ぐるっと流山 あじさい歴史散策~前ヶ崎・名都借のお大師めぐり~

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ページ番号1042575  更新日 令和5年6月23日

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歴史散策の様子

 令和5年5月31日(水曜日)、東部公民館で、NPO法人流山史跡ガイドの会のご協力を得て「あじさい歴史散策~前ヶ崎・名都借のお大師めぐり~」を開催しました。今年は弘法大師の生誕1250年に当たり、日本各地でお大師巡りが話題となっています。前ヶ崎・名都借地区には、新四国江戸川八十八カ所と新四国前ヶ崎八十八カ所があり、今回はそれらを回る約3.5キロメートルのコースに18人が参加しました。

建造物の様子

 はじめに東部公民館で、流山史跡ガイドの会の方から弘法大師の生涯と前ヶ崎・名都借地区の江戸川八十八カ所札所の歴史についての話があり、2グループに分かれて出発しました。通り沿いの斜面一面に色とりどりのアジサイが咲き始めた通称「あじさい通り」(前ケ崎)を抜けて、東部中学校近くの広寿寺に向かいました。広寿寺は、戦国時代に小金城主高城胤辰が創建したと言われる曹洞宗の寺院で、白壁のモダンな本堂が特徴的です。その境内に江戸川八十八カ所の三十三番札所があります。

歴史散策の様子

 広寿寺を出て北に向かうと、道路脇にひっそりと佇む大塚大師(別名:染谷大師)があります。小さなお堂にお大師様が祀らており、綺麗に手入れがされていて、地元の方の信仰の篤さが伺えました。

歴史散策の様子

 次は三十五番札所がある清瀧院を訪ねました。清瀧院は戦国時代に流山に移ってきた真言宗の寺院で、樹齢400年の見事なしだれ桜と2.2メートルの金剛力士像(市指定有形文化財)でも有名です。近くには、小金牧の野馬奉行を務めた綿貫氏の墓所があります。綿貫氏が家康に謁見するにあたり、貧しくて冬の着物しか持っておらず、急ぎ綿を抜いて対応したことからその名がついたというエピソードも流山史跡ガイドの会から説明がありました。

歴史散策の様子

 最後は、前ケ崎にある真言宗寺院である宝蔵院を訪ねました。ここには、五十四番、五十六番、七十一番札所があります。宝蔵院には、ここ1カ所で八十八か所を巡ったことと同じ御利益がある新四国前ヶ崎八十八カ所のお大師像があり、参加者の方もぐるっと1周回って見学されていました。この宝蔵院のお大師像は、車社会の到来による道路拡張や大師持ち去りなどによって散逸の危機にあった前ケ崎の街道沿いに点在していた札所を集めて保存したとのことです。

歴史散策の様子

 お大師像の中に、右手に鯖を掲げた立ち姿の大師像が1体混じっています。ガイドの方から、その鯖大師にまつわるユーモラスな伝説の説明があり、参加者の皆さんも興味深く耳を傾けていました。当日は天候にも恵まれ、アジサイの花も見頃で、参加者からのアンケートでも「楽しく勉強になった」「ガイドの方の説明が分かりやすかった」「また参加したい」などの感想が寄せられました。東部地区のアジサイも見頃です。古の人々の思いを辿りつつ、まちの歴史に触れてみませんか。

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