学校給食費の改定について
学校給食費を改定
市では、平成10年4月の物価を想定した現行の学校給食費(食材費)について、当時から令和6年4月までに食料品の物価が30.3%上昇するものの、平成27年4月の消費税の変更に伴う改定を除き、他自治体が値上げに踏み切る中でもその費用を据え置いてきました。そのため、県内54自治体のうち、小学校で48位、中学校で43位という学校給食費(食材費)について、現在の学校給食の質と量、提供回数を維持するため、令和7年4月1日以降、やむを得ず下表のとおり改定しました。
なお、生活困窮世帯である生活保護世帯や児童扶養手当を受給しているひとり親家庭などの就学援助世帯のほか第3子以降の児童・生徒にかかる学校給食費(食材費)を無償化しています。該当する方はご相談ください。
学校給食改定に際し、学校給食の現状をご理解いただくため、下記資料を作成しました。
学校給食の現状と今回の改定にご理解を賜りますようお願い申し上げます。
食料品物価の高騰について
(総務省統計局)2020年基準消費者物価指数_統計表1-1_中分類指数(全国)月次より
学校給食Q&A
Q:子どもが家で給食が足らないと言っています
A:学校給食は、国が法令で定める学校給食摂取基準に基づき、カロリー、塩分、栄養バランス等を計算して提供しています。国の栄養摂取基準は、各成長段階で必要となる栄養量と各ご家庭での栄養摂取量により、児童生徒の肥満・やせ過ぎ等を考慮し設定されていますが、児童生徒の成長には個人差がありますので、ご家庭での必要に応じた補食の検討をお願いします。
市では、計算された栄養が完食により摂取されるよう、季節の旬の食材、地産の食材を活用し、予算の範囲内で美味しく提供されるよう努めてまいります(※)のでご理解とご協力を賜りますようお願いします。
※近年、児童生徒の「塩分」過剰摂取が課題となっており、スパイスの活用など、減塩に効果的な献立作成に取り組むなどしています。
Q:牛乳が苦手です
A:学校給食における牛乳は、国が法令で定める栄養摂取基準を満たす上で、各ご家庭で不足しがちなカルシウム等の栄養素を補うために大切な役割を担っています。成長段階におけるカルシウムの摂取不足は将来の骨粗鬆症の発症リスクが高まるといわれており、牛乳を摂取しない場合に、他の献立等で必要な栄養素を補うには、費用的にも、調理過程においても大変難しく、現時点で流山市において牛乳を廃止することは考えていません。
ただし、アレルギー等により給食で牛乳を飲むことができない場合には、必要なご案内を行いますので学校にご相談ください。
※申請により牛乳価格相当分(納入業者から令和7年4月決定予定。令和6年度は65円)を減額して対応します。
Q:物価高騰で生活が苦しいのですが
A:市では、上述のとおり生活保護制度のほか、市独自財源で就学援助制度をもうけ、経済的困窮世帯の学校教育にかかる費用を援助しています。申請の要件等について、ご確認いただき、対象となる場合には、申請をご検討ください。
Q:流山市の学校給食は自校式と共同調理場方式がどのくらいの数なの?
A:自校式(調理と喫食が原則として同じ1つの学校)が21校、親子方式(共同調理場(2校分を調理する方式))による調理が8校(4調理場)になります。
Q:自校式の給食のほうが美味しいの?
A:現在、流山市の親子式(共同調理場)での調理は、給食の喫食(食べる)時間から配送にかかる時間等を逆算して調理しており、温かい料理が温かいまま提供できるように、また、冷たい料理が冷たいまま提供できるように工夫して(※)います。そのため、自校式と親子式(共同調理場)から配送されてきた給食を目隠しテストにより比較した際には、複数の栄養士でもどちらの給食が自校式のものか分からないほどでした。本市の市内共同調理場で提供される調理給食については、安全で美味しい給食が提供されています。
※二重食缶という魔法瓶方式のものに配缶しているほか、夏場に温くなると美味しくなくなる牛乳等は、直接受配校(共同調理場で調理された給食を受け取る学校)に納品して、喫食の直前に提供されるよう配膳するなどの工夫を行っています。
Q:学校給食費(食材費)以外の給食にかかるお金の使いかたはどのようなものなの?
A:現在、学校給食にかかる経費は、保護者の皆様にご負担いただいている学校給食費(食材費)以外に、調理・配送・配膳の人件費のほか、厨房機器の整備にかかる経費等として1食あたり300円程度を市が負担しています。(※給食施設の減価償却費等算出困難な経費を除く)
市では昭和56年から民間調理委託を順次推進し、現在では、19の調理場(全24調理場の79.2%)で採用しています。様々な調理受託実績から得られる衛生管理ノウハウや柔軟な人員配置の知見活用に努める一方、1台数百万円することもある厨房備品の整備には、調理時間を短くし、食中毒の発生を防ぎ、美味しく調理する備品について厳選して整備しています。
一例として、スチームコンベクションオーブンは、1台250万円と高価ですが、市内すべての調理場で魚の調理からパンの焼き上げまで幅広く活用しています。
Q:東京都のように学校給食費無償化はできないの?
A:流山市において学校給食費を無償化するには約13億円というとても大きな金額が毎年必要となり、実現するには、様々な公共サービスの見直し等、市単独での実施は困難な状況です。そのため、令和6年8月20日に千葉県市長会を代表し、市長が千葉県知事へ「令和7年度千葉県当初予算編成に対する要望」を提出しました。今後も、その早期実現に向け要望を続けてまいります。
Q:地方創生臨時交付金の学校給食費への活用についてどう考えているのか?
A:国において、令和6年12 月17 日に成立した令和6年度補正予算において、令和6年度の物価高騰対応重点支援地方創生臨時交付金が追加計上されました。
流山市では、既に学校給食費について1食あたり小学校で30円、中学校で32円の物価高騰分を保護者負担することなく、運営できるよう令和6年9月補正予算の可決を踏まえ対応している(1億2247万4千円)ほか、同12月補正予算においては、米価急騰分についても保護者負担(809万8千円)が増加することのないよう対応しており、当該対応への補助金活用を考えております。
令和7年度以降も、こうした地方創生臨時交付金や補助金等が示された際には、子育て世帯の負担軽減を含め、全庁的な議論を踏まえ必要な方に必要な支援が行き届くようその活用方法の検討を行ってまいります。
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