ぐるっと流山 流山史跡ガイドウォーキング(秋編)
令和元年11月9日(土曜日)、文化会館とNPO法人流山史跡ガイドの会との協働で「流山史跡ガイドウォーキング(秋編)~ビリケンさんと運河をめぐる~」が開催されました。この催しは平成21年からスタートしたもので、今年は春と秋に2回開催しました。今回は、利根運河と地域の史跡を通して利根運河の歴史・特色を再発見することにより、地元への愛着を深めていただきたいと企画されました。
今回の「ビリケンさんと運河をめぐる」は、運河駅を出発してビリケンさん、ムルデル碑、深井城跡、窪田酒造、運河水辺公園などを巡る約3キロのコースです。江戸時代の流山では、江戸に物資を運ぶ水運が発達しました。利根運河は、利根川に浅瀬が発生して船の航行が難しくなることを解消するため明治23年に完成したものです。明治時代まで多くの船が利用しましたが、鉄道の普及や洪水に悩まされ、昭和17年に政府に売却され水運の幕を閉じました。現在、利根運河のほとりには、利根運河碑やムルデル碑などがあります。
また、ビリケン像は大正2年、利根運河株式会社の支配人森田氏により利根運河復活策の一つとして建立されたものです。アメリカの女性美術家が夢で見た幸運の神様をモデルとして作成されたといわれています。現在は金色の臨時ビリケンが設置されており、近々2代目の銀色のビリケンが設置される予定です。利根運河沿いにある窪田酒造にも立ち寄り、地元のコメを原料として醸造される吟醸酒、本みりんの製造過程の説明を受けました。
今回のウォーキングでは、利根運河だけでなく、戦国時代の高城氏の支城である深井城跡、運河大師などをめぐり、約3キロのコースをゆっくりと時間をかけて見て回りました。参加者からは「普段歩いていない所や知らない所をガイドの方の説明を交えて歩くことができて良かった」「利根運河の近くをよく通るけれど、さまざまな史跡があることを初めて知った」などの感想が寄せられ、好評のうちにウォーキングを終えました。この催しは、毎年2回開催します。詳細は、文化会館(電話04-7158-3462)まで。
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