ぐるっと流山 森の図書館 「初心者のための野鳥観察」
令和5年4月13日(木曜日)、森の図書館で「初心者のための野鳥観察」が開催されました。
森の図書館の周辺は、東深井地区公園(古墳公園)や利根運河など、木々や水場のある豊かな自然が多く残されています。「初心者のための野鳥観察」は、年に数回、周辺に生息する野鳥を観察することで、流山の自然を身近に感じてもらうために企画しています。
解説は「日本野鳥の会」「ふじしろ野鳥と楽しむ会」に所属している森の図書館の司書が行いました。図書館オリジナルの手作りミニ図鑑には、流山周辺で見られる野鳥49種類が掲載されています。見つけた鳥の写真にチェックを入れておくと、あとで鳥の名前や姿を確認することができます。当日は11人が参加しました。今回は図書館を出発して古墳公園を抜け、運河沿いを歩き、運河駅近くで解散するコースでした。この日は暖かく、よく晴れた野鳥観察日和でした。
図書館を出ると、すぐに大きな鳴き声が聞こえてきました。ヒヨドリです。特徴的な「ヒーヨヒーヨ」という鳴き声のほかにも、さまざまな声を聞かせてくれました。スタッフから野鳥の話を聞きながら古墳公園の中に入ると、今度は、木をつつく音が聞こえてきました。日本最小級のキツツキ、コゲラです。双眼鏡が無くても見えるところまで近づいてきて、木の幹を縦に登って行ったり上下逆になって進んで行ったりと、キツツキらしい姿を見せてくれました。次に鈴のような鳴き声の、エナガです。ピンポン玉のような体に長い尻尾という可愛らしい姿ですが動きは素早く、みんなで双眼鏡で追いました。
古墳公園を後にし、住宅街や林を抜けて運河に向かいました。冬には「チャッチャッ」という地鳴きだったウグイスが、春らしく「ホーホケキョ」と美しくさえずっていました。参加者から「上手だねぇ」と声が上がりました。ウグイスは藪からなかなか出てこない鳥で、声は近いのに姿を見ることはできませんでした。冬鳥のヒドリガモがまだ残っていて、岸近くを泳いでいます。空には夏鳥のツバメが舞っています。4月の回は、冬鳥と夏鳥が両方見ることができそうな日程を選んでいるそうです。
対岸の木の下に赤いものが見えました。スタッフが用意した鳥用の望遠鏡で見ると、キジのオスが草むらから顔を出していました。キジは少しの間その場にいたので、多くの参加者が、望遠鏡越しに20~45倍の大きさで、キジの顔のアップを見ることができました。シジュウカラが、民家のフェンスでちょこまかと動いているのを参加者が見つけました。オスもメスもいたので、スタッフが体の模様の違いを説明しました。運河から生えている木の太い横枝に、カルガモが止まっています。望遠鏡をのぞくと、目の前で見ているように大きく見え、オレンジの足が印象的でした。
その他に、モズ、オオバン、カワウなども確認され、全部で21種類の鳥を観察することができました。参加した方からは、「キジの顔をじっくり見ることが出来て、貴重な経験ができました」「また次回、別の季節に参加したいです」などの感想を聞くことが出来ました。
図書館には、鳥の図鑑や、利根運河周辺の野鳥が紹介されている本など、野鳥観察に関して参考となる資料が多数所蔵されています。ぜひ、散策した際に見た野鳥や、庭に立ち寄る野鳥などを調べてみてください。次回の開催は令和5年10月頃に予定しています。詳細は、今後の広報ながれやまや森の図書館ホームページをご覧ください。
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