第5回流山市総合計画審議会会議録

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ページ番号1009395  更新日 平成29年9月15日

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1 日時
平成10年8月24日 午後1時30分
2 場所
流山市役所4階委員会室
3 出欠席
出席委員 22人
会長 渡辺俊一氏 副会長 内藤茂雄氏
伊原清隆氏 渡辺義正氏 田中人実氏 松本守郎氏 山崎調造氏 高橋ミツ子氏 妹尾七重氏 中村 正氏 安蒜 隆氏 小倉耕吉氏 菅生 繁氏 海老原周一氏 箕浦耐子氏 中村 亘氏 恵小百合氏 横山和子氏 小川徳洽氏 矢吹 稔氏 伊勢良一氏 真鍋雅子氏

欠席委員 3人
高市正義氏 稲沢秀夫氏 高橋洋二氏
4 市側の出席者
助役 岡本 忠也 企画部長 馬場 進
事務局
課長 宇佐見 課長補佐 石井 加藤 岡田主査 増田 黒川 福吉

会議録(概要)

開会の時刻 午後1時30分

会長あいさつ

助役あいさつ

議題

(1)「流山市の長期構想策定にあたって」の提言 (案)について

(2)今後の審議会運営について

(3)その他

5. 審議・意見交換

(1)「流山市の長期構想策定にあたって」の提言 (案)について

A
流山に住む外国籍の市民からも今後の流山についての意見や希望を聴く機会を設けることも必要ではないか。

会長
そうした観点も大切。抜けていた。

B
これからの作業に当たっての考え方
「特徴ある総合計画をつくる」ことについて、は結果として特徴が出てくることが大切であり最初からそれを狙いとしない。流山という地域に即したものを作る。その結果が特徴のあるものになる。
高齢化社会に向けての視点があってもよいのではないか。
首都圏にある流山は高齢化率が全国平均よりも低くて対応する時間があり恵まれている。この時期に高齢化対策に取り組んでいくことが大切。

  1. 高齢者の財産管理システムの研究開発
    信託制度があるものの、本来の信託制度とは程遠い。
  2. スピードの出せない道路網の構築
    流山に居を構えて約15年になるが、大変に様変わりをした。(街の姿、すむ人の年齢階層など)
    徐々に高齢化する中では、交通公害の発生しない安全な道路づくりが大切。スピードの出せない安全な道路網の構築には時間がかかると思うが、15年先、20年先を見越して対応していくべきだ。
  3. 環境保全について
    環境保全には制約と金がかかるものだということを認識すべき。基金設置などを通じ、積極的市民に呼び掛けてお金を作ること。
    住環境では、建築協定もあるが、建築基準法ではなかなか機能しないので、これを都市計画法にもちこんで流山の都市計画は流山で決めるという考え方も必要になる。権利をある程度制限することで環境保全を考える必要もある。
  4. 市内道路網について
    南北に通じる道路網が弱い。県道松戸・野田線と松戸野田有料道路があるだけで、南北をつなぐ道路網の整備を急ぐべきである。

そのために

 ア 有料道路の無料化を。
 イ 東深井に市内を縦断する道路を作るべきだ。

会長
「特徴ある総合計画をつくる」ことについては、どの都市の計画書を見ても同じようなもので、市名を入れ替えれば同じでは特徴がない。金太郎飴的な計画でないものを作りたいという考え方からである。

道路については、スプロール化の後遺症として道路を作るというものであったが、市民からは不便でも良いという意見もある。住む立場で考えればスピードはいらない。

C
環境問題 住環境 廃棄物処理政策など問題が山積している。基本理念の中に環境を守る視点を入れるべきである。重要な事柄だ。また、今日的な課題として少子化についても柱に入れていく。

会長
環境政策については、単にお金を掛けるのではなく、市民が参加し投資し規制をする。環境行政を引っ張っていく自治体にしていくべきである。起草委員会の議論の内容を紹介すると

新川耕地の今後の方向についても、保全すべきとする意見と産業拠点として位置付け積極的に開発整備しお金のかせげる施設整備をすべきとする意見が出されている。また、新市街地の整備についても、流山市の悲願は中心市街地の建設でありヘソを作ることである、という意見と大きな中心市街地を整備するのではなく市内に機能を分散させ、既存商業とネットワーク化を図り成長させることが必要、とする意見が出されている。さらに、既存の市街地の商業上の地盤沈下も予想しておくべき。 

C
人口フレームが示され、平成32年(2020年)で20万人とされている。ごみの排出量が1人当たり852グラムとすれば約170トンの焼却場であり、千葉県での1,000グラムとすれば200トンの焼却場ということになる。市でも減量化を進め、更に分別化を進めることによってもっと減となる。市民の意識をもっともっと啓蒙することで、減とすることができる。高齢化は本来喜ぶべき現象であり、むしろ少子化のほうが問題がある。

D
長期構想の体系について、現構想の総括がどの程度行われたか判明していない。また、上位計画との整合についての議論が必要である。地方分権をどう見極め、どう構想に盛り込むべきか。市民の生活レベルで捉えた横軸の視点と行政レベルで捉えた横軸の視点の考え方については理解するが、行政側はこれまで縦割の中で行なってきており、この考えを十分に受け入れていかれるのか。庁内の合意形成が十分にできるか。緑を残すとの意見が多いが、ほとんどが私的な緑であり、これを残し保全していくとすれば、住民として負担していくことも必要だ。市民が理解し、参加してランニングコストを考えていくべきではないか。また行政レベル、サービスをどこまでもっていき、どこで妥協するかも議論すべきであろう。

会長
現構想の総括がどの程度行われたかについては、一定の成果が得られたと考えている。上位計画との整合についての議論は今後も続けていく。基本構想に盛り込むべき事柄については、ある程度具体性が必要。抽象化していくことにより、すべてが読めるものになってしまう。市民参加のレビュー方式を残す。地方分権による受け皿。緑の保全は、市民の負担があり得るという、まちづくりの理解を得られるかである。

事務局
横軸と縦軸との関係については今回の作業が初めてであるが、事務ベースで積極的に挑戦していきたい。市民の目でみれば、縦割だけでは要求に応えきれず、新しいものをやってみたいと考えている。ご協力をいただきたい。       

E
総合計画とは、個別計画をまとめるといったものではなく、いろいろな現象を分類して市民の生活レベルに対応した横の括り、包括、まとめあげの作業といえる。仕組みを行政と市民と民間で作り上げていくのが総合の意味である。

人口が決まり、土地利用が決まり総合計画がほぼ決定していく中で、これを具体化する基本計画、実施計画が必要となる。その中で、この政策が市民が本当に必要としているものかの評価の物差しを日常的にもてれば、チェックする機関が働き、途中でローリングにより見直すことができる。

今度は、進んでいくためのワークショップが必要になる。具体的な政策提言ができる、手続きができる、総合型になるという市民のシステムを作ることが必要か。議員は本来ボランティアであり、夜集まってよい道を探し行政システムを作ることも必要である。

情報掲示板があって、情報のやりとりができることも必要。

本質に気がつき、タイムラグをつかむことのできる市民活動があればよい。

F
流山を東京の小都市化するのか田舎みたいなまちにしていくのかであろう。道路でも便利に縦横無尽にするのか、不便でもいいから緑を残すのかである。鎌倉の環境条例のように道路は作らない、としているものもある。市街地も集中型にするのか、分散型にするのかをまず議論していくべきではないか。

会長
理念を先に決めるという考え方もあるが、逆に広い意見の中から拾いあげ、吸い上げていくこともある。基本構想や基本計画の議論の中から理念を抽出することもある。行ったり来たりになる。

20年後のオーダーの中では重要な課題がある。新線もその一つだ。環境を壊すこともあり、保全することもあり、創造・創出も必要になる。コストを払うことも出てくる。そのための仕掛けをどうするかも議論しなければならない。

過去の計画を評価すると、20年では長く、この間周りの状況も変わってくる。だから決めつけてもだめだし、決めなければならないこともある。 そこで、基本計画は5年(策定するのに2年必要とすれば、市民を入れて策定することを考えれば常時ワークショップをやっていることになる。)と考えた。持続可能な参加型のまちづくりが重要である。

計画の構成と期間について

基本構想:10年

基本計画:5年といった感じの話になっている。

実施計画:3年ローリング

サステーナブル(持続可能な)計画。 街づくり。

D
常磐新線沿線のまちづくり協議会の代表などのメンバーを加えて意見を交換する機会も必要である。構想への参画。地権者の意見をどう取り入れるべきかである。

G
流山市が進むべき基本的な方向性(ベクトル)を明らかにすべき。

流山市の将来方向については、

例えば

  • 住みやすい都市
  • 産業の盛んな都市
  • 環境保全型都市(みどり)等が挙げられる。

まちの将来方向が決まらないと、方向がいろいろあるのでそれぞれ答えはAだったり、Bだったり、Cだったりしてくる。

会長
流山市が進むべき基本的な方向性(ベクトル)については、起草委員会の中でも議論されたところである。

街のあり方として

産業の振興を図り活き活きとした都市、とすべきか、住むこと中心の都市、が良いのか、対立の構図になる。
起草委員会委員の大半が住むこと中心の都市を望んでいる。

しかし住む街のみで都市として活性化が図れるか。

IC周辺の整備開発を促進すべき : 新川耕地を保全すべき。

東葛飾地域をみてみると、それぞれのまちづくりは、スプロール化を是正するまちづくり、インフラを整備するまち、駅前整備をやりとげたいまち、etc.がある。流山としては、全市を貫く交通網がない中での常磐新線であり、新線を整備しながら多くの緑を残したいという考えもある。

住むだけで都市の活性化が図れるのか、商業も工業も必要だし、インターを使って財政を潤すことも市民のためになる。

一方では住宅地だけでも安定税収があり、財政が潤うこともある。

B
住宅都市か、産業系都市か。市が進べき基本的な方向性を考えるにあたっての参考として。習志野市に大団地が出来て、「団地問題」が浮上した。時の千葉県知事から指示を受け調査研究した。

住む人の住民税で、その都市は成り立っていくか。

産業系(企業進出しなくて)を、持たなくて財政が成り立つか。については、産業を持たなくても都市は発展する、との結論であった。

確かに人口急増による、公共施設整備には莫大な資金が必要であるが。

反面、徴税コストがかからない。経済状勢に左右されない。メリットがある。

C
市民意識調査の結果が参考になる。

定住意識が強い。公園、医療の充実を望み現状維持が多い。

施策では、鉄道、交通が多く、福祉も多い。色のイメージは「みどり」である。この中から市民像を考えることはできる。

税については、安定税収があることによって計画行政ができ、順次、生活道路の整備や老朽化の施設の改修ができる。

会長
産業という意見はないか。

D
商工人の立場からいえば、商業が充実した街を期待している。住だけでインフラ整備はできないのではないか。今日の税体系(所得税減税など)であれば、流山の財政は借金財政になっていく。

住宅都市に特化するのではなく、商と住のバランスがとれた都市経営を望んでいる。

H
地場産業の育成が必要。人が集客して日常の生活が成り立つ。商業の発展なくして街は栄えない。流山市には重要な産業が立地している(世界に誇れる卓球台生産 SANEI)。このような産業を伸ばしていきたい。従って産業のある街を目指していくべき。

I
住を優先させるべき。住環境を整えていく中で商業活動が重要で住むだけのまちはいらない。

起草委員会でも時間をかけて議論してきたが、機能的には大企業あるいは大手商業施設は流山市には要らない。生活者の視点に立って必要な商工業を充実させる。

大規模商業施設の誘致ではなく、高齢者や交通弱者の利便性を最重視した施設の整備を図り事業展開する。これは大きなマーケット(市場)になるのではないか。

(例示])亀戸のサンモール(商業施設)。2階建ての仮設に近い商業施設で、住む人に利便性を与え気軽さと品揃えの豊富さから人気の的になっている。大資本に依存しないで物的な施設よりもソフトを充実させる。

会長
産業基盤の充実は大きな課題である。職業選択の可能性を拡大する。新たなものをクリエイティブしていくもの。

  • 市民の中から生み出していく。この土地で頑張っていくんだ。
  • 創生塾の商業版、工学版が必要になってくる。
  • ビジネスチャンスをつくろうとする人がいっぱいいるまちは、十分に魅力的といえる。

D
産学官によるビジネスエリアの策定を是非すべき(東京理科大学を中心に)。流山旧市街地の、キッコーマン工場の跡地利用についても今後どのようにしていくか、所有者のキッコーマンを含め知恵を出していく必要がある。

E
定住を目指すとすれば、多様な人がいる。どんな人でも入ってこられる、いつまでも住み続けられるまちが必要になる。

既存の住宅団地も高齢化してくるので、4から5軒集まって共同でビルを作り1階は商業者に貸し付け、喫茶店などで収益をあげることもできる。

多様なビジネスチャンスにより、センスのよい公的サービスでサポートができる。生き甲斐につながる。

環境をお金にするとすれば、今新しいものも30年たつと街並みも古い良いものになる。古いもので修理ができるような街の材料を調達することで、環境の価値が30年後に上がる。古い街並みのゾーニングができる。

J
常磐新線の沿線整備について、計画に対する市の発言力はあるのか。

膨大な商業核、中心市街地の創造。これはバブル期の名残ではないか。

人口も将来的には減少していく中で、流山市に新たに人口が張り付いていくのか疑問。

区画整理した土地が販売できるのか。

農業問題も重要である。

会長
人口、財政フレームについては、事務局に宿題を出してある。

バブル期の状況ではなく、議論はしたいがこれが正しいというものはない。いろいろな仮定の中のことで、どこで妥協するかである。

K
市民の大半は無関心派が多い。特に若い層に顕著である。これからを支える層の意見(これからの流山の将来方向、街のイメージ)を聞いていくべきである。

I
今後の審議会の進め方については、資料を事前に配布し、勉強の時間を与え説明は短く、質問と意見交換に時間を割けるように配慮されたい。

C
行政が先行し、審議会が後追いになる傾向を避けたい。今後いろいろな政策課題が決定していくがその決定過程での審議や議論を大切。審議会の意見が反映していくことを望む。

会長
審議会の意見や要望を今後も反映できるようにしていく。

100%ではないが、基本的なものは尊重してほしいと思っている。

諸計画は基本構想に即することになっている。基本構想が最上位計画である。

会長
この提言書の取り扱いについて事務局から説明させる。

事務局
これまでの審議を通じて、戴いた意見や訂正箇所等について集約し、最終的なまとめは正副会長と事務局に一任頂きたい。

(2)今後の審議会運営について

会長
今後の審議会運営について事務局から説明させる。

事務局
開催期日

  • 第1回 平成10年10月20日 (火曜日)午後1時30分から4時まで
  • 第2回 平成10年11月17日 (火曜日)午後1時30分から4時 まで
  • 第3回 平成11年1月20日 (水曜日)午後1時30分から4時まで
  • 第4回 平成11年2月25日 (木曜日)午後1時30分から4時まで
  • 第5回 平成11年3月24日 (水曜日)午後1時30分から4時 まで

場所:市役所 3階  庁議室

テーマ

  • 正副会長と相談しながら決定したい。
  • 行財政運営について
  • 生活環境の整備について
  • 保健福祉、教育について
  • 産業、都市基盤の整備について
    (庁内策定委員会からの報告は適宜行なう)

会長
審議会としての正式な会議であるが、勉強会でもあり自由参加の型式としたい。 もちろんその都度開催の案内状を事務局から出す。資料の事前配布も心がける。

会長
この審議会が公開の原則を貫いているので、傍聴人から参考に発言を求める。

傍聴人
財政フレームの審議の際には、市民のアイデアも入れていただきたい。
リタイヤした市民にも知恵のあるものがたくさんいる。
また資料を傍聴人にも配布できないか。

事務局
すべて配布というわけにはいかないが、極力配布していきたい。

会長
これをもって総合計画審議会を閉会する。

閉会の時刻 午後3時57分

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