ぐるっと流山 相馬市の子どもたちの絵が本に

ページ番号7395 更新日 平成23年11月1日

ふくしまの子どもたちが描く あのとき、きょう、みらい。 相馬市の子どもたちの絵が本に

相馬市の子どもたちの絵が本に

 被災した福島県相馬市の小学生らが、震災の様子や復興への思いを描いた約120点の絵や版画を収録した「ふくしまの子どもたちが描く あのとき、きょう、みらい。」という本が、10月30日(日曜日)、全国の書店で発売されました。福島相馬の小学生たち:絵、蟹江杏・佐藤史生:編という著編者名からも解るように相馬市の子どもたちが描いた絵が1冊の本になったものです。


子どもたちの絵や文章

 地震、津波、原発という震災地でももっとも過酷であり、現在も放射能被害が収まらない相馬市の子どもたちが描いた絵には、子どもの無邪気さだけではなく、不安や怒り、悲しみといった様々な感情が表れています。そうした子どもたちの絵と文章、そして小学校の先生が書き添えたそれぞれの子どもたちの事情が一冊の本に。彼ら、彼女たちの絵に込められた想いは、私たちに何を語り、何を問いかけているのでしょうか。


生涯学習センターにて

 相馬市と姉妹都市であり、災害時の応援協定も締結している流山市では、9月15日(木曜日)から19日(祝日)までの5日間、流山市生涯学習センターで「3・11ふくしまそうまの子どもたちのえがくたいせつな絵」展を開催し、今回出版された本の元となる絵画を展示、相馬市の子どもたちに絵本文庫をつくる活動の支援を行ってきました。絵画展の最終日には、被災後、間もなく絵を描いた相馬市の子どもたちを生涯学習センターにお招きし、「LA・TATAN舎のお絵かきサーカス団」にも参加していただきました。

 相馬市の子どもたちは、お絵かきサーカス団に参加する前日から流山を訪問し、井崎市長やお絵かきサーカス団から歓迎レセプションを受け、千葉県立手賀の丘少年自然の家に宿泊。仮設住宅などで今夏、遊べなかった花火を楽しむなどして1泊2日の小旅行を満喫しました。なお、流山市生涯学習センターでは、今夏、被災地復興支援チャリティ事業として開催したコンサートや漫才のチケット義援金で額縁を購入し、相馬市の子どもたちが描いた絵は、その額縁に入れられて全国巡回展示されています。


ふくしまの子どもたちが描く あのとき、きょう、みらい。

 今回出版された本は、徳間書店からB5判ソフトカバーで、定価1,365円(税込)で出され、本の帯には、俳優の西田敏行さんが、「子どもたちの絵は、震災の記憶が刻み込まれています。でも故郷への想いと未来への希望まいっぱい詰まっています。」と推薦文を寄せています。編者は版画家の蟹江杏さんと、蟹江さんの知人で相馬市内の元小学校校長、佐藤史生さん。お二人は震災後、絵本や色鉛筆などの画材を全国から寄付してもらい、相馬市内の小学校などに寄贈。蟹江さんが避難所や学校を訪れて子どもたちと絵を描くワークショップを展開し、流山市をはじめ沖縄、都内、長野など全国各地で絵の展覧会を開いています。


避難所の子どもたちが寄せ書きした作品なども収録

 今回は、その中から相馬市立中村第二小の児童79人が描いた作品や、避難所の子どもが寄せ書きした縦3メートル、横10メートルの作品などを収録。子どもたちの文章も掲載しています。144ページで作品はすべてカラー。印税は、蟹江さんが相馬市内に計画中の絵本や児童書を集めた図書施設「3・11こども文庫」の設立資金にあてる計画です。問い合わせは電話:03-5403-4344。また、編者の佐藤史生さんは10月17日、生涯学習センターで「被災地の子どもたち」と題した講演会で現地の様子を伝え、多くの流山市民が体験談に聞き入りました。


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