの体験会を開催しました。この遊びで使う貝をしまっておく貝桶(かいおけ)は、平安時代の公家のお嫁入道具として重要に扱われたことから、今でもひな道具の一つとして見ることができます。

平安貴族の雅な遊び(貝合わせ)の様子

 歴史をひも解くと、「貝合わせ」とは、平安貴族が貝(はまぐり)の形や大きさ、色合いなどを題材にして歌を詠み、その出来栄えを競う遊びでした。はまぐりの貝殻の左右を切り離し、片方を貝桶に入れ、もう片方を円形に伏せて並べ、貝桶から出した1枚と対になる貝を見つける遊びは「貝覆い」と呼ばれていました。「貝覆い」は、平安時代末期から鎌倉時代にかけて、子女の遊びとして始まり、その後「貝覆い」遊びが「貝合わせ」と呼ばれるようになったと言われています。

使う言葉も雅な世界にいざないます

 日本貝アート協会の方の説明を聞きながら、いよいよ「貝合わせ」遊びが始まりました。大きな二枚貝のはまぐりの貝殻の色合いや形や模様の美しさ、珍しさなどを愛でて、円形に伏せて並べてあるハマグリの中から、貝桶から出したハマグリと対になるものを探し当てます。二枚貝は、2枚で一対、他とは決して対になりません。

使う言葉も雅な世界にいざないます

 対となる貝の内側には同じ絵が描かれており、二つの貝殻が合わさるとカチリと音がします。合わせた貝をみんなの前で開き、見事同じ絵が描かれていると、一同が「お見事でございます」と褒めたたえ、違っていれば、「ごめんあそばせ」といったやりとりが行われます。なんとも優雅で別世界に引き込まれる魔法の言葉のようでした。

貝には小林一茶の句碑やおおたかの絵も描かれていました

 雅な雰囲気の中、参加者の皆さんは真剣そのもの。大人も子どもも、貝の模様に見る目が慣れてくると、対の貝を見つけるスピードも上がり、楽しいひとときはあっという間に過ぎていきました。

貝には小林一茶の句碑やおおたかの絵も描かれていました

 講師の皆さんの貝には、手描きで「源氏物語絵巻」や季節の歳時記、花などが鮮やかな色彩で描かれており、貝が並んでいるだけで「雅」な空間が広がりました。中には、流山ゆかりの小林一茶や句碑、おおたかの絵も描かれているものもあり、「流山の雅な時間」を堪能していました。

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