ぐるっと流山 鰭ケ崎おびしゃ行事

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ページ番号1024164  更新日 令和2年1月21日

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七福神が鬼の顔の的に矢を放つ

写真:雷神社に集まる市民など

 令和2年1月19日(日曜日)、鰭ケ崎の雷神社で「鰭ケ崎おびしゃ行事」が行われました。この行事は、1年の当番7人が耕作した備社田(神社が所有する田んぼ)で収穫された米や野菜を奉納し、五穀豊穣や家内安全を祈願していました。現在は、祝詞奏上、玉串奉天、トウ渡し、的撃ち、直会(なおらい)、送り込みなどの一連の儀式が江戸時代の享保年間(1716年)から脈々と受け継がれており、昭和52年には市内初の市指定無形民俗文化財に、平成6年には県の記録選択文化財となっています。

写真:社殿で行われたトウ渡し

 「おびしゃ」は弓を射る「歩射(ぶしゃ)」からきているといわれる、利根川流域で多く見られる正月行事です。
 社殿では、祝詞奏上や玉串奉天から始まり、続いて、新旧の7人の当番が引き継ぎを行う「トウ渡し」の儀式。色鮮やかな衣装を身にまとった旧当番の七福神と、裃に身を包んだ新当番が向かい合い、神酒を酌み交わして引き継ぎを行います。当番の中心となる「初戸(ハナト)」は、鈴木進さんから鈴木勇さんへと引き継がれました。

写真:的打ちを行う関係者

 そしていよいよ儀式の最大の見所でもある「的撃ち」の始まり。大勢の観客が見守る中、拝殿から鳥居側に据えられた赤鬼・青鬼の的に向かって紅白の弓矢で射抜きます。今年は見事、3人の方が的を射ぬき、行事を盛り立てました。

写真:雷神社周辺をめぐる送り込み

 的撃ちのあとは「送り込み」です。送り込みは、花で飾られた軽トラックに酒樽や味噌樽、おびしゃに使う道具などを乗せ、七福神や護持会の皆さんの先導で、道具を引き継ぐ儀式です。従来、送り込みは行事の最後に行われていましたが、近年は直会(なおらい)の前に行われています。七福神の皆さんが町内をぐるりと回ると、地域の方々が道で出迎えて、みかんなどが配られました。

写真:あいさつする鈴木会長

 神社に戻ると直会が始まります。直会は、行事で奉納したものを皆で食べる宴会のようなものです。上座には、大根の胴にねぎの首を付けた鶴と、聖護院大根の体にゴボウの頭を付けた亀の飾りが置かれ、氏子の皆さん、新旧の当番が左右に分かれます。鰭ケ崎おびしゃ行事保存会の会長・鈴木正彦さんからは、「今年は矢が3本も当たったこともあり、良い年になることは必至ではないでしょうか。旧当番の皆さん、1年間お疲れさまでした。新しい当番の皆さん、1年間のお務めをよろしくお願いします」とあいさつがありました。

写真:おひねりを加える獅子舞

 宴もたけなわとなったところで、恒例の赤城保存会によるお囃子と神楽の奉納が始まりました。獅子舞が威勢よく座敷の中を舞うと、次々におひねりが投げ込まれ、列席者の頭を噛むなどして回ります。お酒の入った杯を渡されて勢いよく飲み干す獅子舞に、皆さんからは喝采が起こりました。

写真:最後に披露された神楽

 最後に日本武尊(やまとたけるのみこと)を題材にした神楽を披露。宴の機を見て武を討ち取る場面では、会場に集まった子どもたちも緊張した様子で見入っていました。
 今後、新しい7人の当番は年4回行われる「おこもり」や、分雷(わけいかづち)神社への代参など1年間のお務めを行い、来年の第3日曜日の1月17日に、また七福神の姿を見せてくれます。

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