ぐるっと流山 LA・TATAN舎のお絵かきサーカス団

ページ番号7451 更新日 平成23年9月21日

歌って踊って絵を描こう 相馬の子どもたちも参加

お絵かきサーカス団

  9月19日、流山産業博2011が行われている生涯学習センターホールで、「LA・TATAN舎のお絵かきサーカス団」が行われました。演劇とペインティングが融合したような舞台芸術で、観客の子どもたちは劇の鑑賞者に止まるのでなく、役者たちと同じ舞台に立って思い思いの絵を舞台となる真っ白なキャンバスに描き上げる、参加型のライブペインティングです。


石川浩司さん

 サーカス団には、「さよなら人類」でオリコン1位を獲得したバンド・元たまのパーカッション・石川浩司さんや、相馬市の子どもたちに画材や絵本を届け、また一緒に絵を描く活動をしている蟹江杏さんなどが出演。四方約5メートルの真っ白なキャンバスを舞台に、石川さんが桶やシンバルなどを叩き劇全体に独特のリズムを与えながら、シルクハットをかぶった団長や、ライオン、バレリーナのような風貌の、まるでおもちゃ箱の中から出てきたようなキャラクターたちが歌って踊る何とも不思議な世界観の舞台です。

 劇の進行に合わせ、蟹江さんがキャンバスにペンやシールなどで舞台に色を与えていきます。舞台上で雨が降ってきたと思ったら、涙が描かれ、それが溜まって次は海ができて、キャンバスには新しい世界がどんどん広がっていきます。途中から100人近い子どもたちも参加し、その場で感じたことを鉛筆やペンに託して思いのまま、即興で描き始め、虫や動物、はたまた何だか分からないものなどでキャンバスはあっという間に埋め尽くされていきました。


みんなでお絵かき

  最後に蟹江さんがキャンバス目いっぱいに、海を表現したという優しく微笑む女性と輝く太陽を描き、子どもたちが被災地の子どもたちに宛てたメッセージを貼り付けて絵は完成。劇中で歌われる詩やセリフには「君の心のなかはこの世界より広いんだよ」「前へ向かって突き進め―」などの前向きなメッセージが随所に散りばめられ、蟹江さん自身も「絵は頭だけでなく気持ちだけでなく、五感全部で描くものだと思っている。サーカス団に参加することで、これまで知らなかった新しい自分を見つけてもらえれば」と話しました。


相馬の子どもたち

 公演は同内容で3回行われましたが、初回の参加者のなかには、蟹江さんと一緒に相馬で絵を描いた子どもたち12人の姿もありました。8月に開催した「飛び出す絵本展」の収益金でバスをチャーターし、自分たちの絵を見たいという相馬の子どもたちを流山に招待したのです。公演前日にバスで流山に到着し、蟹江さんとの再会を果たしました。子どもたちは皆、9月15日から19日まで同会場で行われた「ふくしまそうまの子どものえがくたいせつな絵展」に出品しており、額に飾られ立派にお化粧された自分たちの絵とも今回初めて対面しました。

  自分たちの絵を見るために訪れた公演前日の絵展の会場では、「LA・TATAN舎のお絵かきサーカス団」がサプライズで、流山に来てくれた相馬の子どもたちのために踊りなどを披露してくれました。公演と同じく石川さんがパーカッションを鳴り響かせながら、愉快なサーカス団たちが子どもたちに話しかけながら一緒に会場中を練り歩きました。本公演と違うのは、すてきな絵がすでにあるということ。自分たちの絵が飾られた会場で、子どもたち一人一人にサーカス団のメンバーから賞状が手渡されました。


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