平成31年流山市議会第1回定例会

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ページ番号1020733  更新日 平成31年2月15日

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 本日ここに、平成31年第1回定例会を招集いたしました。
 本定例会では、当初予算7件、補正予算5件、条例の新規制定2件、条例の一部改正6件、条例の廃止1件、その他の議案4件の合計25件と報告3件について、ご審議いただきますのでよろしくお願い申し上げます。
 市政に関する報告及び提案理由の説明に入ります前に、「平成」最後となる流山市議会第1回定例会に臨むにあたり、市政経営における基本的な考え方と所信の一端を申し上げます。

 本年は、平成12年から始まりました流山市総合計画の最終年度を迎える年であり、同時に新元号となった後の2020年4月から始まる次期総合計画の策定に向けた重要な年となります。
 次期総合計画の策定にあたっては、行政の継続性を心がけ、市民の皆様の生活と暮らしを支える計画の策定に心がけ、実現可能性のある計画づくりを進めてまいります。
 さて、本市のまちづくりは、平成11年から始まりました、つくばエクスプレス沿線土地区画整理事業が、新市街地地区をはじめ、西平井・鰭ケ崎地区では概ね整備が終わり、その他の地区においても、順次完了に向けて整備が進み、沿線開発に伴う本市の新しい街並みが徐々にその風貌を整えようとしています。
 この間、本市では、ふるさと流山の緑豊かな自然環境の保全を図りながら、良質な住環境の整備を進めるとともに、子育て世代をメインターゲットとする人口誘致策を進めてまいりました。
 また、流山本町や利根運河の歴史的遺産など、本市の持つ潜在的な魅力を掘り起し、多くの方々に行き交い、賑わうまちづくりを進めるとともに、お子様からお年寄りまで、すべての市民の皆様が健やかに暮らせるまちづくりを進めてまいりました。
 その成果もあり、土地区画整理事業による開発地域の保留地等の販売は堅調に進み、本市の人口も子育て世代を中心に順調に増え、外国人住民を含む本市の人口は、昨年12月に19万人を超えました。
 また、厚生労働省が昨年12月に公表した人口動態統計によると、全国的には出生率の推移は年々減少しているものの、本市においては、平成29年の合計特殊出生率が1.62で、全国平均の1.43より高い水準にあり、かつ増加傾向にあります。
 こうした中、本市の人口は、高齢化が進み、老年人口が増加するものの、子育て世代や年少人口の増加により、将来的にもバランスのとれた人口構成にあり、まちづくりを進める上で、本市は非常に恵まれた状況にあると言えます。
また、本市が行っている転入者アンケートでは、6割強の方が、他自治体から「流山市」を第一希望の居住地として転入されています。
 毎年、本市が行う、まちづくり達成度アンケートにおいても、本市にお住いの約8割の皆様方が、今後も本市に住み続けたいという調査結果も出ています。
 次期総合計画策定の際に行った流山市民意識調査においては、9割強の市民の皆様が「本市は住みやすい」、「どちらかと言えば住みやすい」街であると答えており、市民の皆様の満足度も高い水準にあります。
 つくばエクスプレスの開業により、都心への交通利便性はもとより、緑豊かな「都心から一番近い森のまち」のブランドイメージと、良質な住環境への共感が得られ、本市が住み続ける価値の高い街として選ばれる街になってきたものと認識しております。
 さらに、近年、市外はもとより全国各地から、多くの方々が本市に訪れていただけるようになりました。
 市民の皆様で作り上げる、ながれやまオープンガーデンや、キッコーマンアリーナ、駅周辺等で催される多彩なイベントのほか、流山本町ツーリズム推進事業の施策の効果もあり、市内の賑わいが増してきました。
 去る1月には、市内初、東葛飾地域最大規模のシティホテルがオープンし、遠方からでも本市を訪れやすくなりました。
 また、本年4月には、本市の新たな文化交流拠点となるスターツおおたかの森ホールや、流山おおたかの森駅前観光情報センターがオープンするなど、今後、ますます多くの方々が本市で行き交い、賑わいが創出されるものと期待しているところです。
 多くの方々に選んでいただける街は、地域経済の振興にも繋がります。
 少子高齢化・人口減少時代にあって、本市の将来人口推計では、2027年に20万6千人をピークとして、その後、緩やかに減少する見込みとなっています。
 やがて本市にも訪れる人口減少を見据え、少子高齢化・人口減少時代の危機意識を抱き、2027年以降も人口が減りづらい街とするための布石を打っていかなければなりません。
 そのためにも、財政支出を抑制するだけでなく、安定的な市税収入を確保できるよう、健全で規律ある財政運営を行い、戦略的な街づくりを進めていく必要があります。
 私は、市民の皆様からの期待と負託に応えるべく、平成15年に市長に就任し、「1円まで活かす市政」、「市民に役立つ行政」、「流山の可能性を引き出すまちづくり」を市政経営の根幹に据え、市民の皆様の声を大切に、市民の皆様、議員各位のご支援、ご協力のもと、市政経営に取り組み、まもなく16年目を迎えます。
 私は、時代の潮流を踏まえつつ、この根本的な考え方を堅持し、2027年以降も、人口が減りにくい「街」づくりを進めることで、末永く市民の皆様が安心して住み続けられる流山の街づくりを進めてまいります。
 本市の可能性をカタチにし、市民の皆様に御満足いただける、「住み続ける価値の高い街」の確立に向け、良質なまちづくりの一層の推進のため、粉骨砕身、市政経営に取り組んでまいります。
 引き続き、議員各位、並びに市民の皆様のご理解とご支援の程よろしくお願いいたします。 

 続きまして、平成31年度予算編成方針について申し上げます。 
 昨年10月3日付けで、各部局長に対して、平成31年度の予算編成方針を示達いたしました。
 具体的には、予算要求にあたっては、増加する市民ニーズを的確にとらえるほか、良質なまちづくりと地域経済の活性化に繋がる事業にも意を払い、限られた財源を効率的・効果的に配分するとともに、全職員が合理的かつ効率的な事務執行に努め、事業内容の見直し及び取捨選択を行うことにより歳出削減を行うことや、各部局長には、本市の財政状況を十分認識し、国の経済対策等の動きを注視した上で、部局の最高責任者として適切なマネジメントを行うよう指示するなどし、予算編成を行ってまいりました。
 その結果、平成31年度流山市一般会計歳入歳出予算総額は、600億6,700万円で、前年度予算額554億8,500万円と比較して、45億8,200万円、8.3%増となっております。
 また、各特別会計及び上下水道事業会計を合わせた予算総額は、1,033億4,469万1千円で、対前年度比
49億1,668万円、5.0%増となっております。

 続きまして、具体的な施策の展開として、「平成31年度主要事業」について、総合計画の施策体系ごとに申し上げます。
 はじめに、「整備・開発と自然環境のバランスがとれた流山」について申し上げます。
 本市のまちづくりの中心となる「つくばエクスプレス沿線土地区画整理事業」のうち、新市街地地区では、事業の完了である換地処分を5月10日に行うこととしており、木地区、西平井・鰭ケ崎地区、鰭ケ崎・思井地区についても事業完了の目途がたってきたところです。
 運動公園周辺地区は、新たな緑地保全を含む事業の見直しを行い、引き続き早期の事業完了に向けて整備を進めてまいります。
 また、総合運動公園の再整備として計画しているバーベキュー広場などについて、民間活力を活用しながら、整備を進めてまいります。
 公共空間の形成については、昨年制定した広告物条例及び改正した景観計画に基づき、良好な景観形成のため、広告物などについて適正な規制と啓発・指導を行ってまいります。
 道路事業については、歩行者や車両の安全な通行を確保するため、引き続きJR常磐線にかかる名都借跨線橋の拡幅改良整備を進めるとともに、舗装道路管理計画を策定し、計画的な道路の維持管理を行ってまいります。
 また、大畔地区に新設する小学校建設に合わせ、関連する道路整備を引き続き進めてまいります。
 公共交通については、東武野田線初石駅利用者の利便性向上を図るため、橋上駅舎及び自由通路の整備に向け、基本調査及び基本設計を進めてまいります。

 次に、「生活の豊かさを実感できる流山」について申し上げます。
 防災・消防については、防災備蓄計画に基づき、南流山小学校及び八木南小学校及び流山おおたかの森高校に防災備蓄倉庫を新たに設置するとともに、既設の市内33カ所の防災備蓄倉庫に備蓄する食糧や防災資機材を整備してまいります。
 また、通学路の安全確保のため、地震発生時のブロック塀の倒壊を未然に防ぐため、通学路沿いの危険なブロック塀の除去費用に対して補助を実施してまいります。
 さらに、増加する救急出動に対応するため、北消防署に高規格救急車を新たに1台購入し、救急隊を1隊増隊するなど、消防力の強化を図ってまいります。

 次に、「学び、受け継がれ、進展する流山」について申し上げます。
 教育環境の充実については、新市街地地区の今後の児童生徒数の増加に対応するため、大畔地区に2021年度開校予定の小学校と2022年度開校予定の中学校の建設を引き続き進めてまいります。
 併せて、八木北小学校の校舎を2020年度中の供用開始に向け増改築工事を引き続き進めてまいります。
 また、新たに部活動の活性化と教職員の働き方改革の効果を検証するため、部活動指導員を配置するモデル事業を実施してまいります。
 芸術文化活動の推進については、4月に流山おおたかの森駅北口に開館する「スターツおおたかの森ホール」の開館を記念して、年間を通じて開館記念コンサートを開催してまいります。
 また、利用者の増加により狭あいとなった南流山図書分館に代わり、南流山地区に新たに児童センターと子育て支援施設に加え、地域図書館を併設した複合施設を整備してまいります。
 スポーツの振興については、おおたかの森スポーツフィールドを拡張し、主に少年野球やソフトボールなどの球技を目的とした多目的グラウンドを整備するほか、東側道路を挟んだ向かいに駐車場を整備してまいります。
 平和施策については、応募児童数の増加に対応するため平和大使の定員を増加するほか、新たに生活保護受給世帯及び就学援助受給世帯の平和大使に対して、参加費の負担を要しない制度を設けてまいります。

 次に、「だれもが充実した生涯をおくることのできる流山」について申し上げます。
 子育て環境の整備については、引き続き待機児童解消に向けて、私立保育所及び小規模保育所の整備を進めてまいります。
 また、おおたかの森地区、南流山地区に新たに児童センターと子育て支援施設を併設した複合施設の整備を進め、子育て環境の整備を進めます。
 切れ目のない子育て支援について、安心して妊娠・出産・子育てができるよう、保健センター、市民窓口センターに加え、10月から南流山センターでも、母子手帳交付時に保健師等による面接を実施します。
 また、母子手帳を補完し、予防接種のスケジューリングや成長記録、情報収集などに役立つよう、新たに電子母子手帳を導入してまいります。
 福祉会館の整備については、南流山福祉会館の和式トイレを洋式トイレに改修を行っていくほか、東深井及び南流山福祉会館の劣化した屋上の防水改修や、下花輪福祉会館の浴室の増築を進めてまいります。

 次に、「賑わいと活気に満ちた流山」について申し上げます。
 地域経済の発展については、企業等の立地を促進するため、新たに土地や建物を賃貸する不動産所有者である立地企業等協力者に対し協力金を交付し、企業等の立地の促進を図ってまいります。
 観光の振興については、スターツおおたかの森ホール内に、新たに観光情報センターを開設し、流山本町や利根運河地域などの観光情報を提供し、観光客へのサービス向上と本市の魅力発信に努めてまいります。
 また、増加する訪日外国人を本市に誘致するため、都内人気観光施設で観光情報をPRするプロモーションを行うほか、国際交流員を任用し、外国人目線でのインバウンド対策を展開してまいります。

 最後に、「公・民パートナーシップによる構想実現と効率的、効果的行財政運営」について申し上げます。
 次期総合計画の策定については、平成30年度に実施した市民意識調査などの基礎調査や総合計画審議会からの答申を踏まえ、引き続き、基本構想・基本計画の策定作業を進めてまいります。
 電子自治体の推進については、マイナンバーカードを活用し、全国の主要コンビニエンスストアなどで住民票、印鑑証明、戸籍事項証明、税証明などの交付が受けられるコンビニ交付サービスを新たに導入してまいります。
 また、業務自動化システム、RPAを導入し、市民サービスが向上するよう、定型的な事務の効率化と省力化を図ってまいります。
 姉妹都市交流については、現在、友好都市である岩手県北上市との間で、将来にわたり文化交流や親善を深めることとし、来年1月に姉妹都市の盟約を交わすことを予定しています。

 以上、具体的な施策として、主な事業をご説明させていただきましたが、それ以外にも、多くの事業があります。これら、平成31年度実施を予定しているすべての事業が、これからの流山市及び市民生活にとって、欠くことのできない重要な事業と考えています。
 先人・諸先輩方から脈々と受け継がれてきた流山市政の進展のため、「住み続ける価値の高いまち」の確立に向け全身全霊で取り組んでまいります。
 市民の皆様、並びに議員各位のご理解とご協力をいただきますようお願い申し上げ、平成31年度市政経営に臨む私の施政方針といたします。

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