ぐるっと流山 今年も走る俳句電車!
令和2年1月中旬まで、流鉄流山線の車内に「一茶双樹俳句交流大会」の入賞作品79句が掲示されています。この企画は、流鉄株式会社の協力により行われているものです。
毎年恒例となっている、「一茶双樹俳句交流大会」では、小学生・中学生・高校生の部と一般の部を設定。総数10,898句の応募作品の中から、俳人協会評議員である坂本宮尾さん(一般の部)、流山俳句協会(小学生・中学生・高校生の部)にそれぞれの最優秀賞~入選の各賞の選考をお願いしました。
また、9月21日から10月6日まで一茶双樹記念館に展示した応募作品の中から、来場された皆さんによる「私の好きな一句」の投票をもとに、特別賞「一茶双樹賞」を選定。これらの句が、現在運行している流鉄の全車両のドア上部付近に掲示されています。
その中から、各部の最優秀賞と一茶双樹賞をご紹介します。
小学生の部・最優秀賞「えん筆は4Bが好き子どもの日」木崎太賀さん(おおたかの森小5年)
小学生の部・一茶双樹賞「母の日の夕食わたし作ります」岩田陽咲さん(江戸川台小6年)
中学生の部・最優秀賞「いわしぐも白が筆からあふれだす」海老原宏美さん(南部中2年)
中学生の部・一茶双樹賞「夕焼けにドボルザークの音響く」山崎奏和さん(柏市立大津ヶ丘中2年)
高校生の部・一茶双樹賞「羨ましい進路の決まった台風は」元田朱音さん(県立流山高等学校3年)
一般の部・最優秀賞「運河より江戸川に入る花筏」荒井久雄さん(流山市)
一般の部・一茶双樹賞「たんぽぽや種飛ぶ時は背伸びして」平田マサ子さん(流山市)
流鉄流山線には、これらに加えて元日から、一茶双樹記念館で1月13日(月曜日・祝日)まで開催している新春企画展「令和の初春~吉書のダイナミズム~」や、見世蔵主催で2カ月に一度開催される「歴史と文化のトーク&トーク in ながれやま」のポスターも掲示されます。
江戸時代後期の五代目秋元三左衛門(双樹)と一茶の交流以来、流山には優れた俳句文化が連綿として息づいてきました。杜のアトリエ黎明の新春企画展で取り上げる五世秋元平八(洒汀)も、双樹同様、醸造業を通じて流山の隆盛を支えた人物であると同時に、流山の俳句文化の発展向上に大きな役割を果たしました。
一茶双樹記念館の「吉書のダイナミズム」では、市内在住の書家・茂野柰園(だいえん)さんによる双樹と一茶の連句屏風をはじめとするさまざまな俳句作品が展示されます。作品が飾られるのは、安政4年築の秋元家の新座敷・双樹亭。瀟洒なその建物は、枯山水の庭園とあいまって、往時の豊かさを彷彿とさせます。
流山に繁栄をもたらした醸造業は、一方で、事業家であると同時に文化・芸術の価値を認識した偉大な先人たちの活動を通じ、豊かな文化を育み、その一つの象徴が流山の俳句であったのです。
テレビ番組の影響もあり俳句ブームを迎えている今、新しい年の初めに、レトロな流鉄流山線に乗って皆さんの力作を鑑賞し、一茶双樹記念館・杜のアトリエ黎明の新春企画展で、流山の歴史と文化の豊かさと厚みを感じ取ってみてはいかがでしょう。
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