兼松サステック株式会社

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ページ番号1032992  更新日 令和3年12月8日

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兼松サステック株式会社 各事業部の代表の方にお話を伺いました


御社の会社概要をお聞かせください。

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左:ジオテック事業部 技術部 設計一課 赤堀課長
右:木材・住建事業部 開発部 開発研究課 角谷課長

当社は昭和9年3月に創業し、「見えないところ、目立たないところから社会の安心・安全を支える」ことを理念として、それを技術力で叶えたいという想い=「Support Our Society with Technology」から、Sustech(サステック)を社名としています。
毎日の暮らしの中心となる「住まい」と、安心して暮らせる「街づくり」。快適な生活を送るために欠かせない、これらの安心・安全を守るプロフェッショナルとして、私たちは社会貢献につながる企業活動を行っています。
見えないところ、目立たないところから社会の安心・安全を支えるために「見えないからこそ、心を込めて真剣に。」新たな挑戦を続けています。そうして磨いた技術力で社会をサポートしていきます。

主な事業内容についてお聞かせください。

主力となる事業は「ジオテック」「木材・住建」「CCTVシステム」の3つの柱です。それぞれ「地盤」「建築材」「監視カメラシステム」と、どれも暮らしの中で目に触れる機会は多くはありませんが、安心で安全な生活を営むうえで、とても重要な役割を担っています。

「ジオテック」「木材・住建」「CCTVシステム」の技術はそれぞれどのように活かされているのでしょうか。代表的な実績や印象的な事例をお聞かせください。

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国立競技場

「ジオテック事業」は、お客様の大切な家や日常利用される施設に安心・安全を与えるため、建物下の地盤調査や地盤改良といった、目には見えないけれど住宅にとって一番大切な基礎下の業務を担っています。環境に優しい木材を利用した地盤改良を主軸としており、住宅をはじめ保育園や介護施設など多くの建物で当社の技術を採用頂いています。代表的なものとしては、愛知県で開催された全国植樹祭において会場施設を手掛けた実績があります。
「木材・住建事業」では、木材を腐れやシロアリの被害から守るため、高度な木材保存処理技術を活かした木材製品の製造と販売、研究開発に取り組んでいます。「国立競技場」やJR山手線の新駅「高輪ゲートウェイ駅」で使われている木材には当社の技術が広く採用されています。
「CCTVシステム事業」では、「24時間、安心できる暮らし」のために、今や社会のセキュリティ対策として必需品となっている監視カメラシステムの提案や設置工事を行っています。映像を録画するだけではなく、混雑予測・不審物の検知などができるAI機能など幅広い活用方法をご提案しています。警備会社などを通して、身近なところでは学校、駅、コンビニなどに導入いただいています。また、病院、介護施設、金融機関などの生活インフラを支える分野から、マンション・個人宅まで幅広く採用されています。

全国に拠点がありますが、そうしたネットワークの強みをお聞かせください。

北は札幌、南は福岡まで全国に拠点を有しています。 お客様の近くに拠点を設けることで、各地域に根付いた顧客対応やスピード感ある対応が可能なうえ、きめ細やかなアフターサービスまで一貫したサービスの提供に努めています。また、商談の際、全国展開している取引先の情報が共有できることによる最新の技術的提案が可能なことも強みとなっています。

流山市内に技術開発センターを移転整備した経緯についてお聞かせください。

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技術開発センター

以前は、木材・住建事業部の開発部隊は柏市にある東葛テクノプラザに入居していましたが、大型の試験機などを設置するには手狭だと感じていました。契約更新を控えるタイミングで、この機に広い場所へ移転することを検討していました。
また、ジオテック事業部においても埼玉県八潮市に営業所がありましたが、施工と設計部隊を集中させ、営業力強化を図るため移転を検討していました。偶然にも同時期に移転を検討していたことから、それぞれの技術力を統合し相乗効果を期待する「技術開発センター構想」がスタートしました。開業候補地を検討する中で、両事業部拠点の中間に位置し、流山おおたかの森の優れた利便性に着目し立地したという経緯があります。

数ある場所から流山市を選んだ理由は何でしょうか。立地にあたり優れていると感じた点をお聞かせください。

最寄りの流山おおたかの森駅は、都心部や近県の研究施設へのアクセスに優れており、高速道路のインターにも近いことから、来訪者からみても往訪しやすい環境でした。これは研究施設にとって、また営業拠点としても好条件でした。また、開発部門の課題であった、交通の便が優れていて大型の研究装置を設置できるという点は魅力的でした。

技術開発センターではどのような業務が行われているのでしょうか。

技術開発センターには「木材・住建事業部」と「ジオテック事業部」が一緒に業務をしています。
「木材・住建事業部」では木材を長持ちさせる研究が日々行われています。少し前まではスクラップ&ビルドの時代でしたが、住宅を長く大切に使い続けるというストック時代へ向かう中で、長持ちする住宅が求められており、当社では独自の木材保存処理方法を開発しました。技術開発センターでは、これまでよりも耐久性、安全性が高く、環境への影響が少ない木材保存処理技術の向上へ向けて日々研究を続けています。
「ジオテック事業部」は、関東エリアの地盤全般に関わる営業を担当しています。住宅から土木の分野とあらゆる地盤に関係した業務を行い、建物や構造物に不具合を生じさせないよう、地盤調査や地盤補強の杭の工事を行っております。日々の業務を通して、建物の健全性を確保し、お客様に安心と安全を提供しています。

どういったスタッフが何人くらい働いているのでしょうか。

技術開発センターでは令和3年7月1日現在で41名のスタッフが在籍しており、その中で流山市民は15名勤務しています。技術開発センター開設に伴い、元々のスタッフが住まいを流山市に移したり、新たに採用したスタッフが流山市民であったりと、就職・採用面においても両者にとって良い環境であると実感しております。

社内教育として力を入れて取り組んでいるものはありますか。

各事業部では専門的な資格取得を推進しています。
「木材・住建事業部」では建築士、木材保存士、木材劣化診断士、シロアリ防除施工士など、「ジオテック事業部」では技術士、地盤判定士、土木施工管理技士などの資格取得を推進しており、より高度な知識を身に着け品質の高いサービスがご提供できるように取り組んでいます。

流山市での事業所開設にあたって、企業立地優遇制度の補助対象となりますが、この優遇制度は立地における選定要因となっていましたか。

企業立地優遇制度は選定要因の一つとなりました。技術開発センターは、木材保存処理事業と地盤関連事業の研究者や技術者を集約することにより、 シナジー効果を期待し建設された開発センターです。高度な技術力を集約し、環境にやさしい木材利用の普及に向けた研究や、「持続可能な開発目標(SDGs)」 の精神をこのセンターで実現するために日々取り組んでいます。企業等立地促進奨励金については、こうした研究、開発のための費用として活用していく予定です。

実際に流山市で事業をスタートしての感想をお聞かせください。

流山おおたかの森は綺麗に整備された街並みと自然が共存しているという印象があります。
駅周辺の都市化と、中心地を少し離れると緑が沢山残っている環境は、働き手にとっては仕事がしやすく、住む方にとっては大変住み心地の良い街だと思います。駅周辺は開発中の商業施設も沢山あり、今後どのように街並みが変化していくのかも楽しみの一つです。

市民の雇用についてお聞かせください。

当社は、事務系職員の地域雇用を進めており、より地域に根付いた企業活動を行っています。また、障害者雇用促進法に基づき障害者の雇用も積極的に行っています。

地域貢献の面で抱負がございましたらお聞かせください。

流山おおたかの森は、今や全国から注目を浴びる街であり、これからも多くの人の流入が見込まれます。こういった中で、当社としてはCCTVシステム事業における防犯カメラの分野から、地域の安全に貢献できるのではないかと考えています。また、木材・住建事業では防腐・防蟻処理された保存処理木材を使用した耐久性が確保された街づくりによる安心の創出、ジオテック事業では液状化対策や地盤補強対策による地域防災にと、技術力を活かし、企業として多角的に地域に貢献できるものと思います。

技術開発センターが立地するエリアでは児童数の急増に伴い、令和3年4月に新たに小学校が整備され、隣接するエリアには中学校の整備が予定されています。そういった学校施設の社会科見学等の受け入れは可能でしょうか。

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見学風景

木材・住建事業部の開発部隊では、これまで入居していた東葛テクノプラザにおいて近隣の小学校を対象に社会科見学などの受入れに精力的に対応してきました。技術開発センターにおいても学校施設からの社会科見学の受入れは可能です。おおぐろの森小・中学校では木材が多く使われていて、子どもたちも構造材などの木材を身近で見て色々感じていると思います。これらの木材が腐れやシロアリ被害などからどのように守られているのかなど、当社の業務と直結するところでもあるので、木材の良さや有用性、環境保全などを学べる機会を提供したいと考えています。
なお、製品の研究開発業務が主であるため機密事項も多いことから、残念ながら一般の方による施設見学についてはお断りしています。

環境負荷軽減に関する取り組みは何か実施していますか。

当社では『環境パイル工法』の拡販を通じて、「持続可能な開発目標(SDGs)」の達成に向け積極的に取り組むことを宣言し、一般社団法人日本SDGs協会に事業認定の申し込みを行い、令和元年9月に事業認定をいただきました。
「環境パイル工法」とは、当社の木材・住建事業部とジオテック事業部が共同開発した工法で、高品質な防腐・防蟻処理による高耐久性を確保した環境にやさしい木材を地盤補強材として使用した工法です。「環境パイル工法」の木杭は、国産材の間伐材を使用しており、部材に関してはエコマークも取得しています。令和元年7月時点で環境パイル(S)工法協会を通じて、10年で累計棟数25,000棟に使用されています。今後の目標として10,000棟/年を計画していることから、更なる工法普及活動を実施し、「持続可能な開発目標(SDGs)」の達成に向けて積極的に取り組んでいます。
また、平成18年にはISO14001(国際標準化機構が作成した環境マネジメントシステムの国際認証規格)を取得しており、以降、環境負荷低減に向けて会社一丸となって取り組んでいます。

これから流山市への進出を考えている事業者へメッセージをお願いします。

企業が望む立地の条件は、交通の利便性、人知の集約・集積が可能な環境など様々あると思います。流山市は東京都心からのアクセス、つくばの公的研究施設へのアクセスなど非常に良い環境が整っています。流山市は恵まれたビジネス環境が整った場所であり、事業の成長を目指すには良いところだと実感しています。
また、『都心から一番近い森のまち』として良質なまちづくりを進めており、その言葉どおり緑が豊かであり、生活しやすいインフラも整備されていることで、ビジネスだけではない住みやすい環境という側面を持ち合わせている街です。

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