ぐるっと流山 ヂンガラ餅行事
五穀豊穣(ごこくほうじょう)を願う伝統行事 密を避け実施
令和5年1月8日(日曜日)、三輪茂侶神社で「ヂンガラ餅行事」が行われました。市指定無形民俗文化財となっているこの伝統行事は、男衆が餅を奪い合い餅の割れ具合により、その年の農作物の作柄を占うものです。今回は、昨年、一昨年同様、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、密を避け、男衆による餅取りは形を変えて行われました。
「ヂンガラ餅行事」は縁起がいい末広がりの「八づくし」で、8升の御神酒、8升の鏡餅(上3升、下5升の丸い重ね餅)、野菜や果物、海産物など8種類の供物が神前に供えられます。近年は、1月の第2日曜日に開催していましたが、今年は本来の8日が開催日となりました。
拝殿には神社の氏子、昨年と今年の当番が集まり、大太鼓を合図に行事が始まります。
諏訪神社の権禰宜(ごんねぎ)・古谷さんにより、修祓(しゅばつ)の儀、献餞(けんせん)の儀、祝詞(のりと)奏上、玉串奉奠(ほうてん)などが、習わしにのっとり厳粛に執り行われました。その後、昨年と今年の当番が向かい合わせになり、当番の引き継ぎの「とう渡し」が行われます。「とう渡し」が終わると、いよいよ上半身が裸の男衆による餅取りです。しかし、今年も新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、拝殿内で当番の皆さんによる餅取りに変更されました。
もみ合いながら、拝殿の柱に餅を打ち付けると、餅をみごとに2つに割ることができました。割れた餅を手にした権禰宜の古谷さんが「今年も豊作間違いなしでございます」と宣言すると、氏子の皆さんから大きな拍手が鳴り響きました。
三輪茂侶神社責任総代・松田佐一朗さんは、「市指定無形民俗文化財を守っていくため、新型コロナウイルスの収束を願い、来年こそは満足のいく形で開催したいです」と語りました。
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