ぐるっと流山　曽根麻央クインテット

　令和元年9月8日（日曜日）、第9回流山ジャズフェスティバルのエンディングを飾る「曽根麻央クインテット」がスターツおおたかの森ホールで開催され、500人のジャズファンが曽根麻央さんのトランペットなどを楽しみました。

　このコンサートは、6月22日（土曜日）から流山市内17会場26ステージで続けられている第9回流山ジャズフェスティバルのエンディングとなるものです。今回のコンサートでは曽根さんのほかに松丸契さん、武本和大さん、木村紘さん、伊藤勇司さんら豪華メンバーが出演されました。

　流山にお住まいの曽根麻央さんは、2018年にジャズの二刀流（トランペット＆ピアノ）として、2枚組セルフ・プロデュースCD「Infinite Creature」でメジャー・デビュー。18歳で日本を代表するドラマー猪俣猛グループに参加し、同年バークリー音楽大学に全額奨学金を授与され渡米。2016年には同大学の修士(Master)課程の第1期生として首席(summa cum laude)で卒業。2019年1月のNHK-FM「ジャズ・トゥナイト」ではラジオパーソナリティーを1カ月間務めました。

　サックスの松丸契さんは、1995年千葉生まれ、パプアニューギニア育ち。2014年全額奨学金を得てバークリー音楽大学入学。2017年ヤマハ音楽奨学支援奨学生に選出。2018年第41回 Downbeat Competition 優勝。2018年バークリー音楽大学を主席（summa cum laude）で卒業 。帰国後に日野皓正氏などと共演し、都内を中心に積極的に演奏活動を行なっています。

　ピアノの武本和大さんは、1995年東京都出身。国立音楽大学演奏・創作学科ジャズ専修首席卒業。2009年～2011年JEFエレクトーン全日本大会で3年連続金賞受賞。2012年YECエレクトーン世界大会A部門第1位。2014年～2018年世界初ソシアルダンスミュージカル「DANCE WITH ME!!」の総合音楽監督に就任。2015年「GUCCI TIME PIECES AND JEWELRY 音楽基金」の奨学生に選ばれ、GRAMMY CAMPロサンゼルス招待留学。2017年山下洋輔 Special concertにて選抜メンバーに選ばれました。

　ベースの伊藤勇司さんは、県立富里高校ジャズオーケストラ部で、指導顧問である篠原正樹氏にジャズを師事、独学でベースを始めました。 間もなくして椎名豊トリオのメンバーとして来日した Rodney Whitaker に出会い、衝撃を受け、在学中に同氏が教授を務めるミシガン州立大学やモントレー州選抜メンバーとのジョイントコンサートに加え、毎年モントレーにて開催されるネクストジェネレーションフェスティバルにもゲスト出演。 卒業後も地元での演奏を継続し、2013年に活動の拠点を東京に移し本格的に演奏活動を開始。現在は首都圏を中心に伊藤勇司トリオなど、その活躍の場をさらに広げています。

　ドラムの木村紘さんは、12歳のときドラムを始め、中学、高校では吹奏楽部で打楽器を担当。高校生の時には部活でアメリカ遠征を経験。2011年洗足音楽大学を主席で卒業。アメリカのバークリー音楽大学の奨学金を得て留学。Drumsを Ralph Peterson、アンサンブルを Hal Crook に師事。2013年1月には塩田哲嗣のバンド Music Of SFKUank に参加。2014年3月にはワシントンDCの全米桜祭りに小林香織バンド、曽根麻央バンドとして出演。2014年5月に帰国し、東京、関西 の両方で活動を開始しました。

　難病のため呼吸器や吸引器を取り付けたストレッチャーで守谷市からいらした山口広大さん（35）は、「ジャズが好きで、きょうは下妻のジャズイベントと重なったのですが、流山に来てよかった。素晴らしい演奏を楽しみました」と感想を聴かせてくださいました。曽根さんら出演者の皆さんも山口さんとの記念撮影に笑顔で応えるなどアットホームな雰囲気のコンサートでことしの夏のジャズフェスティバルは幕を閉じました。