ぐるっと流山 第11回俳句交流大会表彰式

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ページ番号1029315  更新日 令和2年12月11日

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昨年度を上回る 総数11,308句の応募

写真:一茶双樹記念館の門

 令和2年12月6日(日曜日)、小春日和の穏やかな日差しに見納めの紅葉が美しく映える一茶双樹記念館で、「第11回一茶双樹俳句交流大会」表彰式が開催されました。今回は、4月の作品募集開始の時点で、新型コロナウイルス感染症拡大のための学校休校などの厳しい状況にあり、実施そのものが危ぶまれましたが、「児童・生徒の部」の募集期間を1カ月延長したほか、東葛各市の教育委員会の後援も得ながら、開催することができました。
 その結果、コロナ禍にもかかわらず総数11,308句と、昨年度を上回る応募があり、また、仙台・福井・岐阜・鹿児島など遠方からの応募も増え、広がりが感じられる大会となりました。応募作品の中から、「児童・生徒(小中高)の部」は流山俳句協会により、「一般の部」は俳人協会評議員で東洋大学名誉教授の坂本宮尾さんを選者に、最優秀賞・優秀賞・入選の各賞が選定されました。

写真:表彰式の様子

 また、流山俳句協会による予備選考を経た776句を、10月3日~18日に一茶双樹記念館で開催した「一茶双樹まつり」で展示し、来館者の皆さんによる投票を行い、その結果をもとに、記念館選による特別賞「一茶双樹賞」を各部から選定、最優秀賞・優秀賞・入選と合わせ、総数81句の入賞作品を決定しました。
 従来、俳句交流大会の表彰式は、入賞者全員をお招きし、児童・生徒の保護者や一般来館者の参加も得て盛大に行ってきましたが、今回は、各部の最優秀賞受賞者のみの出席により開催となりました。さらに「一般の部」選者の坂本宮尾さんも都内からの移動を控えて欠席となり、ごく少人数での表彰式となりました。

写真:表彰式の様子

 各部の最優秀賞では、「小学生の部」は、長崎小学校5年・戸部結智(ゆいと)さんの「せみの羽化足動き出すうすみどり」、「中学生の部」は、おおたかの森中学校1年・薮明香理(あかり)さんの「風鈴が届けた風の宅急便」、「高校生の部」は、流山南高等学校1年・岩田紘一(こういち)さんの「空っ風更地になった書店かな」、「一般の部」は、野田市の片岡幸子(さちこ)さんの「夏の灯や人と人との遠い椅子」がそれぞれ受賞されました。
 コロナ禍にもかかわらず、これまで同様、市内を中心に多くの団体・企業等から多彩な副賞賞品が提供されました。最優秀賞受賞者のうち、小・中学生のお二人には、地元の老舗・京料理かねきの一茶弁当お食事券が、高校生と一般のお二人には、日本料理柳家のお食事券が贈られました。これらは、現代の子どもたちにこそ、日本伝統の味、本物を体験して欲しいという「食育」の考えから提供をいただいているものです。

写真:表彰式の様子

 最優秀賞に続き、小学生の部では、江戸川台小学校4年・水野蒼太さん、おおたかの森小学校5年・今泉あかりさん、向小金小学校6年・古谷修士さん、我孫子市立我孫子第四小学校5年・鈴木千尋さんが優秀賞を受賞、小山小学校5年・小松優波(ゆうな)さんら15人が入選、そして特別賞「一茶双樹賞」には、流山北小学校6年・森隼哉(としや)さんの作品「新学期君とのきょりは二メートル」が選ばれました。

写真:表彰式の様子

 続く中学生の部では、北部中学校3年・山田こはるさん、松戸市立旭町中学校3年・北村圭乃(よしの)さん、柏市立松葉中学校3年・寺田智彦さん、岐阜県加茂郡川辺町立川辺中学校1年・羽根美葉(みわ)さんが優秀賞を受賞、おおたかの森中学校1年・尾崎冴子さんら15人が入選、そして特別賞「一茶双樹賞」には、南部中学校3年・山田啓幹(ひろき)さんの作品「母の日に少し控える反抗期」が選ばれました。

写真:表彰式の様子

 さらに、高校生の部では、流山南高等学校1年・田代ひなたさん、流山南高等学校1年・石川七海(ななみ)さん、福井県立丸岡高等学校3年・小林陸人さんが優秀賞を受賞、流山南高等学校1年・牧野京花(ことは)さんら7人が入選、そして特別賞「一茶双樹賞」には、流山高等学園1年・海老原修司さんの作品「ステイホーム本当に春はあったのか」が選ばれました。

写真:

 一般の部では、流山市の角田勇さん、流山市の鈴木尚山(しょうざん)さん、市川市の福田肇さん、松戸市の石川光学(こうがく)さん、鹿児島市の永井貴士さんが優秀賞を受賞、香取市の奥村利夫さんら20人が入選、そして特別賞「一茶双樹賞」には、千葉県柏市の高橋久美子さんの作品「七月のたったひとつの予定消す」が選ばれました。

写真:

 協賛者を代表して、双樹が開発した白みりんを今に引き継ぐ「天晴みりん」を販売する三菱商事ライフサイエンス株式会社の殿川隆志さんから寄せられた「コロナ禍の制限が多い生活の中でも、いろいろな思いを新たな形で表現されていることに改めて感銘しています。秋元双樹はみりん事業への才覚も長けていた上に、文化活動への関心も高く、その発展に貢献した偉大な人物であり、俳句という素晴らしい文化を皆さんが受け継ぎ、発展させてきているのは、素晴らしい活動だと思います」とのメッセージが紹介されました。

写真:流山俳句協会会長の北川昭久さん

「一般の部」選者である坂本宮尾さんからも、「今年は新型コロナウイルスによる感染症の世界的な流行という思いもかけない事態となりました。今年の流行語大賞となった「3密」を避けるために、私たちはこれまでの生活様式を大きく変える必要に迫られ、当たり前と思っていた日常の暮しが、実はたいへんに貴重なものであったことに改めて気づかされました。今回の作品には、今年のコロナ禍について感じたことを詠んだ句、また静かな生活を見つめる句がたくさんありました。俳句は小さな詩でありますが、作者の日々の思いを記しておく、かけがえのない日記の役割も果たします。作品を見る度に、本年の状況が甦ってくることと思います」とのメッセージが寄せられました。
 流山俳句協会会長の北川昭久さんは、双樹の時代から流山に連綿と息づく俳句文化と、市内の学校の取り組みなどについてお話され、「児童・生徒の部」の主な入賞作品についての温かな講評で締めくくられました。

写真:紅葉が美しい一茶双樹記念館の庭園

 参加された入賞者やご家族の皆さんは、美しい庭園や作品の展示パネルの前で思い思いに記念撮影をしながら、ゆっくりと過ごされていました。なお、81句の入賞作品のパネルは12月25日まで双樹亭に掲示されていますので、来館の際はぜひご覧ください。
 また、一茶双樹記念館では、今大会の入賞作品と「一般の部」の応募作品(3句1組の中から1句掲載)、「児童・生徒の部」の予備選考通過作品を掲載した作品集を頒布しています(頒価200円)。お問い合わせは一茶双樹記念館(電話04-7150-5750)まで。
 入賞作品は、12月中旬から新年1月中旬まで、流鉄流山線の3車両に掲示する予定です。小林一茶が愛した流山に走る俳句電車をどうぞお楽しみに。

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