ぐるっと流山 新・伝統舞踊劇 幻祭前夜2018~マハーバーラタより関連企画 小池博史舞台作品創作ワークショップ「からだ×音楽=調和」

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ページ番号1018640  更新日 平成30年6月1日

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顔合わせの写真

 平成30年5月11日(金曜日)~13日(日曜日)の3日間、おおたかの森センターで世界的演出家・小池博史さんによる舞台作品創作ワークショップ「からだ×音楽=調和」が行われました。小池博史さんは、平成21年に舞台稽古と公開リハーサルを文化会館で行ったことを契機に、その後も数々のワークショップや舞台公演を市内で開催し、頭だけではなくからだを使って考えることの大切さを市民に伝えてきました。今回は、それから10年目の年、市内で行われるワークショップとしては10回目となる記念すべきワークショップです。合唱部に所属する地元の高校生から60代の女性まで、年代もさまざまでとても個性的な10人が集まりました。

練習の写真

 また、今回は演出家の小池博史さんとともに音楽家の下町兄弟が講師として参加し、オリジナル楽器、声、リズム、言葉、身体、さまざまな音の表現も取り入れ3日間で作品を作りあげるというものでした。音楽家の下町兄弟は、オリジナル楽器づくりのレシピづくりから、演奏指導、ご自身で演奏参加とマルチな活躍で作品づくりを盛り上げます。生の音で表現する機会もなかなかないのではないでしょうか。ワークショップ参加者の皆さんも、足元から伝わってくるジャンベの鼓動を感じながらこれまでに経験のない深い感覚に入っていっている様子でした。

うなだれる演技をする参加者の写真

 オリジナル楽器作りやラップなど音の表現にも挑戦しながらも、特に大切にしてきたのは、時間、空間、からだをどのように感じるか。スロームーブメントを通じて自分のからだとその場全体を感じ、今回のテーマである「調和」空間をどのように作り上げていくかを探っていきました。
 今回題材となったインドの叙事詩「マハーバーラタ」では、異なる家族間が「対立」を深め戦いへと向かう人間模様が現代へ通じる教訓として描かれています。ワークショップでは、参加者それぞれが過去に他者と「対立」した記憶をたどり、呼び起こされる感情を次第に「調和」に導いていきました。

大きなボウルを使用した演技の写真

 そして迎えた最終日、参加者のご家族をはじめ20人ほどの来場者が詰めかける中、成果発表公演が行われました。いびつな形をしたおおたかの森センターのホールの空間そのものや、天井から降りる長いカーテン、楽器ワークショップのために用意された大きなボウルを効果的に使うなど、場所の特性や状況を表現に昇華させる小池さんならでの演出が随所に光り、見ごたえのある50分の公演になりました。その完成度に客席からも驚きの声が聞かれました。

感情が高ぶる演技の様子の写真

 小池博史さんは終演後のケーブルテレビのインタビューに、「ワークショップでやっているのは、空間と時間とからだがいかにして合致した、なおかつすこしズレこませながら、合致したリズムを創り出していくか、ということです。プロもアマもあまり関係ないところもあって、なおかつその中で、参加者の皆さんがこういう空間性だったり時間性だったりというのを感じ取ることによって表現が膨らんでいくのです。ゲネプロの時と本番の時はみんなのテンションが全然違いますから、そうすると空間が躍動してきます。空間だけでなく、時間も空間もその関係性もどんどん躍動してきます」と答えていました。

マハーバーラタの舞台の写真
新・伝統舞踊劇 幻祭前夜2018~マハーバーラタより

 6月9日に文化会館で上演される「新・伝統舞踊劇 幻祭前夜2018~マハーバーラタより」では、インドの叙事詩「マハーバーラタ」をジャンルの枠組みを超えた手法で舞台化します。琉球舞踊、京劇、タイ古典舞踊、バリ舞踊、クラシックバレエ、モダンダンス、ヴォーカライゼーションなどバッググラウンドが異なるパフォーマーがどのように舞台で調和していくかも見所です。伝統舞踊と古代叙事詩を通して、現代を生きる全ての人へ、人間の在り方を問いかける作品をぜひ、ご覧ください。問い合わせ・予約は文化会館(電話04-7158-3462)、おおたかの森センター(電話04-7159-7031)へ。

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