ぐるっと流山　ママさんブラスあっぷる隊゜が結成10周年

　平成29年8月27日（日曜日）、流山市文化会館でママさんブラスバンド「あっぷる隊゜（ぱい）」の結成10周年記念ファミリーコンサートが開催されました。9回目となった今回は、第7回流山ジャズフェスティバルのタイアップ企画として開催されたことから、会場には震災被災地への募金箱なども置かれていました。赤ちゃんを背負って楽器の練習を続けてきたママさんブラスバンドの活動は、ご家族の理解、協力がなくては成り立ちません。この日も、会場の駐車場案内ではパパさんたちが、受付ではお子さんたちがそれぞれお手伝いされていました。

　流山を中心に演奏活動を続けているママさんブラスバンド「あっぷる隊゜」。「隊」に半濁点をつけて「あっぷるぱい」と読むバンド名は、練習会場である生涯学習センター（流山エルズ）の最寄り駅がTX流山セントラルパーク駅のため、セントラルパークと言えばニューヨーク、ニューヨークと言えばビッグアップル、アップルならアップルパイと連想ゲームのように決まりました。「流山もニューヨークもイニシャルはNYで一緒ですから」と笑顔で説明してくださるメンバーのユニフォームは、りんごをイメージした真っ赤なシャツに葉っぱのようなグリーンのバンダナ。

　練習時には、マットに乳児を寝かせて練習するお母さん、赤ちゃんを背負ったまま演奏するお母さん、練習するお母さんたちの回りを走り回る幼児たちの姿も見受けられ、乳幼児期から生演奏を聴きながら育つ子どもたちがいっぱいの練習風景は、とってもにぎやかで、ほのぼのとしています。平成19年7月7日の結成当時は4人だったというメンバーも、現在は45人を超える大所帯です。初めてのファミリーコンサートは、結成1年目の平成20年7月7日に生涯学習センターで開催されました。

　翌年の平成21年12月には、文化会館の要請を受けて「子育てコンサート」に出演。このステージで子どもたちに人気のNHK‐Eテレ「にほんごであそぼ」などでおなじみのミュージシャン・おおたか静流さんとの共演という夢を果たしました。コンサートの名前は「でんでらなんちゃらコンサート」。おおたか静流さんとの共演はその後も隔年で続き、平成24年には「あかちゃんからのでんでらコンサート」、平成26年には「あかちゃんからたのしむすっぽんぽん」、平成28年の「おもいでおいしい! トペラトト」と続いています。

　この間、平成24年には有名テーマパークでの演奏や市民まつりでの演奏など夢を次々に実現。その一方で、保育園や幼稚園、高齢者施設、地域の夏祭りなど地元に密着した活動を続けています。そして、結成1周年から続けているファミリーコンサートも今回9回目を迎え、結成10周年をお祝いしました。コンサートでは、これまでの活動を写真で振り返えるコーナーもあり、ホワイエには、乳幼児が飽きてしまった場合のプレイコーナーも設置されていました。

　「題名のない音楽会」のテーマ曲などで親しまれてきた「キャンディード序曲」では、アニメ「響け! ユーフォニアム」の影響もあり、ユーフォニアムに大きな拍手が贈られていました。エンディングでは、NHK紅白歌合戦2011挿入曲の「ふるさと」を客席もステージもひとつになって合唱。結成当時、乳幼児だったお子さんも、小・中学校の吹奏楽部で活躍されるまで成長され、今回は演奏をお手伝い。また、小さなお子さんは歌や踊りで舞台に花を添えるなど、メンバーのお子さんも活躍し、まさに「ファミリーコンサート」の名にふさわしい結成10周年になりました。