ぐるっと流山 第10回スターツおおたかの森ホールオープニングコンサート 「山形由美 魅惑の三重奏~フルート、ハープ、ピアノの調べ~」
令和2年1月25日(土曜日)、スターツおおたかの森ホールで第10回スターツおおたかの森ホールオープニングコンサート「山形由美 魅惑の三重奏~フルート、ハープ、ピアノの調べ~」が開催されました。壇上には優美な曲線が存在感を放つハープが置かれ、ハープ奏者の松井久子さんと淡いエメラルドグリーンのドレスに身を包んだフルート奏者の山形由美さんが現れると、会場は優美な雰囲気に包まれました。
二人がアイコンタクトを交わした次の瞬間、エルガー作曲「愛の挨拶」の演奏が始まりました。演奏後、ハープの背面にあるペダルを踏むことで1本の弦が3種類の音色を出すことや、優雅に弾いているようで演奏中は激しく足を使っていることなどの説明があり、観客の皆さんは熱心に耳を傾けていました。次に、フルートとピアノの演奏が続き、ピアノの情緒溢れる響きとフルートの軽やかでありながら深みのある音色が披露されました。
休憩後には、黛敏郎作曲の「ROKUDAN」がハープのソロ演奏で披露され、琴をテーマにした日本独特の雰囲気やクジラの鳴き声に似た音色が会場全体に響きわたりました。後半は、モーツァルト作曲の「フルートとハープのための協奏曲より第2楽章」が披露されました。通常、オーケストラが演奏する旋律も全てピアニストの菅野さんが演奏されました。
公演終盤に披露された大政直人編曲「ウィーンの調べ 春の歌~トリッチトラッチポルカ」はこの日が初演。ポルカの軽快さとスピード感のある旋律が会場を包みます。来場されていた編曲家の大政さんを山形さんが紹介すると、会場からは大きな拍手が贈られました。アンコールでは、ステージに立つ予定だった故佐藤しのぶさんに向けて、アヴェ・マリアが演奏されました。山形さんの演奏に観客の皆さんも心を打たれ、佐藤しのぶさんの逝去を惜しみながらの終演となりました。
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