ぐるっと流山 ゆうゆう大学第2回合同講演会

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ページ番号1016198  更新日 平成29年9月26日

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写真:会場入り口の様子

 平成29年9月11日(月曜日)、文化会館でゆうゆう大学の第2回合同公開講演会が開催されました。タイトルは、「自助、近助、共助でつくる 災害に強い街作り」。防災危機管理の第一人者でテレビ出演も多い山村武彦さんを講師に迎え、これからの防災意識について語っていただきました。大規模な自然災害がいつ襲ってくるか分からない災害列島、日本に住む私たちにとって、防災は無関心ではいられない課題です。命を守るために何を準備しておかなければならないか、被害を最小限に食い止めるための力とは何か、情報はどうやって集めればいいのか。世界250カ所の災害現場を見つめてきた山村さんからお話しいただきました。

写真:会場に集まる参加者の皆さん

 会場には、ゆうゆう大学の生徒ほか、自治会など防災に関わる皆さんや流山市外からお越しの方も含め、約400人が参加しました。山村さんは、「分かっているつもりの防災はいけない」と具体例を挙げつつ分かりやすく解説してくれました。最近の災害状況から、「今までどおりでは命を守れない。形式的な訓練ではなく、実践的な生き残るための訓練が必要です」と山村さんは提唱しています。
 山村さんは「自分だけは大丈夫だと思っている」と話しつつ、「1年に1度だけでも、真剣に生き残るための訓練をしなくてはならない。危機管理とは究極のリアリズムである」と語り、参加者の皆さんは熱心にメモ取っていました。

写真:講演する山村さん

 「自分を守れなくては家族や他人を守れない。生き残ることこそ最優先だ」と山村さんは言います。避難訓練は、災害後の対処を考える訓練が主ですが、それよりももっと必要なのは、災害予防。山村さんの提唱する「在宅避難生活訓練」は、電気、ガス、水道などを止めて1日暮らしてみるというもの。この訓練を行うことで、何が必要であるのかが見えてくるし、心構えも違ってくるといいます。

写真:講演する山村さん2

 講演の後半では、流山の自然などを絡めた話がありました。阪神淡路大震災、東日本大震災、糸魚川市大規模火災、熊本地震など多くの災害現場で得た教訓を含め、家庭や職場に「安全ゾーン」を設定する話や車中泊の話など具体的な注意事項についても解説がありました。
 いざ災害が起こったら、「凍りつき症候群」によって多くの人は動けなくなり、判断もできなくなるといいます。だからこそ必要なのは、「安全な場所にする防災」。さらに、「向こう3軒両隣の「互近助の力」で命を守ることが大切」と山村さんは力説し講演を締めくくりました。

写真:講演後、参加者と語る山村さん

 参加者からは、「防災を自分の事として感じた」、「もっと多くの人が聞くべき内容だと思った」、「今後自治会で話し合いたい」という声が寄せられました。「互近助の力」で安全な街を作り上げていくことは、防災のみに限らず大切なことです。「互近助の力」は、今後の大きなヒントになりそうです。
 ゆうゆう大学の次回の合同講演会は、11月22日(水曜日)13時30分開演で、「「銀河鉄道の夜」から地図と測量を知る」と題して、元国土地理院職員の山岡光治さんに講演いただきます。

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