ぐるっと流山 「3・11子ども文庫」の設立に向けて絵画の整理作業

ページ番号6647 更新日 平成24年2月27日

「3・11子ども文庫」の設立に向けて 相馬市の子どもたちに絵本を

「3・11子ども文庫」の設立に向けて

 2月25日(土曜日)、流山市生涯学習センターで相馬の子どもたちが被災直後に描いた絵画の整理作業が行われました。同センターでは、昨年9月にこの絵画の展示会「3・11ふくしまそうまのこどもたちのえがくたいせつな絵展」を開催しました。相馬市と流山市は歴史的な縁から36年前に姉妹都市の盟約を結んでいますが、被災地・相馬市に絵本と画材を贈るプロジェクト代表の版画家・蟹江杏さんと、相馬市の元・小学校長の佐藤史生さんの呼び掛けによって始まったものです。佐藤史生さんには、昨年10月、生涯学習センターで生涯学習団体を対象にご講演をいただきました。

 これに先立ち、3月23日(木曜日)には、「3・11こども文庫」設立プロジェクトの皆さんが、相馬市を日帰りという強行日程で訪問。姉妹都市という関係から昨年、絵画展を行った生涯学習センターの館長も参加し、相馬市の山田教育長へこれまでの活動報告や、文科省復興教育支援事業の展開についての協議などを行ってきました。その中で、3月1日から森の図書館で開催される「3・11ふくしまそうまのこどもたちがえがくたいせつな絵展~みんなの力で図書館を」で展示する絵画等を借りて来ました。これらの絵は、昨年10月に画集として出版され、その印税は「3・11こども文庫」の設立に寄付されます。

 この日の整理作業は、流山で3月1日から展示するものをはじめ、3月18日から東京都全労済ホール、3月25日から幕張メッセの千葉県物産展、4月8日から和歌山県岩出市で予定されている同絵画展に発送する作品の仕分け梱包作業などが行われました。ボランティアで作業に参加してくださったのは、取手市からいらした藤本都子さんや都内から参加された上田貴之さん、山口奈緒さんら。同センターの職員と一緒に狭い部屋での立ち作業を黙々と続けてくださいました。


「3・11ふくしまそうまのこどもたちのえがくたいせつな絵展」

  「3.11東日本大震災で傷ついた子ども達のために、絵で出来ることを」と始めた10通のメールに、日本のみならず、世界中から届いた画材。被災地相馬市の子ども達と、版画家 蟹江杏さんが一緒に描いた、幼児から高校生までの絵画作品約200点。 そして、蟹江杏さんの呼び掛けに応え、全国各地から集まった、絵本約8,000冊。「3・11 ふくしまそうまの子どものえがくたいせつな絵展」と、「3・11こども文庫」設立プロジェクトは、2つのことを目的に、活動を展開しています。

 その目的の1つは、「3・11ふくしまそうまの子どものえがくたいせつな絵展」を全国各地で開催し、被災地の現場を感じとった子どもたちの、心が込められた作品を、皆さんへみていただき、感じていただき、励ましていただくこと。そして、2つ目は、子ども、大人、お年寄りの方など、だれでも気軽に訪れることが出来、そこから新しいコミュニティが生まれるようなこども文庫を設立することです。生涯学習センターを会場に、これまでさまざまな機会を通じこの活動に協力してきました。いきなり大きな図書館をつくることは困難ですが、1月10日から相馬市内の小学校10校で、絵本を木箱につめた小さな絵本の文庫「こばこ文庫」の運営を開始しました。

 3月1日から1か月間、森の図書館で開催される「3・11ふくしまそうまのこどもたちがえがくたいせつな絵展~みんなの力で図書館を」は、毎週月曜日を除く9時から17時まで。入場無料で、会場には募金箱を設置させていただきます。また、同図書館では、3月11日(日曜日)午後1時30分から「3・11法話とミニライブの集い」を開催します。これに先立ち前日の3月10日(土曜日)午後2時からは流山市文化会館でノンフィクション作家の第一人者・佐野眞一さんを講師に「震災から日本を考える」と題した講演会を開催します。いずれも入場無料・申込不要。絵画展をはじめ法話や講演会にもぜひご参加を。


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