ぐるっと流山 令和5年度流山市ユニセフ平和教室
令和6年1月17日(水曜日)に小山小学校で、また、同月23日(火曜日)に南流山小学校で、5年生を対象に「ユニセフ平和教室」を実施しました。千葉県ユニセフ協会の福本さん、伊東さん、永田さん、鈴木さんを講師に迎え、ユニセフの活動や世界の子どもたちについてお話がありました。
初めに、世界の子どもたちの現状についてのお話がありました。いつも栄養が足りていない子どもたちが世界に1億4,920万人と日本の人口より多くて、栄養が足りないことによって腕の太さがペットボトルのキャップしかない子どもの話に驚きを受けていました。
次に水の大切さのお話がありました。世界では安全な水は手に入らず、池や川の水をそのまま使わないといけない人が1億人以上いることに衝撃を受けつつ真剣に聞いていました。実際に、ネパールで使われている水がめを使って、水汲みの大変さを体験しました。体験した児童たちからは「最初は軽かったのに水を入れたらすごく重くなった」「この重さで山道は歩けない」などの感想がありました。
続いて地雷のお話がありました。地雷は悪魔の兵器と呼ばれ、1個作製するのに300円ほどで作製できてしまうことから、世界中に5,000万個以上が埋められていて撤去をしても全く減らないとのことでした。
地雷の一種である蝶型地雷については、子どもが興味を引くような形状の地雷を飛行機などから大量に地上にばら撒くことによって、たくさんの子どもが被害にあっているという現状に児童からは「卑怯だ!」という声が上がっていました。
最後に識字ワークショップとして、児童同士のグループで話し合いながらどれが「薬」と書かれたボトルなのか選ぶ体験をしました。字が読めない中、「薬」と書かれたボトルを選んだ児童グループからは「なんとなくで選んだ」「薬は成分とか多いので文字が複雑なものを選んだ」などとさまざまな考え方や視点で話し合っていました。
小山小学校では最後の講師への代表挨拶で、今年度の平和大使として去年の8月に広島へ行った3人の児童からユニセフ平和教室への感想と平和大使として学んだことをまとめた作文を朗読していただきました。
ユニセフは、子どもたちの遊びや学びも支援しており、こうした幅広いユニセフの活動は、世界の目標である「持続可能な開発目標(SDGs)」とも深く関係しています。児童からは、「栄養不足の子どもたちが世界に1億人以上いることに驚いた」「自分にもできることがあれば協力したい。」といった感想が寄せられました。
市では今後も、さまざまな形で平和について学ぶ機会を設けていく予定です。
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