ぐるっと流山 トークイベント「利根運河の原風景と今」を開催

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ページ番号1031538  更新日 令和3年7月2日

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イベントの様子

 令和3年5月30日(日曜日)、流山おおたかの森観光情報センターで東葛自然と文化研究所所長・新保國弘さんをお招きし、「利根運河の原風景と今~三ケ尾沼谷津水系の原風景」と題したトークイベントを開催しました。このイベントは、利根運河開通130年を記念して行われたものです。

イベントの様子

 新保さんは、明治14年(1881年)に帝国陸軍参謀本部が作成した2万分の1地形図と民情調査報告「偵察録」から、県北西部の三ケ尾沼谷津水系(江川谷津・三ケ尾谷津・大青田谷津・東深井谷津)の水は三ケ尾沼に集水し、中利根川に注いでいることを読み解き、「三ケ尾沼谷津水系」と名付けられました。「偵察録」は明治13年から27年にかけて陸軍参謀本部測量課が軍用の目的で作成した兵用地誌で、「瀬戸村ト三ケ尾村ノ間ニ挟リテ三ケ尾沼ト唱ル小沼アリ」との記載から、東葛地区に沼があったことが分かる資料となっています。

イベントの様子

 講座はプロジェクターで写真や図形、地図などを見ながら進められました。運河の原風景を空撮した写真から、運河がかなり蛇行していること、その蛇行のために泥が溜まりやすいこと、三ケ尾沼に集水した水は、江川堤から利根川に落ちていたことなどがわかり、かつて船が行き来していたころに参加者の皆さんは思いをはせている様子でした。

イベントの様子

 また、利根運河の植物相を調査している「利根運河生態系を守る会」によると、ノウルシ、アマナ、フジバカマ、レンリソウなどの野生の貴重な植物がみられること、また生態系の頂点に位置する猛禽類(もうきんるい)調査からも運河流域の生態系の豊かさが推察されるとのこと。さらに、三ケ尾沼谷津水系の原風景には希少な植物をはじめ、「ニホンアカガエル」などの水生物が確認できることを学びました。

イベントの様子

 講義の後には、運河の水がたまりやすい、所の瀬といわれる狭さく部のことや運河は比較的浅瀬になっていることからカヌーをする際に増水は可能なのか、また運河沿いにある桜並木はいつ頃植樹されたものかなど、さまざまな質問が飛び交い、イベントは盛況のうちに終わりました。

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