策定時の市民意見
流山市新行財政改革実行プラン素案及び全体案に対して寄せられた主な市民意見について
流山市新行財政改革実行プラン（以下「実行プラン」という）の策定にあたっては、市役所と公民館など市内公共施設8か所に閲覧コーナーを設置し、「素案の段階」（平成16年12月1日から12月14日まで）と「全体案を策定した段階」（平成17年1月17日から1月26日まで）の2段階で市民の皆さんからご意見を募集しました。その結果、33人の方から約110件ご意見をいただきました。ここでは、寄せられたご意見のうち主な内容と実行プランへどのように反映させたか説明します。
（1）寄せられた意見内容と件数
主な市民の意見の内容（件数）
- 具体的な目標値の設定について（6件）
- 改革期間の設定について（2件）
- 実行プラン内の表現について（3件）
- 市政情報の提供方法について（5件）
- 市民意見・市民パワーの活用について（15件）
- 受益者負担、税収入の向上方策について（9件）
- 経費の削減方策について（4件）
- 施設の統配合、民間委託について（6件）
- 事務効率の向上について（6件）
- 組織運営の効率化について（2件）
- 職員の接遇の向上・意識改革・人事制度改革について（13件）
- 職員給与・手当てなど人件費の抑制について（5件）
- 組織の簡素化・効率的な組織運営について（6件）
- IT化の推進について（2件）
- 実行プランの推進体制の強化について（6件）
- 進捗管理について（7件）
- 今回の市民アンケートについて（5件）
- プラン全体について（8件）
（2）主な意見の内容と実行プランへの反映内容
（1）改革期間・目標について
主な市民の意見の内容
改革項目は、具体的な目標値を設定すべきである。
実行プランへの反映内容
実行プランの改革項目は、全て年次目標と改革内容を具体的に記載するとともに「人件費」、「職員数」、「公債費負担比率」、「地方債の発行額」等重要な項目について数値による重点実施目標を設定しました。また、改革項目は、行財政実施本部で、項目を追加するなど適宜見直しますが、可能な限り数値化・具体化した目標を掲げてまいります。
主な市民の意見の内容
改革期間は、5年ではなくもっと短い期間を設定すべきである。
実行プランへの反映内容
実行プランは、総合計画下期5か年計画との整合性を図る必要があることから推進期間を5か年としましたが、改革内容については毎年、精査し、可能なものから前倒しで実施し、その内容については市民に公表してまいります。
（2）方針1「市民の力を活かします」
主な市民の意見の内容
市政情報をもっとわかりやすく工夫して欲しい。市民意見・市民パワーの活用をもっと図るべきである。
実行プランへの反映内容
「方針1：市民の力を活かします」「方針2：財政の健全化を目指します」で「市長への手紙のデータベース化」「自治基本条例の制定」「パブリックコメント制度の導入」「行政コスト計算書の作成・開示」など具体的な取組みを盛り込みました。更に、今後、具体的に推進する中で趣旨に沿うよう努めてまいります。
（3）方針2「財政の健全化を目指します」
主な市民の意見の内容
無駄なものを削ることは大いにやってもらいたい。一方、受益者負担はよいが所得の高さが基本的権利の侵害にならないように十分考慮すべきである。
実行プランへの反映内容
「方針2：財政の健全化を目指します」で「受益者負担の見直し」「補助金の見直し」などについて盛り込んだところですが、今後、実行プランを推進する中で趣旨に沿うよう努めてまいります。
（4）方針3「行政運営の効率性を高めます」
主な市民の意見の内容
アウトソーシングを推進しても、職員の適正な削減を行わなければ、かえって全体の経費を増加させる可能性をはらんでいる。アウトソーシングの推進は目的ではなく手段であるということを踏まえた対応をすべきである。
実行プランへの反映内容
「重点実施事業2：市民参画の実践」の中で、別途策定する「定員適正化計画」と「アウトソーシング（市民による業務参加）計画」は、市民との協働を実践していくための計画と位置付けていることを示しています。また、「重点実施目標6：歳出の削減」の中で、両計画は、歩調を合わせ実践することを示しており、今後、実行プランと両計画を整合させながら、趣旨に沿うよう努めてまいります。
主な市民の意見の内容
最近、役所での手続きが続いたが、提出する書類の多さに閉口した。申請書類の簡素化や市民の立場にたったサービスを向上させるべきである。
実行プランへの反映内容
「方針3：行政運営の効率性を高めます」「方針6：サービスを向上させます」に「行政評価システムを活用した事務事業の見直し」「接遇向上や市民の声を活かす仕組みの導入」について盛り込んだところですが、今後、実行プランを推進する中で趣旨に沿うよう努めてまいります。
（5）方針4「市民に役立つ職員を育てます」
主な市民の意見の内容
新しいやり方を取り入れるためには、民間からの中途転職を促進すべきである。自分の身さえ守っていればいい人はいらない。マナー研修は、電話対応、接客からすべきである。
実行プランへの反映内容
「方針4：市民に役立つ職員を育てます」に「実務経験者の採用」「人事評価の実施」「職員研修制度の充実」について盛り込んだところですが、今後、実行プランを推進する中で趣旨に沿うよう努めてまいります。
主な市民の意見の内容
職員給与・手当てなど人件費をもっと抑制すべきである。
実行プランへの反映内容
「方針2：財政の健全化を目指します」「方針4：市民に役立つ職員を育てます」に「人件費の抑制」「各種手当ての見直し」「職員数の抑制」などについて盛り込んでいます。引き続き、計画的に人件費の抑制に努めてまいります。
（6）方針5「スリムな組織を目指します」
主な市民の意見の内容
組織改革の中に横断的な総合調整機能や結果確認・追及する機能を持つ組織（例えば市民局）を創設する。また、係制を廃止し、スリムな組織（垣根を低くする）とすべきである。
実行プランへの反映内容
「方針5：スリムな組織を目指します」に「庁内分権の推進」「柔軟でスリムな組織体制の整備」について盛り込んだところですが、今後、実行プランを推進する中で趣旨に沿うよう努めてまいります。
（7）方針6「サービスを向上させます」
主な市民の意見の内容
「図書館の電子化」について、大いに期待している。
実行プランへの反映内容
「方針6：サービスを向上させます」に「図書館情報の電子化」について盛り込んだところですが、より一層のサービスの向上に努めてまいります。
（8）推進体制等について
主な市民の意見の内容
プランは良いが、きちんと実行してもらいたい。
実行プランへの反映内容
行財政改革実施本部は、毎月開催し定期的に新行財政改革実行プランの進行管理を行います。新行財政改革実行プランの推進について行財政改革審議会と意見交換を行い、進捗状況は定期的に公表し、市民の皆様のご意見をいただきながら推進してまいります。
その他のご意見についても、今後、行財政改革推進する際に参考とさせていただきます。
（その他のご意見は下記をご覧ください。）
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