ぐるっと流山 3・11こども文庫がスタート 姉妹都市・相馬で絵本の館がオープン

ページ番号12900 更新日 平成24年10月4日

3・11こども文庫がスタート 姉妹都市・相馬で絵本の館がオープン

3・11こども文庫「にじ」

9月29日(土曜日)、流山市の姉妹都市・福島県相馬市の生涯学習会館で「3・11こども文庫“にじ”」のオープニングイベントが行われ、多くの関係者が文庫のオープンを祝いました。この文庫の設立には、昨年9月には流山市生涯学習センターで、ことし3月には森の図書館で「3・11ふくしまそうまの子どもたちのえがくたいせつな絵」展が行われるなど、さまざまな機会を通し市民の皆さまから寄せられた浄財も役立てられています。


蟹江杏さんと相馬市の子どもたち

昨年3月11日の東日本大震災を受け、相馬市の子どもたちに絵本と画材を贈る活動が3月20日に始まり、全国からそして海外にも続々と協力の輪が広がりました。昨年7月6日、当時の安良紀男相馬市教育長に7,500冊の絵本が寄贈され、この絵本で「3・11こども文庫」をつくりたいと活動が始まりました。発起人は版画家の蟹江杏さんと相馬市の元小学校長・佐藤史生さんでした。この日は、これまで1年半、文庫の立ち上げに尽力された出版社やIT企業の関係者らで構成されているNPO理事の方々も駆け付け文庫のオープンを祝いしました。


3・11こども文庫がスタート

こうした動きを受け、流山市生涯学習センターでは、昨年9月、「3・11ふくしまそうまの子どもたちのえがくたいせつな絵」展を開催しました。絵画展の最終日には、相馬市の子どもたちを招待し、流山産業博と協働で「お絵描きサーカス団」によるワークショップを行いました。これを機に、流山市内の絵画展やコンサートなどでも募金活動が展開されました。また、流山市音楽家協会では、市内で行った募金をこの活動に役立てたいと相馬市を訪れコンサートを行いました。


ギター演奏に合わせて絵本の読み聞かせ

オープニングイベントでは、元・自由劇場(現・黒テント)に所属され、紀伊國屋演劇賞も受賞された女優の新井純子さんがお祝いに駆け付け、レオ・レオニの「フレデリック」やヘレン・クーパーの「かぼちゃスープ」、マーガレット・ワイブ・ブラウンの「たいせつなこと」などをギター演奏に合わせて読み聞かせを行いました。絵画展を行った石垣島から贈られた貝殻や地元の方が作った竹トンボなどが参加者への記念品として配られるなど手づくりの温かい雰囲気のお祝いの会となりました。


「ふくしまの子どもたちが描く あのとき、きょう、みらい。」という本

「3・11ふくしまそうまの子どもたちのえがくたいせつな絵」展は、現在も沖縄から北海道まで全国で開催されています。こうした絵画展へ会場や目的に応じて必要な点数の作品を選んで送るなどのボランティア活動を続けている拠点が流山市生涯学習センターです。昨年10月30日(日曜日)には、相馬市の小学生らが、震災の様子や復興への思いを描いた約120点の絵や版画を収録した「ふくしまの子どもたちが描く あのとき、きょう、みらい。」という本が、全国の書店で発売されました。この本は、流山市の図書館でもご覧いただけます。また、本の印税は、この3・11こども文庫の運営のために役立てられます。


本棚にはたくさんの本

相馬市の商店街の一角にオープンした「3・11こども文庫“にじ”」は、相馬市役所のすぐそば。木のぬくもりや手づくりの温かさ、そして、世界中から絵本と一緒に寄せられた善意がいっぱいの明るい室内。また、本棚は、青梅ブンブンの会の皆さんが、「3・11こども文庫」絵本棚つくりワークショップを開催し、子どもも大人も一緒に木片ブロックをつくって組み立て柿渋で塗装して素敵な本棚をつくってくださいました。


小学生の手作りの絵本

「3・11こども文庫“にじ”」の入り口には手づくり絵本が並んでいます。相馬市立日立木小学校の6年生がワークショップでつくった絵本です。壁には、子どもたちが描いた虹の絵やメッセージがいっぱい。引き戸のガラス面にも子どもたちがクレヨンで開館時間などを書いてくれました。オープニングイベントには、流山市長からメッセージも紹介されました。まだまだ始まったばかりの手づくり文庫、子どもたちと一緒にゆっくり成長することを期待しています。相馬市を訪れた際にはぜひお立ち寄りください。


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