ぐるっと流山 吉岡しげ美コンサート
みすゞと晶子・いのちと愛を歌う
令和元年5月25日(土曜日)、生涯学習センター(流山エルズ)で吉岡しげ美コンサートが開催され、200人を越える方々が会場に訪れました。
吉岡しげ美さんは1977年与謝野晶子、84年からは金子みすゞ、97年からは万葉集に曲をつけ、ピアノの弾き語りを始めました。当日は弾き語りのほか、町田正幸さんによるチェロ演奏、市内在住のさがらえみさんによる朗読、エーデルワイス コーアさんの合唱もあり、盛りだくさんの内容を楽しみました。
吉岡さんは、「みんな違ってみんないい…」のフレーズで有名な金子みすゞの「私と小鳥と鈴」などをチェロの伴奏とともに歌い、歌の合間には女性詩人の詩に曲をつけて歌うようになった理由や詩の意味を解説してくれました。また、市内で活躍されているエーデルワイスコーアの皆さんの合唱も会場を沸かせてくれます。
また、市内在住の声優・さがらえみさんが朗読した、闘病中の父の感謝の言葉をつづった森惇さん(松戸市在住)の「ふたりの子ども達へ」には、目頭を押さえる姿も見られました。
与謝野晶子の世界では、吉岡さんが育児でノイローゼ気味になっていたときに晶子の詩と出会い、その色彩感・エネルギーに救われ歌にしたといわれ、「やは肌…」(歌集「みだれ髪」より)や「山の動く日来る」(「青踏」創刊号の巻頭詩)など4曲が歌われました。短歌は三十一文字と短いため、繰り返しを用いたり、後ろの文を先に歌うなどアレンジしているそうです。吉岡さんは、金子みすゞと与謝野晶子は作風こそ違うものの、その言葉に込められた、いのちと愛を大切に思う気持ち、人々に向けられた温かい言葉は共通のものと話されました。
最後は吉岡さんとエーデルワイスコーアとの共演で「このみち(詩:金子みすゞ」や会場も一緒に合唱した童謡「茶摘み」、アンコールの「仲なほり」で大変盛況のうちにコンサートは終了しました。
来場者からは、「素晴らしい演奏であっという間に時間が過ぎてしまった。もっと聴いていたかった」「合唱もチェロも素晴らしかった」「朗読に思わず涙が出てしまった」などの声が聞かれました。
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