麻しん(はしか)にご注意ください

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ページ番号1045121  更新日 令和6年3月15日

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麻しん(はしか)の発生について

海外で感染した患者さんなどから国内での感染拡大事例が発生しています

 海外において、麻しん(はしか)の流行が報告されており、特にヨーロッパ地域における症例報告は前年度の30倍以上に急増し、入院を要する重症例や死亡例も確認されています。

 千葉県では令和2年から令和4年までの3年間感染者の発生がない状態が続いておりましたが、令和5年におよそ4年ぶりに麻しん患者が報告されました。

 麻しんの予防には予防接種が最も有効です。2回定期接種対象者でまだ接種がお済みでない方は、早めの接種をおすすめします。


 麻しんは感染力が非常に強いため、感染拡大に注意が必要です。

  • 麻しんの患者さんと接触した可能性があると松戸健康福祉センター(松戸保健所)等から連絡があった場合は、その指示に従って健康観察などにご協力をお願いします。
  • また、下記にあげる麻しんの症状がみられ感染が疑われる場合は、必ず受診する前に医療機関に電話連絡し、その指示に従って受診してください。

 麻しんの予防、感染の拡大防止には、予防接種が重要です。

  • 定期予防接種や緊急任意予防接種の対象のおさんは、「早めに」「確実に」予防接種を受けましょう。
  • 海外に渡航する際には、予防接種を2回受けていない方などは、渡航前にあらかじめ予防接種を受けましょう。また、帰国後2~3週間程度は健康状態に注意しましょう。

 市民一人ひとりの感染予防対策へのご協力をお願いします。

麻しん(はしか)について

 麻しん(はしか)は、麻しんウイルスによって引き起こされる急性の全身感染症です。感染力が非常に強く、免疫を持っていない人が感染するとほぼ100%発症するとされています。

 一昔前まで、麻しんは「誰でも一度はかかる子どものありふれた病気」「小さいうちにかかっておけば大丈夫」などと思われてきました。しかし、今日では、麻しんは「死ぬこともある恐ろしい病気」「ワクチンで防ぐことができる予防すべき病気」「地球上から排除できる病気」と考えられています。

潜伏期間

 感染すると約10~12日間の潜伏期間を経て発症します。(21日間程度の場合もあります。[※1])

症状

 麻しんウイルスに感染すると、通常10~12日後に発熱や咳、鼻水といった風邪のような症状が現れます。約2~4日間38℃前後の発熱、咳、鼻汁、くしゃみ、結膜充血などが続き、熱が1℃程度下がった後、39℃以上の高熱と発疹が出現します。(より軽い症状や典型的ではない症状となることもあります。[※1])

 肺炎、中耳炎を合併しやすく、患者1,000人に1人の割合で脳炎が発症するといわれています。その他の重篤な合併症として、患者数万人に1人程度とされ頻度は高くないものの、麻しんウイルスに感染(特に2歳未満)してから、数年の潜伏期間の後(特に6~10歳頃)に進行性の中枢神経疾患(「亜急性硬化性全脳炎(SSPE)」といいます。)を発症することがあります。

 麻しんは発症してしまうと特別な治療法はなく、今なお先進国であっても患者1,000人に1人の割合で死亡する可能性があるとされています。

感染経路

 麻しんウイルスの主な感染経路は空気感染で、その感染力は非常に強く、その他にも飛沫感染や接触感染により、人から人へと感染します。

 周囲に感染させる期間(感染力を有する期間)は、症状が出現する1日前から解熱後3日間まで(全経過を通じて発熱がみられなかった場合、発疹出現後5日間まで)とされ、発症から発疹出現までの期間(「カタル期」といいます。)が最も感染力が強いとされています。

※1:修飾麻しん

 幼少時に1回のみワクチンを接種しているなど、麻しんに対する免疫が不十分な状態で感染した場合は、より軽い症状や典型的ではない症状となることがあり、このような麻しんを「修飾麻しん」といいます。

 例えば、潜伏期間が長くなったり、高熱が出ない、発熱期間が短い、発疹が手足だけで全身には出ないなどがあり、風しんなどに似た症状を呈することもあります。感染力は典型的な麻しんと比べて弱いとされていますが、気付かずに周囲への感染源になることがあるため注意が必要です。

麻しん(はしか)の感染が疑われる時

 麻しんは感染力が非常に強く、空気感染により直接の接触がなくても同じ空間を共にするだけで周囲に感染させてしまう可能性があります。

 麻しんの患者さんと接触した可能性があると松戸健康福祉センター(松戸保健所)等から連絡があった場合は、その指示に従って健康観察などにご協力をお願いします。
 また、発熱や発疹[※2]など麻しんを疑う症状が現れた場合は、必ず受診する前に医療機関に電話連絡し、麻しんの患者さんとの接触の可能性や海外渡航歴の有無とともにその旨を伝え、医療機関の指示に従って受診してください。なお、受診の際には公共交通機関等の利用は避けてください。

※2:麻しんは通常、発熱後に一度熱が下がってから、再度の高熱と共に発疹が出現します。麻しんの患者さんとの接触や麻しん発生地域に滞在した後、発疹以外の症状が出現した場合も注意しましょう。

麻しん(はしか)を予防するために

 麻しんは感染力が非常に強く、空気感染もするので、手洗いやマスクのみでの予防はできません。また、発症してしまうと、麻しんに対する特別な治療法はなく、症状をやわらげるための処置しかありません。麻しんを予防する唯一の手段は予防接種です。

 麻しんからお子さんや自分自身を守るのはもちろんのこと、周囲の人を感染の危険にさらさないために、予防接種を受けることが重要です。

予防接種について

定期接種について

 予防接種法に基づく「定期接種」の対象になる方は、原則無料で予防接種を受けることができます。対象になる方は、確実に定期接種を受けましょう。なお、麻しん(麻しん風しん混合ワクチン(MR))予防接種は、定期接種の時期を逃すと任意接種(自費)となり、約1万円かかってしまいますのでご注意ください。

麻しん第1期・第2期定期接種について【1歳児・年長相当児】
麻しん第1期・第2期定期接種の対象のお子さんで、まだ受けていない方は、「早めに」「確実に」麻しん(麻しん風しん混合ワクチン(MR))の予防接種を受けましょう。
対象になるのは、第1期(1回目)が「1歳以上2歳未満」、第2期(2回目)が「5歳以上7歳未満で小学校就学前の1年間」です。詳細については、下記のリンク先ページをご覧ください。

任意接種について

 定期接種の対象ではない方でも、麻しんにかかった事がなく、予防接種を2回受けていない方は、かかりつけ医などに相談の上、予防接種(任意接種)を検討しましょう。

 特に、子どもや体力の弱い方と接触する機会の多い方(医療機関・学校・児童福祉施設等の職員など)は、麻しんを発症すると、職場等で感染を拡大させ、患者さんの集団発生や重症化等を引き起こす恐れがあります。
 このため、これらの方は、麻しんの罹患歴や予防接種歴を母子健康手帳などで確認し、麻しんにかかった事がなく、予防接種を2回受けていない場合は、予防接種を受けることが推奨されます。罹患歴や予防接種歴が不明の場合は、抗体検査を検討してください。
 なお、ワクチン接種の際は、風しん対策も考慮して、麻しん風しん混合ワクチン(MR)の接種を推奨します。

 風しん第5期定期接種を除き、大人の麻しん(麻しん風しん混合ワクチン(MR)を含む)予防接種は、予防接種法に基づかない「任意接種」です。任意接種は有料となり、接種費用は医療機関によって異なります。接種費用、予約の必要性の有無、診療時間、ワクチンの在庫等については、医療機関へ直接お問い合わせください。まずは、かかりつけ医にご相談ください。

海外渡航に際して

 日本は、平成27年3月に世界保健機関(WHO)の西太平洋事務局から、麻しんの排除状態と認定されましたが、その後も海外で感染した患者さんを契機とした国内での感染拡大事例が発生しています。

 近年、世界の麻しん感染者数は令和2年以降、増加傾向にあり、さまざまな地域や国で患者が発生しています。今後も輸入例や国内における感染伝播事例が増加する可能性があります。

  • 海外に渡航する際は、厚生労働省検疫所「FORTH」や外務省「海外安全ホームページ」などで、あらかじめ渡航先の感染症発生情報等を確認しましょう。
  • あらかじめ麻しんの罹患歴や予防接種歴を母子健康手帳などで確認し、麻しんにかかった事がなく、予防接種を2回受けていない方は、渡航前に予防接種を受けましょう。(罹患歴や予防接種歴が不明の場合は、抗体検査を検討してください。)
  • 帰国後2~3週間程度は健康状態(発熱や発疹[※2]などの症状)に注意しましょう。

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このページに関するお問い合わせ

健康福祉部 健康増進課
〒270-0121 流山市西初石4丁目1433番地の1 流山市保健センター
電話:04-7154-0331 ファクス:04-7155-5949
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