ぐるっと流山 森の美術館「それぞれのリアリズム―現代作家 人物を描く―」

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ページ番号1021705  更新日 令和1年5月22日

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出展作家・木原和敏さんが来館 来場者との直接の会話も

写真:森の美術館の展示の様子

 令和元年7月7日(日曜日)まで、森の美術館(大畔、森忠行館長)で2019年春の企画展「それぞれのリアリズム―現代作家 人物を描く―」が開催されています。今回は、中央画壇で活躍する木原和敏さん・智内兄助さん・荻原克哉さん・稲垣考二さんの4人が手掛けた人物画、全16点が一堂に展示され、各作家のバラエティに富んだ視点や技法を体感することができます。

写真:森の美術館の外観

 森の美術館は、地域の文化芸術活動に貢献することを目的に開設された私設の美術館で、平成28年8月25日にオープンしました。流山おおたかの森駅からは徒歩で20分ほどの距離で、大きな通りから横道に入ると、竹林の緑の中にコンクリート打ちっ放しの印象的な建物が見えてきます。開館以来、地域にゆかりの作家や若手芸術家などをはじめとする常設展や企画展が開催され、5月8日(水曜日)には来館者が1万人となりました。

写真:森の美術館の展示の様子

 5月18日(土曜日)には、今回出展している木原和敏さんが広島から同館を訪れ、直接来館者に解説する場面も。初めて来館したという岡本明美さん(西平井)は「作家の方から直接お話を伺えるとは夢にも思いませんでした。たくさんお話しいただき、作品への想いも深まります」と感想を教えてくださいました。岡本さんと一緒に訪れた橋本有子さん(荒川区)は「美術館の周りの竹林も素敵で、落ち着く空間でした。ぜひ次の企画展も見に来たいと思います」とお話しくださいました。

写真:森の美術館の展示の様子

 木原さんの作品は、髪の毛の1本1本から服の細かいレースの模様まで、精密な筆致で描かれています。「よく「写真のようだ」といわれますが、写真に撮ったものをそのまま描くと、真実味に欠けるところがあります。人の目で見たときに自然に感じられるよう、ある意味「噓をつく」ように描いています」と見どころをお話しくださいました。流山への訪問は同館のオープン以来2回目で、「小さなお子さん連れの方も美術館にいらしていて、幅広い方が関心を持っていらっしゃることが素晴らしいですね」と流山市の印象をお話しくださいました。

写真:森の美術館の展示の様子

 森館長は「今回はリアリズムをテーマに、それぞれの作家の感性がよく表れている作品を一堂に集めました。繊細さや穏やかさなど、描かれた人物のさまざまな側面を味わっていただければ」と企画展のねらいをお話しくださいました。会期は7月7日(日曜日)まで(月・火曜日休館)、開館時間は10時から17時まで。入館料は、大人600円(飲み物代を含む)、中学生・高校生300円、小学生以下無料。鑑賞後には喫茶コーナーで大畔の豊かな四季折々の里山の景色をガラス越しに眺めることができます。
 また、6月22日(土曜日)には、出展作家の木原さんが再度来館することが予定されています。

写真:森の美術館の展示の様子

 夏休み中の8月5日(月曜日)には、休館日を活用して、小学1年~6年とその保護者を対象とした「2019親子で楽しむ美術館~お気に入りの作品を見つけよう~」が企画されています。実際に芸術作品を鑑賞しながら、絵を見る際のポイントなどをアート・コミュニケータがレクチャーしてくれます。「絵の見方に正解はありません。幼いころから本物に触れることで、芸術に親しむきっかけづくりとなれば」と森館長は語ります。お問い合わせは同館(電話04-7136-2207)まで。

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